我道創作論:イラストの話

文字数 9,129文字


 御存知の人も多いとは思いますが、私は姉妹サイト〈ILLUST DAYS〉もやっています。
 というワケで……という事ではありませんが、今回はチト趣向を変えて『イラスト』について。
 ちなみに巷を賑わす〈AIイラスト〉に関しては、今回スルー。
 アレはアレで機会があったら……ですね。
 でないと、相当過剰な文字数になってしまうから。

 さて、本題を綴る前に一応改めて言っておきますが、あくまでも私は〈絵師〉ではありません。
 ついでに言えば、自分の画力は軽くコンプレックスですw
 確かに(下手ながらも)ある程度描けはしますが、それはかつて〝漫画家志望〟で、それだけに邁進していた青春期を送っていたから。それも物心ついた幼少期から常態的に……です。
 要するに『昔取った杵柄』というヤツですね。
 つまり日常的に描きまくっていたから、必然的に『意識せず実践的練習を蓄積してきた』と言えます。
 タイムリーな表現なら『あかね噺』の〝桜咲朱音ちゃん〟が古典落語染み付いたのと同じプロセス(……オマエ『あかね噺』って言いたかっただけだろw)。
 ところが『デッサン力の低さ』と『完成スピードの遅さ』が克服できず無念の挫折……結構長い期間描かなく(描けなく)なりました。
 ま、その辺の詳細は『創作秘話:天上天下大剣斬』を参照にしてもらうとして──本格的に『描く/作品として仕上げる』という事へと復活したのは『小説執筆』を始めてから……つまり〝WEB創作環境〟を得る少し前辺りから。
 一応、その数年前──オフライン環境時期からリハビリ的に描き始めてはいたんですが、ラフ画までといった感じでしたね。もうツケペン使うのも苦になっていて……。
 ただ、この時期が無駄であったかと振り返れば、そうでもない。
 むしろ諸々の点で、現創作の素地は育まれていた(無論、この時は無自覚でしたが)。
 そのひとつとして大きいのが『(一応)デジ絵』をやってみた事。
 オフライン環境とはいえ初めて〈パソコン/OS:XP〉を得たので、ようやく「やってみた」です。
 とはいえ環境的には不向きで『オフライン』『プレインストのPaintソフト』『マウス描き』でした。
 当然ながら『レイヤー機能』はおろか『グラデ』とか『透過』もありませんw
 おまけにペンタブじゃなくてマウス描きですから『ペン筆感覚でサササッ』なんて快適さには無く、カチコチとクリックをコツコツ……よくやったモンだwww
 こうした劣悪環境で『大剣斬』を描きまくっていたワケですね。

 やがてオフライン執筆で『小説』に推移しましたが、それはそれでキャラクターイメージを明確化したくて描いたのが現在も使用している『孤独の吸血姫』『vs,SJK』の表紙。
 この頃はフリーソフトながらも『(簡易的な)ドローイングソフト』を得たので『レイヤー』とか『特殊効果』とかを(一応は)使用できるようになりましたが、基本的な『マウス描き』は相変わらずなのでカチコチと……実作業に於ける使い勝手の悪さは変わらずですwww
 この作業工程だと全体バランスも把握し難い上に修正も億劫なんですよね……しかも基本的に『アニメ塗り』になってしまう(ま、アニメ調も大好きですけどね)。
 一方で、こうした環境で『デジタルで描く』という事に多少慣れたのも事実です。
 ちなみにハウツーなんざ読んでません。
 アナログ期もそうですが、私は我流模索にてスキルを身につけるタイプです。
 ……っていうか目を通した事もあるけど、あんまりハウツーって意味なくない?
 まったくスキルゼロのビギナーならともかく、基礎的素地がある人は『ともかくやってりゃ我流開眼できる』ってレベルの工程しか書いてないもの。
 改めて要するの2~3ヶ所の数項目だもの。

