第4話 キックボクシング  

文字数 369文字

夜のはじまり。
庭のムクゲが萎んでる。

僕はgymに向かった。
キックボクシングの試合を前に練習は過酷さを増していく。

なんの恨みもない対戦相手と殴り合う不安を拭うかの様に練習に明け暮れた。

流れる血、汗、鼻水、よだれ
野蛮だ。

練習のない日は全て1人で追い込んでいた。
心拍トレーニング、フィジカル
心はトゲトゲしくなっていく。
誘われた旅行も断り、親友の結婚式ではお酒も我慢した。

ただただ孤独だった。

練習の帰り道はものすごく爽快な気持ちだった。
ただじわじわと後にやってくる。

「あー明日も仕事かー」に大きなため息がでた。

クタクタの身体をベッドに横たわらせるがアドレナリンで全く寝れない
きまって考え事や妄想をした。

戦ばかりの戦国武将はどんな風に心をコントロールしてたんだろ、、

明日の仕事はこれをしてあれをして、、
宇宙を感じろか、、

気付けば朝。

蝉が鳴いている。
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