119)ベルトルド退任

文字数 5,281文字

 ハーメンリンナの南区と北区は、かつてないほど騒然となっていた。
 南区には軍関係施設があり、北区は行政関係の施設がある。それぞれの職に就く人々は、あるニュースで大パニックに陥っていた。
 宰相マルックから緊急発表された内容が、あまりにも突然であり、皇国を根底からひっくり返すほどのものだからだ。
 副宰相ベルトルドの、退任の報である。
 宰相以上に権限を有していた、事実上の国政の長であり、副宰相・軍総帥を兼任するベルトルドが、全ての職を辞したという。
 ハワドウレ皇国という大国を、一身に背負っていた立場にあった。それが前触れもなく突然、辞めたというのだ。
 国政に携わる者たちからしてみたら、青天の霹靂である。
 各省の大臣を始め、事務官や主だった役人が宰相府に殺到し、各部隊の大将、特殊部隊の長官たちも総帥本部に殺到した。



「あらかじめ、閣下からはお話を伺っていました」

 重厚なデスクの前に座るブルーベル将軍は、いつもの好々爺の笑みを浮かべて穏やかに言った。
 早朝から出仕し、自らの執務室でこの事態を待ち構えていた。そして宰相マルックの発表で、予想通りに大将たちが血相を変えて駆け込んできた。想定済みの事態ゆえ、ブルーベル将軍は落ち着いている。

「それと、これも後々発表されると思いますが、魔法部隊長官のアルカネット卿も、本日付で辞職しています」
「なんと……」

 ダエヴァ第三部隊のカッレ長官は、酢を飲んだような顔で言葉を詰まらせた。
 特殊部隊の中でもダエヴァは、ベルトルドとアルカネットとは密な関係にあった。それなのに、辞職についてなにも知らされていなかったことは、3長官たちの自尊心を些か傷つけたようだ。
 それを十分汲んだうえで、ブルーベル将軍は頷いた。そして、ゆっくりとした動作で立ち上がる。

「閣下とアルカネット卿の辞職の理由については、詳しくはお教え出来ませんが、皆様には早急に取り掛かってもらわなければならない、重大な任務を言付かっています。これが、私を含め、閣下から軍に与えられた、最後の命令です」



 ベルトルド退任の報は、ハーメンリンナの外にもくまなく知れ渡っていた。
 号外新聞にはベルトルド退任の速報記事が掲載され、大きな街から小さな辺境の村々にまでばらまかれた。そして惑星ヒイシに留まらず、惑星タピオ、惑星ペッコにも話は広がっていった。
 そしてここライオン傭兵団でも、この事態を深刻に受け止めていた。

「おっどろいたな……、おっさん、辞めちまったとか」

 新聞を広げながら、ザカリーは眉をひそめた。一面ベルトルドの写真がデカデカと載り、あらゆる憶測情報や発表内容が記されていた。

「オレらどーなっちゃうの? カーティス」

 ザカリーの広げる新聞を覗き込みながら、ルーファスが不安げに問いかけた。

「事前になにも聞いていませんでしたし、かりにも我々の後ろ盾ですからねえ……」

 ベルトルドから解放されることは、ライオン傭兵団全員の悲願だった。しかし、副宰相を辞めたベルトルドが、今後どう関わってくるのだろうか。以前のように、情報の横流しや資金提供などは困難になってくるだろう。
 それが不安となって、皆の心に押し寄せていた。

「公式にはまだ発表されていないが、アルカネットの野郎も辞めたらしいぞ」

 タバコをふかしながら、ギャリーが食堂にいる皆を見渡した。ハーメンリンナにいる旧同僚達から、速攻連絡が飛んできたらしい。

「なんか、不気味ですねえ……」

 シビルは尻尾を揺らしながら、神妙に腕を組んだ。
 このところベルトルドとアルカネットが、内容までは知らないが、秘密裏に動いていることだけは知っている。つい先日のエルアーラ遺跡のこともあるし、なにやらきな臭い。それに、子飼い同然のライオン傭兵団になにも報せず、いきなり副宰相職を辞任しているのも妙だ。せめてカーティスには、一報くらい寄越してもよかったのではないか。
 朝食を終えて食後のお茶を囲みながら、皆がそれぞれ考え込んでいたところに、メルヴィンが食堂へ入ってきた。