 そして、ようやく端末期──。
 一応は手軽に創作作業できる環境になりました。
 ですが端末ビギナーなので勝手が解らず、イラスト工程は相変わらず以前のままです。
 基本的にPCマウス描きでキャラクターレイヤーを作り、それを端末へとコピー転送して、せいぜい端末では思うような構成作業が出来るようになっただけ。
 しかも、端末インストは〈ドローイングアプリ〉ではなく〈フォト加工アプリ〉でしたからね……絵を描くには不向き。
 おまけに件のPCには〈ブルートゥース〉がありません。
 コレ、どういう事か分かる?
 逐一、端末メモカを取り外してPCに接続しなきゃデータ転送が出来ないという事!
 XPだから〝Android端末直コネクト〟には対応してませんしね?
 新作イラストが完成する度に『端末メモカ取り外し』→『PC接続してデータ転送』→『PCから取り外して端末に再セット』→『端末再起動処理』という非常にメンドクセー工程なのよ! 毎回!
 そんなんじゃ精神的にも苦痛となり、最低限の必要以外には描かなくなります。
 だから、この頃は「絵描くのイヤ!」と、しょっちゅう公言していましたね……。
 だけど、どうしても『小説表紙』とか『PR投稿』とかで描かなければいけないタイミングはある。
 苦肉案を一考して……「いっそ端末自体で描けるようにした方が早くね?」と閃いた(Σ遅ぇな!w)。
 そこで〈ドローイングアプリ:アイビス〉を端末インスト──百均タブペンで「レッツ・ラ・ゴー★(byキュアホイップ)」
 ……楽じゃねーかコノヤロー!www
 このスタイルを始めた時は「端末画面だからPCより描きにくいんじゃないか?」「百均タブペンで、どこまで描けるものか?」と懸念していたんですが……逆!
 全然やり易い!(少なくとも私の創作環境的には)
 そうなると、あれよあれよと筆が進み、全盛期のような生産量になったのです。
 ですが、この順応の早さも、素地として『アナログ期の漫画ノウハウ』『オフライン時期のデジ絵描き慣らし』といった事前練習があったからでしょう。

 私的持論ですが、やはり『創作』の基本は『継続は力なり』で、ストイックに続けていると、その切磋琢磨の努力は〈形〉となって返って来ます。
 時として、今回のような『思いがけない別形態でのフィードバック』としても。
 だから『投げないで続ける事』というのは、本当に大きいし大切。
 逆に投げてしまうと、そこで成長停滞どころか、下手するとせっかく養ったスキルが後退に失われてしまう。
 だから、創作の志を抱いている皆さんは、まず『一時的な自棄感情に投げないで、しがみついてでも軽視されてでも続ける』という姿勢を忘れないで持ち続けて下さい。
 うん、意地です。
 言い換えれば意固地ですw
 でも、それでいいんです。
 あの金言は大切な神髄を突いています──「諦めたら、そこで試合終了だよ(by安西先生)」



