第5話 古民家カフェにて

文字数 443文字

試合前ともなると常にその事で頭がいっぱいだ。
できれば誰とも会いたくない。

どうにかイイ様に心をコントロールしたいものだ。

仕事を終え帰路につく。
家に着くとポストを開ける、ある意味ルーティンだ。

「あっ!」
また封筒。

wjf!
「しつこっ!」
思わず声が出た。

「新作が出来ました、、、、、」
それどころじゃないと読まずにゴミ箱に入れようとしたが、下の方の手書きの文字に手を止めた。

「物事を違う視点で見る!それがwjfエフェクター!」
ほんとに変な人だなぁ、と思いながらもその言葉は今の僕の心に少しだけ引っかかった

「今日はOFFにしよう」

1人いつも行くカフェに出かけた。
古民家を改装したカフェで田舎者の僕にはとっても落ち着く場所だ。

オレンジジュースを注文し、店に流れるボサノバを聴きながら壁に並んだ作家さんの陶器なんかをボーっと眺めていた。

「これが芸術かー」

ふと手前のフライヤーにめがとまる。

茶道教室生徒募集。

茶道?、、

着物や和太鼓なんかのジャパニーズカルチャーには少し興味があった。

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