「キューリさんの様子はどうですか?」

 メルヴィンに気づいたカーティスが声をかけると、どこか憤懣やるかたない様子でメルヴィンは首を横に振った。

「なに怒ってるんだ? キューリと喧嘩でもしたのか」

 ギャリーが首をかしげると、

「いえ、ただ……」

 言いよどみ、少し間を置いてメルヴィンは口を開いた。

「オレが触れると、怯えたように怖がるんです。抱き寄せようとすると、身を固くして、ひどく緊張している様子で。口の端も切ってましたし。――考えたくはないんですが、ベルトルド邸で、なにかされたんじゃないかと、思ってます」

 メルヴィンを怖がっているんじゃなく、男というものを怖がっている様子だという。

 ――いやっ!
 ――ごめんねメルヴィン……ごめんなさい……。

 先ほどのキュッリッキの様子を思い出し、胸が痛む。

「それっておめえ……」

 ギャリーは渋い表情を浮かべて唸る。

「御大たちに限って、と、言い切れないものはあるけどなあ……だがよ…」

 あれだけ溺愛していれば、考えられないことはない。だが、2人がキュッリッキへ向ける愛情は、恋しい女へのというより、父親のようなものだった。
 慈しみながら、可愛くて可愛くて仕方がないというほどに。傍から見ていてそう見えるくらいだ。それがいきなり、女と認識を改め、手を出したとでもいうのだろうか。
 倦怠期にはまだ程遠い関係なのに、メルヴィンを急に怖がるというのは解せない。
 床をじっと睨みつけていたメルヴィンは、顔を上げず口を開いた。

「マリオンさん、リッキーのそばについていてもらえませんか」
「おっけぇ~、まかせてん」

 マリオンは神妙に頷くと、メルヴィンの肩を軽く叩いて食堂を出て行った。

「――オレ、ちょっと確かめてきます」

 思いつめたような表情(かお)で言って、カーティスが呼び止める声も無視して食堂を出て行った。

「やべ、オレらもついていく。タルコット一緒にこい」
「うん」

 ギャリーとタルコットは、慌ててメルヴィンのあとを追った。
 一見穏やかで喧嘩とは無縁そうなメルヴィンだが、実は傭兵団一の要注意人物でもある。根が真面目なので、怒らせるとその反動が凄いのだ。
 魔法や超能力(サイ)を持つ相手に、正面から物理攻撃で勝つのは難しい。周到に罠にはめるか、不意でも打たない限りは倒されるのがオチだ。
 しかしメルヴィンには爪竜刀がある。魔剣の類で、アサシンの行動を感知したり、魔法や超能力(サイ)の力を跳ね返すこともできる。普段は跳ね返した力で周囲に被害が及ぶことを懸念してあまり使わないが、怒ったメルヴィンが本気で爪竜刀を振るったら、ベルトルドやアルカネットですらどうなるか判らない。ハーメンリンナが半壊することだってありえる。
 そんなメルヴィンを止めることができるのは、戦闘〈才能〉(スキル)を持ち、魔剣を操るギャリーとタルコットだけだ。

「早とちりかもしんねえから、あんま思いつめんな、メルヴィン」

 追いついたギャリーはそう言うが、メルヴィンは表情を固くしたまま歩調を早めて、ハーメンリンナに向かった。


* * *


「調子はどぉ~お~? キューリちゃ~ん」

 ノックとともに部屋へ入ってきたのがマリオンと判り、キュッリッキは小さく安堵のため息をついた。そして、安堵したことに軽くショックを受けて顔を俯かせた。メルヴィンが来たのかと、そう思ってしまったのだ。