 さて御存知とは思いますが、私は事あるごとに「あくまでも〈絵師〉ではありません」と注釈を添えています(冒頭でも書きましたが)。
 もう定番句になっています。
 でも、結構な量を頻繁に描いている。
 そして、下手とは自覚しつつも反面〝それなり〟には上手い方だとも思ってはいます(こういうの自惚れみたいに捉えられるのもイヤなので書きたくないですけどね?)。
 それでも〈絵師〉とは名乗らない。 
 何故か?
 これは画力云々というよりも〝矜持/心構え〟の問題に起因しています。
 私的な定義ではありますが〈絵師〉というのは〝絵に成功を懸けている人/生業にしようとして一途に臨んでいる人〟だと思うのです。
 生憎、私は〝そこまで〟は絵に懸けていない(まぁ、実れば嬉しいですしシフトもするでしょうが)。
 自己創作表現に〝必要だから描いている〟だけであり、持てるスキルも「自身が使えるものは何でも武器にする」という姿勢なだけ。
 だから〈絵師〉とは名乗らない。
 そんな宙ぶらりんな姿勢で〈絵師〉を名乗るのは、ストイック且つ真摯に臨み続けている〈絵師〉さん達に無礼失礼──と考えているからです。
 むしろ私が〝そこまで〟懸けているのは『小説』や『コンセプトアプローチ』の方。
 だから〝文章表現者〟とか〝物書き〟とか〝創作者〟とは(一応)名乗りますけどね?
 ただ、まぁ、そうは言いつつも、実際に描いている増産量は相当なものですし、独特の世界観アプローチとタッチは確立している。
 そうなると〝そこ〟には自負もあり「……もう〈絵師〉って名乗ってもいいのかな?」と揺らいでいたりもしてwww
 う~ん、どうだろうね?
 というか、これだけフリーダムノーボーダーに創作発表の場が在ると、これから先の時代〈絵師〉とか〈物書き〉といった細分化呼称は(よほどの専属特化でない限りは)意味を為さないんじゃないか……とも一考してしまう今日この頃。
 もういっそ広義的解釈で〈クリエイター:創作表現者〉と名乗った方がいいのかしら?
 物々し過ぎる?
 じゃあ〈オタクリエイター:オタク嗜好創作なら多岐的ノーボーダーな創作者〉でもいいよ。
 どうかね?www


 そういえばSNSのリンク広告に『たった30日で思い通りの絵が描ける』『頭の中のイメージをそのまま形に』なんて唱っているサブスクが結構ありました。
 ……んなワケなかろーもんwww
 少し達観的に分析してみましょうか?
 そんなだったら世の中〈プロ級絵描き〉急増氾濫で市場飽和するし『代●木アニメーション』も『東●モード学院』も新規生取れずに潰れとるw
 絵心素地も創作関心も無い巣鴨のじいちゃんばあちゃんだって「ワシは〈いらすとれえたー〉じゃ!」と明日から〝第一線絵師〟の仲間入りで晩年印税ウハウハ生活確約ですw
 私だって現在でも『頭の中のイメージをそのまま形に』なんて無い。
 『イラスト』だろうが『小説』だろうが……。
 大アマ自己採点でも75~90%強がベター。
 ついでに言えば、そうした自己不満点を余白に感じるようにしなければ『創作』は自己満足の頭打ちで〝終わり〟です(イラストに限らず)。
 納得に足らない不服を抱くからこそ、それをバネに〝次〟へと臨むんですから。

 ま、ね?
 まったく描けない人の「私だって絵がうまくなりたい! イメージを思い通り描けるようになれれば!」って切実な気持ちはすごく分かる……けど、焦るな?
 そうなりたかったら、とにかく『描いて』『描いて』『描きまくる』しかない。
 そうして『自分なりのコツ』を掴むのが一番。
 高級画材? ハウツー?
 要らんよ……まずは。
 そんなのは素地を養った上で、それでも「何かスキルが足りないなぁ」「やり方が見えないなぁ」と自覚に欲してから。
 小学生定番の『プリキュア自由帳』と『使い慣れたシャーペン&消しゴム』で充分……いや、別に『プリキュア』じゃなくてもいいけどw

