バラ色ライフを盤上で！
文字数 1,088文字
うぉぉぉぉっ！ザ·オーラル！
イツキは千恵に膝枕されている蘭に向かって両手をかざし、ザ·オーラルを唱えた！
しかし、MPなど無い！
何をしているんですか……
こうすればぁぁ……多分生き返るはずぅぅ……
イツキは謎の気を送っている！
そもそも生きてます……
ぅ、んん……。あれ？
あ、起きた。良かったぁ……
どうだね？これが私の力だよ
それは無いです
そんなぁー
私、さっきまでクラブラをやってたはずですけど……
えぇ、途中で別の狩屋さんに変わりましたが最後は私が勝ちました
そうだったんですね
でも、別の私でも目の前が真っ暗になる事があるなんて思わなかったです
蘭ちゃんはトレーナーだったのか……！
違うと思うよ……？
＊ ＊ ＊
さてと、気を取り直して何する？何しちゃう？
ごめんなさいイツキさん、まだまだゲームはしたいですけど疲れが残ってるみたいです……
そうですね……。私も次はゆっくり出来る事が良いです……
ほうほう？それなら丁度良い物があるんだよねー
ベッドの下から終生ゲームを取り出す！
ジャジャーン！ボードゲーム買ってたんだー、コレならだらだら出来るよ！
初めて見ました……
終生ゲーム！確かにこれならゆっくり出来ますね！
ふっふっふ、私の予想はバッチリだったよ……！
イツキちゃん、もしかしてこんな事まで考えてたの……？
ふっふっふ……。完全に偶然の産物だよ……！
んー……。何でだろ、そう言ってくれて凄く安心しちゃった
さぁ準備じゃー！
＊ ＊ ＊
説明書を読む委員長！
時折難解な表情！
複雑そうですね……私のように初見でも出来るのでしょうか……
大丈夫大丈夫、私もやった事無いから！
えっ
私も初めてだよ
藤咲さんまで……
こういうのって大体感覚で出来ると思……ん？
金だ……！このゲーム、金の計算が必要じゃないか……！
単純だから大丈夫だと思うよ……
狩屋さんは……
うっ……ううっ……！
ど、どうしたの？！
クラブラもそうですけど、こうやって皆で遊べるって考えたら、急に……ぅうっ……！
終生ゲームなんて1人でやってもどうしようも無いって思ってて……。私だけ初めてだったらどうしようって……っく、うぅ……！
おぉ……よーしよし、可哀想に……
蘭の頭を撫でる！
まさかこんなどうしようもない私が終生ゲームをする日が来るなんて思わなくって……うぅ……
大丈夫！大丈夫だから！これあげるから、取っておきな……！
イツキは終生ゲーム用のお金を蘭の手に持たせた！
話は少し重いですが、片手にはみ出す程のドル札を持っているせいでとても奇妙な光景になってます……
これ持って病気のお母さんの所に帰ってやりな
うぅ……ありがどうございまずぅぅ……！
話変わっちゃった……