「膝がまだ痛む、かな…」

 ベッドに半身を起こして座っていたキュッリッキは、シーツの上からそっと右足の膝に触れる。
 先ほどメルヴィンに湿布を変えてもらい、包帯を巻き直してもらった。
 キュッリッキを労わり気遣いながら、優しく丁寧に巻いてくれた。それなのに、キュッリッキは酷い拷問を受けていたような気持ちに包まれていた。そんな気持ちになってしまったことで、どこか後ろめたい気持ちが苦く心に広がっている。

「あのね、メルヴィン……その、怒ってた?」

 横に座ったマリオンの顔を見ないように、キュッリッキはぽつりと言った。
 その様子を見て、マリオンは即答しなかった。わざとらしく「ん~」と頬に片手をあてて考え込む。

「怒ってたようなぁ~、そうでもないよぅなぁ」

 キュッリッキはマリオンの顔を見て、そして俯く。
 包帯を巻き終えたメルヴィンが、抱きしめようと手を伸ばしたとき、激しく嫌がってしまったのだ。あの時の驚いたメルヴィンの顔が忘れられない。
 大好きなメルヴィンの手を、あんなに怖くなって拒絶してしまった。そんなふうに思う自分が信じられなかった。
 無言で部屋を出て行ったメルヴィン。きっと、怒ったに違いないと、キュッリッキの心は不安でいっぱいになっていた。
 2人共無言になり、沈黙が暫く続いた。

「……目が覚めたらアタシの部屋で、隣に、メルヴィンいたの」

 シーツを掴む手の甲を見つめながら、キュッリッキは抑えたように話し出した。

「メルヴィンいた、帰ってきた、って、凄く嬉しかったの。でもね……メルヴィンの手がアタシの顔に触れたとき、よく判らないけどゾワッとして、身がすくむほど怖かった」

 手が小刻みに震えだす。

「何でだろう、メルヴィンの手なのに怖いの! メルヴィンに抱きしめててもらいたいのに、手が身体に触れると怖くてたまらない。アタシ、どうしちゃったんだろうっ」

 キュッリッキは叫ぶように言うと、シーツで顔を覆った。
 優しくて大好きなメルヴィンの手。それが、目が覚めた途端、恐怖の対象になっていた。そして、そう思ってしまう自分に、キュッリッキは激しく戸惑っている。

「キューリちゃん……」
「メルヴィンにずっとそばに居て欲しいのに、でもなんでか判んないけど怖い……」

 マリオンはベッドに腰掛けて、泣き出したキュッリッキを抱きしめた。
 本来こうして抱きしめてほしい相手はメルヴィンだろうが、メルヴィンを怖いと感じるキュッリッキの乙女心が理解出来て、マリオンは小さくため息をついた。
 超能力(サイ)を使って記憶を勝手に覗き見て、その理由が判ったのだ。

(こんなことされたんじゃあ……怖がるわけだぁ)

 かろうじて半未遂ではあるものの、ベッドに押し倒され、力ずくで唇を奪われた挙句、あんな形で身体を触られたのだ。
 性行為全般に疎い、というより知らなすぎるキュッリッキにとっては、酷いトラウマになるだろう。そしてそれをおこなったのが、アルカネットだというところが重大な問題だった。
 心から信頼を寄せていた相手に、強姦まがいのことをされたのだ。父親のように慕っていた相手から受けた蛮行に、キュッリッキの心は深く傷ついている。
 これでは暫く、男全部が恐怖の対象だろう。メルヴィンとて例外ではないのだ。

(これってぇ、誰に相談すればいいのよぉ~~~~)

 覗くんじゃなかった、とマリオンは後悔の念で頭を抱える。

(なんてぇことぉーしてくれたんだあ~~っ、あのムッツリスケベぇ!!)