 まずは『模写』をしまくりましょう。
 好きなマンガとかロボットとかプリキュアでいいから……いや、別に『プリキュア』じゃなくてもいいけどw
 で、そうして〝描く事〟自体に慣れてきたら、少しばかり『表情』とか『ポーズ』をイジってみましょうか?
 少しでいい。
 例えば『眉の角度を変えて別表情にした』とか『握り手を平手にした』とか『片足上げてみた』とか……そういうので気軽に〝遊んで〟みましょう。
 うん〝フィギュア感覚〟で〝遊ぶ〟の。
 最初は難しく身構えなさんな?w
 そうして〝遊びまくる〟内に、自然と(最低限の)素地は養われていきます。
 そうしたら、自分の好きな作品や漫画家さんを噛み砕くように研究&分析──その『アレンジ法則』を自分の絵に反映応用して、自分なりの〝タッチ〟とか〝各パーツのバランス〟とか〝ポージングパターン〟を模索します。
「顔のパーツの配置は、こういうバランス比率なのか」「瞳の描き方も数パターンあるんだ?」「角度を変えると鼻とかは、こう処理されるんだ?」「描いている人によってアレンジが違う……それだけで印象も変わるものだなぁ」「あ、こう描けば手足が前に出ている感じが自然体になるのか!」……やはり〈プロ〉の絵からは、いろいろ吸収できる要素がたくさんありますよ?
 で、以降も、そうした追究参照姿勢を常態的に念頭して、やはり『描いて』『描いて』『描きまくる』しかない。
 これがそのまま〝昇華鍛練〟になっているから。
 理想としては〝自覚に似るまで〟描き慣れる事ですかね……せめて『好きな作品』ぐらいは。
 その積み重ねと試行錯誤で、いずれ『自分なりの作風』には辿り着く……時間は掛かるかもだけど〝必ず〟ね。
 脳内に温めていたオリキャラ? 描けるよ?
 ま、私は「イメージ通りそのまま描けます!」とか確約しませんけどね?
 無責任な煽りは嫌いですから。

 ちなみに、これは完全に独断(とはいえ、幼少期の私が絵心素地を育むに〝確かに〟大きかったのは事実)ですが……意外と〈昭和初期スーパーロボット〉はオススメです。
 つまり〈マジンガー〉とか〈ゲッターロボ〉とか〈鋼鉄ジーグ〉とか〈マシーンブラスター〉とか〈ジャイアント・ロボ〉とか……。
 何故か解ります?w
 まず〝各部位が指先に至るまで分割構成されている〟という点──しかも御丁寧に〝キッチリ区切った色分け〟にて。つまり〝素人でもポージング構成が把握し易い〟という事。結構大胆なポーズですら〝絵面的処理法〟が吸収できます。
 そして〝(先述のようなロボットは)体が円筒構成〟──シンプルな人体構成図(アウトライン)としても〝ほぼそのまま〟代替機能する。これに〝ふくらはぎ〟とか〝腹筋〟とか〝フォルムのメリハリ〟等を折り込んで落とせば〝生身型人体〟です。
 最後が〝極端に線が少ない〟──つまり〝素人でも模写に描き易い〟という事。
 これらの特性は、この年代の『アニメ:てれびまんが』が〝描き慣れていないスタッフでも似せて作画できるように〟〝チビッコ達が気軽に真似て描けるように〟と意図的な模写重視にシンプルデザインを敷いていたためでしょう。
 だから当然〝絵心の弱いビギナー〟でも描き易い(そりゃ技能レベルは同条件ですもの)。
 まぁ、後年ロボット(例えば『超電磁』とか『リアルロボット』とか)からは〈角型構成〉主流となりますし、線も増えます……近年作品なんかは〝ゴテゴテ過多した線のインフレ〟が前提です。
 が、それでもコレで描き慣れると、意外に『ファーストガンダム』程度ならば楽勝になっている事でしょう。
 で、それを先の鍛練法と融合応用すれば〈人間キャラクター〉でも(ある程度は)楽になります。
 何よりも「できた……結構似た!」という達成充実感は「よし、次は何を描こう?」というワクワクしたモチベ維持に還元されます(先述のデザイン意向から〝そこそこ似る〟ので心配無用w)。
 この高揚は〝意欲のまま続ける〟に大きい。
 まったく絵心素地の無い人は試しにやってみてもいいかと思います。
 これである程度描き慣れてから〝人間キャラクター〟に推移するのも、ひとつの有効手。



