バカンスの後に
文字数 1,592文字
何回も失敗して恥をかいたけど、みんなと遊ぶの楽しいね!
その後真央は浮き輪を持って、海の上を大和と秀男と一緒に浮かんでそよ風を感じた。
海の中で泳いでいるのは、由美子とメアリー。
鈴音は溺れかけていたが、大丈夫だろうか?
まあ、2人がいれば安全だね。
ラビは浜辺に椅子とパラソルを広げて、サングラスをしながらクリームソーダアイスを食べていた。
美味しそうだな、おい!
愛莉はスイカを砂浜の上に置いて、目隠しをしながら棒を握りしめる。
何回も棒を振って切ろうとしたが、全く割れず……。
あらら……。
そんな感じで、各自海と砂浜で楽しんでいた。
辺りを見渡すと、もう空はオレンジ色になりかけていた。
元㊙️倶楽部のメンバー、『ウィリアム』。
イケメンで少し頼りないお人よしだが、皆の憧れだった……。
そんな彼が自殺したのは、大学を卒業して数年が経った日のことだった。
2人は砂浜に座り、海に沈むオレンジ色の夕日を眺める。
低い声で暗い顔をしたまま話し合った。
満点の星々が輝き始めていた。
二人の視線が合う。
真央も立ち上がって、彼の後ろに続く。
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