 マリオンは心の中で、ぐぐぐっと拳を握った。


* * *


 ハーメンリンナに乗り込んだメルヴィン、ギャリー、タルコットは、目の前の光景に狼狽えていた。

「……なんにもないな」
「これって、更地っていうんだろ?」

 ギャリーとタルコットは、見たままの感想を述べた。

「一体どういうことですか、これは……」

 勢いが殺がれて、メルヴィンは困惑したように見渡す。
 ベルトルド邸が建っていた敷地には、建物も庭の草木も、すべてがなくなっていた。敷地を囲む塀や門は健在だが、その中身が全て消えているのだ。

「おっさん達一体、どこへいったんだあーーっ!?」

 頭をガシガシ掻きむしりながら、ギャリーは喚くように大声を張り上げた。

「宰相府か総帥本部へ行ってみます」
「よしたほうがいい」

 身を翻すメルヴィンの肩を、タルコットは素早く掴んだ。

「おそらく凄い騒動になっているだろう。行ったところでつまみ出されるのがオチだ」
「しかし……」
「タルコットの言う通りだ。オレたちが退役してもデカイ顔してられたのも、御大の後ろ盾あってのことだ。退任した御大の影響力は、もうハーメンリンナの中じゃ通じねえ。いったんアジトへ帰るぞ」

 真顔になったギャリーに、タルコットは頷く。
 メルヴィンにしては珍しく、ムキになっている。いつも穏やかで冷静なメルヴィンが、ここまで自分を抑えきれていない。
 仕方がないことだとは判る。しかし今は、原因を究明することではない。メルヴィンにはもっと、大事なことがあるのだ。

「真相が判らないまでも、キューリのそばにいてやれや。男としてのお前を怖がっていても、それでも本心ではそばにいて欲しいんだ。触れることはできなくても、すぐそばで見守ってやることはできるだろ?」

 一番傷ついて、戸惑っているのはキュッリッキのほうなのだ。それを思い出せと言われている気がして、メルヴィンは伏せていた顔を上げると、ギャリーに小さく微笑んだ。
 ついカッとなって、大切なことを見失っていた。
 今度こそ、そばで守ってやらなければならない。

「はい。帰りましょう」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

【キュッリッキ】

・〈才能〉:召喚、ランク:over

・年齢:18歳⇒19歳、女性

・出身:アイオン族

・一人称:アタシ

本作の主人公。

フリーで傭兵をしているが、ベルトルドにスカウトされたことでライオン傭兵団へ入ることになる。

【ベルトルド】

・〈才能〉:超能力、ランク:over

・年齢:41歳、男性

・一人称:俺

ハワドウレ皇国副宰相、アルケラ研究機関ケレヴィルの所長。

「泣く子も黙らせる副宰相」という物騒な通り名を持つ。

とある事件を解決に導いたことで軍総帥の地位も下賜され、毎日デスクの上に書類の山脈を作るほど事務仕事に忙殺されている。事実上国政の長。

【アルカネット】

・〈才能〉:魔法、ランク:over

・年齢:41歳、男性

・一人称:私

ハワドウレ皇国軍特殊部隊尋問・拷問部隊長官⇒ヴィーンゴールヴ邸(通称:ベルトルド邸)執事長⇒ハワドウレ皇国軍特殊部隊魔法部隊《ビリエル》長官。

異色の経歴を持つ世界最強最高の魔法使い。

【リュリュ】

・〈才能〉:超能力、ランク:S

・年齢:41歳、男性(オカマ)

・一人称:アタシ

ベルトルドの首席秘書官でオカマ。

事務処理能力に富み、ベルトルドの股間を常に狙い、オカマの恐怖でベルトルドを威圧している。

【シ・アティウス】

・〈才能〉:記憶、ランク:SS

・年齢:41歳、男性

・一人称:私

ハワドウレ皇国アルケラ研究機関ケレヴィルの研究員⇒所長。

アルケラに関する研究をもっとも積んでいて、知識量も豊富。

【カーティス】

・〈才能〉:魔法、ランク:S

・年齢:30歳、男性

・一人称:私

・魔具:強化魔法の呪文を彫り込んだ銀の杖

ライオン傭兵団の創立者でリーダー。

ベルトルドから解放されることが願い。やや選民意識がある。

【ギャリー】

・〈才能〉:戦闘・武器系複合、ランク:S

・年齢:29歳、男性

・一人称:オレ

・武器:魔剣シラー(大剣)