 概ね〝描ける人〟も、最初から〝描けた〟ワケじゃありません。
 そりゃそうだ。
「オギャー!」と生まれて、すぐさま「上手に描けましたー♪(モンスターハンター調)」なんて気味悪いwww
 どんな『天上天下唯我独尊』だw
 スタートラインは〝描けないキミ〟と同じ。
 ただ〝着手開眼〟がスゲェ早かった……それこそ物心ついたガキの時分から『描いて』『描いて』『描きまくって』いた。
 馬鹿のひとつ覚えみたいにwww(Σ全国の絵師さんゴメンナサイ!)
 その累積結果(成功も失敗も)が〝いま〟になって技能と実り、スキル爆発しているワケだ。
 いまから「うまく描きたい」って人は〝それ〟を〝これから〟やるワケだから、そりゃ一朝一夕な時短じゃ無理だわさ。
 各人ン十年の積み重ねスキルだよ?
 数日数ヶ月の片手間で消化できるワケなかろーもん?
 仮に「僅か数ヶ月で目を見張る第一線域に上達!」と言うのであれば、おそらく〝その短期間内〟で猛烈過剰に詰め込む消化量は必須となるはず。
 うん、普通は何年も掛かって習練している生産量を。
 でなければ到達出来るはずも無し。
 だって〝到達点〟に対する〝必要消化量〟は変わらないもの。
 富士山登頂の距離は変わらないもの。
 富士山が道程距離を削り詰めてくれるはずないもの。
 だから結局詰め込む〈作業量〉〈創作労力〉〈熱量〉は変わらない。
 単に〝マイペース自然体でゆっくり養っていく〟か〝短期間で無理矢理気味に詰め込む〟かの差です。
 で、私的に後者は御勧め出来ない……し、したくない。
 よほどのギラついた本意気でなければ、逆に忌避感を萌芽させてしまうから。
 生半可な心持ちでは次第に重たくなって、最悪時には投げてしまう危険性も孕むから。
 それは本末転倒。
 だったら「好き」「楽しい」というモチベ継続に自然体で養った方が堅実というもの。
「私は本気だから大丈夫!」とか思うかもだけど、それは〝希望的観測〟に酔っていて〝冷静〟には見れていない……と思う。
 これは少し嫌な冷たい言い方になるけど……そもそも、それだけ〝本気〟なら何故〝描けない現状〟です?
 それだけの熱量があったら、こんな他力本願に依存せずとも、さっさと独学精進しているはずですw
 ええ、下手だろうが何だろうが。
 んで以て、とっくに〝それなりに〟は描けるようになっているはずです。
 え? 「じゃあ、どうするの!」って?
「……~~ッいまでしょ!」
 いや、違ったwww
 とりあえずウダウダしてるぐらいなら、まず『描き』ましょう。
 『描いて』『描いて』『描きまくる』しかない。
 下手でも何でもいいから。
 経験の積み重ねが『確実な成長スキル』としてフィードバックするんです。
 プロモデラーの完成写真に羨望陶酔してても、プラモハウツー読み漁ってウンチクオタに染まっても、自身が実践しなければ『ガンプラ』作った経験値にはならないでしょ?
 棚に〈ガンダム〉増えないよ?
 ……いや、別に〈ザク〉でもいいけどw

 うん? 「……だって見られると下手ってバカにされるから……」って???
 上等じゃないですかwww
 ええ「V3バカ……いいじゃないですかw(by宮内洋)」です。
 ポジティブ思考に裏を返せば、貴方には〝これから上れる伸び代がある〟って事。
 そもそも〈ハナタカ優越マウントくん〉なんか気にする必要ナッシング!
 そういうの〝そもそも描けない輩〟か〝もう可能性を諦めてる輩〟だから。
 そのくせ斜に構えた他者攻撃に陶酔して自己弁護を誤魔化してる程度の輩だから。
 だって〝ガチ熱のヤツ〟は、他人の絵にあーだうーだ難癖つけてる暇なんか無いもの。
 そんな暇があったら、自己の切磋琢磨に脇目も振らず忙しいもの。
 テメェの理想形があれば、他人に強いる〝不毛な無駄〟を興じるよりも、テメェで〈形〉にするだけだもの。
 その難癖時間がもったいないもの。
 狭隘猛進バカだもの。
 極論、他人の絵なんざどーでもいいw(Σ全国の絵師さん、重ね重ねゴメンナサイ!)

