ああ、どうも
文字数 263文字
引っ越しの荷ほどきを終え、アパートの隣人に挨拶に行った。
ドアをノックすると、間もなくドアが開いた。
中から、頭部が毛糸玉、体が人間の隣人が出てきた。よれよれのスウェットを着ていた。
「初めまして、隣に引っ越してきた者です」
俺は言った。
隣人は、ああ、どうも、といった感じで会釈をした。そんな感じだと思っただけだ。何せ頭部が毛糸玉だから、喋れないのだ。
「よろしくお願いします」
と頭を下げ、去ろうとした時、そいつのスウェットに猫の毛が大量にくっついていることに気づいた。
「そりゃあこいつ、猫にモテるだろうな」
と俺は思った。
ドアをノックすると、間もなくドアが開いた。
中から、頭部が毛糸玉、体が人間の隣人が出てきた。よれよれのスウェットを着ていた。
「初めまして、隣に引っ越してきた者です」
俺は言った。
隣人は、ああ、どうも、といった感じで会釈をした。そんな感じだと思っただけだ。何せ頭部が毛糸玉だから、喋れないのだ。
「よろしくお願いします」
と頭を下げ、去ろうとした時、そいつのスウェットに猫の毛が大量にくっついていることに気づいた。
「そりゃあこいつ、猫にモテるだろうな」
と俺は思った。