・特殊技:リヴヤーターンモードなど

ライオン傭兵団の兄貴的存在。面倒見がいい。ザカリー、ルーファスとは同郷の幼馴染。今も2人とは仲がいい親友。

【ルーファス】

・〈才能〉:超能力、ランク:S

・年齢:30歳、男性

・一人称:オレ

ライオン傭兵団中衛・通信・支援・時々攻撃担当。片手剣と超能力を組み合わせた独自の戦闘をとることができる。

亡きベルトルドの後継者と目されるほどの女好き。ただし、巨乳美女が好み。気さくなお兄さんといった優しい性格。

【ザカリー】

・〈才能〉:戦闘・武器系遠隔複合、ランク:S

・年齢:28歳、男性

・一人称:オレ

・武器:魔銃バーガット

ライオン傭兵団の後方遠隔攻撃担当。〈才能〉の能力で異様に視力が高く調整できる。

本気でキュッリッキを好きになるが、仲は仲間以上縮まらない。

【シビル】

・〈才能〉:魔法、ランク:AAA

・年齢:歳、女性

・一人称:私

・魔具:木の杖

ライオン傭兵団の強化・支援担当。攻撃はあまり得意な方ではない。

何かと騒がしい団の中では、常識論を言うけどあまり聞き入れてもらえない。しかし挫けず奮闘中。

【ハーマン】

・〈才能〉:魔法、ランク:S

・年齢:27歳、男性

・一人称:ボク

・魔具:分厚い本

ライオン傭兵団の前衛担当。高い魔力を持ちハイレベルの魔法を使いこなすが、魔法コントロールを苦手としている。

【ガエル】

・〈才能〉:戦闘・格闘系複合、ランク:SS

・年齢:33歳、男性

・一人称:俺

・装備:ドラウプニル(篭手)

ライオン傭兵団の前衛担当。ブルーベル将軍の甥でもある。

タルコット、ヴァルトとは筋金入りの戦闘バカトリオ。

【ブルニタル】

・〈才能〉:記憶、ランク:AA

・年齢:29歳、女性

・一人称:私

ライオン傭兵団の中では、分析、戦略立案、情報収集、後方準備などの後衛を担当。何故か手帳にメモをとる癖がある。

【ペルラ】

・〈才能〉戦闘・武器系剣術、ランク:S

・年齢:28歳、女性

・一人称:私

・特殊技能:アサシン

ライオン傭兵団の中では、ときに近接戦闘もするが、後方から短剣などで支援をしたり、偵察や情報収集も行う。

ヴァルトに熱愛されているが、思いっきり鬱陶しく思っている。

【ランドン】

・〈才能〉:魔法、ランク:S

・年齢:29歳。男性

・一人称:私

・魔具:ナシ

ライオン傭兵団の中では、主に回復魔法担当。その他ザカリーの魔弾作成もしている。

回復魔法などの繊細な魔法の扱いが上手く、専属医の居ない傭兵団の中で、団員たちの健康状態を常に気遣っている。

【メルヴィン】

・〈才能〉:戦闘・武器系剣術、ランク:SS

・年齢:30歳、男性

・一人称:オレ

・武器:爪竜刀

ライオン傭兵団のサブリーダー、前衛担当。

皇国五指に入るほどの剣術マスター。軍を辞める際、思い留まらせるために10人の大将が宿舎に列を作ったというレジェンドを持つ。生真面目で優しく、よく人を見ている。が、ある一点のみ究極の激鈍。

【タルコット】

・〈才能〉:戦闘・武器系剣術、ランク:SS

・年齢:29歳、男性

・一人称:ボク

・武器:魔剣・スルーズ(大鎌形態)