 もうひとつ呈しておくなら、ある程度、技能や自認意識が極まれば『弱点/コンプレックス』は一転して『個性』という〈武器〉にも化けます。
 いわゆる『独創性』とか『味』とかいうね。
 で、それには〝(下手だろうが何だろうが)これが『自分の画風』と認める事〟と〝自分の画風作風を過剰に卑下嫌悪しない〟というモチベが大前提。
 私も冒頭で「自分の画力はコンプレックス」と吐露していますが、反面「でも、それが〈武器〉にもなっているのは大きくあるよな……昭和中期~後期世代には好感触に受け入れられているみたいだもの(殊にヒーローファン)」とは自認しています。
 そして(何だかんだ言っても)自分の絵柄が「好き」ではある。
 ぶっちゃけ、自己創作ヒロインに平然と萌えるwww
 これ『言うが易し』なんだけど、実際に〝その域〟に達観を養うのは難しいよ?
 けれど、この域に達すれば、ある程度はもう大丈夫。
 嬉々として前に進めます。自発的に。
 ある意味『身勝手の極意』開眼です。
 だけど、これが〝自惚れ〟になってはいけない。
 矛盾しているようだけど……反面「まだまだだなぁ」と自戒とコンプレックスも等しく抱かなきゃいけない。
 ここを失念して「俺は天才だー!(byアミバ)」になってしまうと『身勝手の極意』じゃなくて『身勝手』の開眼です。
 ええ「んー? 何の事かなー?」と全王様をオッタマゲさせているようなモンです(意味不明w)。

 ま、ともかく肝心なのは〝継続的に続ける事〟ですかね。
 呼吸や飯みたいに。
 実践が一番の〝ハウツー〟で〝先生〟です。
 その代わり〝やってりゃ〟〝いつかは〟〝何かしらの〟〝フィードバックに実る〟から──それが『創作』というもの。
 だから、焦るな?
 若人よ……何でもかんでも『オイシイ楽勝テンプレ』があると思うな?
 絵に限らず文章創作でも立体造形でも……確固たる〈技能〉ってのは〝がぶりよつに頑張ったヤツの努力対価とも呼べる特典御褒美:フィードバック〟なのよ?


 この画像例、わずか数日の進歩と思う?
 そういう事w
 でも逆に言えば「いつかはここまで描けるようになれる」って好例。
 もちろん〝貴方〟にも眠っている可能性。
 ついでに言えば、先述の通り、私はハウツーなんざ読んでません。
 総て試行錯誤の実践模索にて独学開眼しています。
 とどのつまり『創作』は自己分析の繰り返しに切磋琢磨しかないという事。
 手探りに『自分にとっての正解』を掘り当てるしかない。
 そして『正解』はひとつじゃないし、そもそも『明答』なんざ無い。
 各個人千差万別に『ベター』があるだけ……『ベスト』じゃなくて。
 だから、とにかく「熱意を消沈せずにがんばれ!」
 でも「楽しい! 好き!」って気持ちだけは片時も忘れないようにね?
 案外、それが『続けられるコツ』だから。

 そうだね……意外と肝心なのは〝本気熱〟かもしれませんね。
 これは『イラスト』のみならず『小説』や『立体造形』とかにも共通ですが。
 結局〝本気熱〟が無い人は途中で投げてしまう。
 で〝投げたら終わり〟なんですよね……『創作』というストイックな孤独作業は。
「これはマラソンだ……血を吐きながら続ける悲しいマラソンだ(byウルトラセブン)」



 ……あれ?
 コレ〈note〉辺りで『有料サブスクコラム』として投稿してれば、少し稼げてない???
 ま、いいやwww
 誰かの「私だって絵が上手くなりたい!」という切実な願いに肥やしとなりゃ、わざわざ手の内曝しを書いた甲斐もありますからねw





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