〈 戦いの風1のあらすじ 〉

文字数 1,028文字

異界の地、精霊の国アトラーナ王国。
そこは我々の世界の裏側の世界、力のある精霊や魔導師はひっそり行き来し、もう一つの世界が広がり暮らしている。
魔導師リリスは、ラーナブラッドの旅で知らされた、世継ぎキアナルーサの兄だという事が知られるようになり、傀儡にしようとする貴族から逃げて日本に来ていた。
だが、彼に今更玉座を狙う気は更々無い。
逃げるばかりでは無く自分でその証を立てよと言うザレルの使者に説得され、アトラーナに帰還する。
戻った彼を待っていたのは、玉座を奪われることを懸念して心揺れるキアナルーサと一切彼を我が子と認めない王だった。

城内にある魔導師の塔で召使いメイスと出会い、友人となるもメイスは影のある少年。
それに気がつかないリリスは、初めて出来た同じ身分の友人にひどく喜んだ。

その後リリスはキアナルーサに忠誠を誓い、隣国トランの脅威にさらされる国境の町レナントへ向かう。
途中、ガーラントから命を狙われ危機を脱した物の、一行は顔のない白い魔導師2人に襲われる。
命の危機を迎えたとき、リリスの中の赤い髪の女性が表に出て、危機を乗り越える。
それは、今では赤い髪の災厄の魔女と言い伝えられている、リリサレーンだった。
自分の中に魔女がいることに、受け入れられずショックを受けるリリス。
だが、育ての母である風の精霊女王セフィーリアは、彼を優しく包み込んだ。

ようやくついた目的地、国境の町レナントは、隣国トランの魔導師から度々攻撃を受け、死傷者を出しては悪化する両国関係の矢面に立っていた。
レナントではおおらかな若い領主ガルシアと出会い、至る所が壊れ、崩れた城の状況に愕然とする。
リリスは城の魔導師達と出会い、戦いの中で封印された、魔物に立ち向かう。
だが、すでに限界を迎えていた身体は悲鳴を上げ、セフィーリアの手を借りて魔物を倒すが意識を失ってしまう。
やって来た地の巫子イネスに救われ、幼少から身分を超えて仲が良かった彼と、行き違いはあった物の、再会を喜び合う。

隣国からは使者が訪れ、迎えたガルシアと両国の戦争回避の意思を確認し合う。
だが、その夜、使者は隣国の魔導師の使いに襲われる。
それは、魔導師の塔を破壊して逃げたメイス。
彼は隣国の魔導師、リューズと繋がっていたのだ。
だが、地の巫子セレスに撃退され、逃亡する。
メイスは逃げる途中、白い魔導師に飲まれてその身体を利用されてしまう。
再度レナントの城を襲うメイス。
それは魔獣の姿で、人では太刀打ち出来ない力を持っていた。
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