ライオン傭兵団前衛・近接戦闘担当。ヴァルトと並び、ライオン傭兵団の美人双璧と呼ばれるほどの、美貌の持ち主。ただ何故か女性と間違われてナンパされまくる不運に見舞われている。

常に黒一色の服装を好み、黒以外まとうことはない。ガエル、ヴァルトとは筋金入りの戦闘バカ。

【ヴァルト】

・〈才能〉:戦闘・格闘系複合、ランク:SS

・年齢:30歳、男性

・一人称:俺様

・装備:ドラウプニル(篭手)

ライオン傭兵団前衛・近接戦闘担当。

タルコットと並び、ライオン傭兵団の美人双璧と呼ばれるほどの、美貌の持ち主。しかし口を開くとバカ発言やバカっぽい口調が特徴。

団員の誰よりもしっかりと真実を見抜いている、鋭い洞察力に優れている。ペルラと結婚したいと悩んでいる。

【マリオン】

・〈才能〉:超能力、ランク:AA

・年齢:30歳、女性

・一人称:アタシ

ライオン傭兵団中衛・通信・支援・時々攻撃担当。

団のオネエサン的存在で、ルーファスとつるんでキュッリッキで遊んだり、ワルイことを教えている。しかし、みんなのムードメーカー。

【マーゴット】

・〈才能〉:魔法、ランク:C-

・年齢:26歳、女性

・一人称:私

ライオン傭兵団のお荷物。元マスコット的存在(自称)。カーティスの恋人。

魔法の扱いが下手すぎて、仕事はほとんどさせてもらえない。しかし報酬は当然のように受け取るので反感を買っている。自分では上手いと思い込んでいる。

【ヴィヒトリ】

・〈才能〉:医療系複合、ランク:SSS

・年齢:28歳、男性

・一人称:ボク

ボクハーメンリンナの大病院に勤務する医師。キュッリッキの主治医で、ヴァルトの弟でもある。

【ハドリー】

・〈才能〉:戦闘・武器系両手斧術、ランク:B+

・年齢:25歳、男性

・一人称:オレ

キュッリッキが初めて得た親友。面倒見がとても良い。

【ファニー】

・〈才能〉:戦闘・武器系剣術、ランク:B+

・年齢:21歳、女性

・一人称:あたし

キュッリッキの親友でお姉さん的存在。3年前にギルドで出会って何かと世話を焼いててそのまま仲良くなった。

【グンヒルド】

・〈才能〉:記憶、ランク:A+

・年齢:41歳、女性

・一人称:私

良家の子女を主にしている家庭教師。ダエヴァのカッレ長官の姉君でもある。

キュッリッキの家庭教師になった。

【リトヴァ】

・〈才能〉:超能力、ランク:AAA

・年齢:63歳、女性

・一人称:私

ベルトルド邸のハウスキーパー。

【セヴェリ】

・〈才能〉:超能力、ランク:AA

・年齢:68歳、男性

・一人称:私

ベルトルド邸の従僕の一人だったがアルカネットが軍に復帰してから執事代理になる。

【アリサ】

・〈才能〉:戦闘系槍術、ランク:S

・年齢:24歳、女性

・一人称:私

ベルトルド邸のメイドで、キュッリッキ付きになる。

【皇王】

・〈才能〉:超能力、ランク:S

・年齢:70歳、男性

・一人称:ワシ

タイト・ヴァリヤミ・ワイズキュール。ハワドウレ皇国の皇王。

ベルトルドからは面と向かって「昼行燈の能無しボケジジイ」と言われているが気にしてない。

【ブルーベル】

・〈才能〉:戦闘系格闘複合、ランク:SSS

・年齢:72歳、男性

・一人称:ワシ

ハワドウレ皇国将軍。ガエルの伯父でもある。

【ハギ】

・〈才能〉:記憶、ランク:AA

・年齢:44歳、男性

・一人称:私

ブルーベル将軍の秘書官。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み