51)ライオン傭兵団の苦い思い出

文字数 6,957文字

 部屋に陰りが射し始めた頃、キュッリッキは目を覚ました。

「気がつかれましたかな」

 男の声がして、キュッリッキはゆっくり首を巡らせる。

「マウノさん」
「気分は如何ですかな?」

 ベルトルド邸に住み込みで常駐している総合医のマウノは、柳のような眉をぴくぴくとさせる。

「うん、何ともないよ。もう平気」
「それは良かったです」

 もうすぐ70歳になるマウノは、猫背になった背を揺すりながら笑った。

「あ、あのね、セヴェリさんを呼んで欲しいの。お願いしてもいい?」
「はい、承知しました」

 マウノは立ち上がると、のそのそとした歩調で部屋を出ていった。その様子を目で追いながら、キュッリッキは身体を起こす。
 薄暗くなってくる部屋をぼんやりと見つめ、セヴェリが来るのを待った。
 マウノが出て暫く経って、セヴェリが部屋を訪れた。

「お加減は、もう宜しいですか?」
「うん」
「それはようございました」

 にっこりと笑むセヴェリに、キュッリッキは頭を下げる。

「今日は勝手なことして、ごめんなさいでした!」
「おやおや」

 セヴェリは僅かに驚いて目を見張る。

「アタシがセヴェリさんの案内を断って、勝手に歩き回っちゃったから。そのせいでセヴェリさんが、ベルトルドさんに怒られちゃったらどうしようって…。セヴェリさんが悪いわけじゃないのに。アタシが全部悪いの」

 俯いたまま反省を述べるキュッリッキに、セヴェリはゆっくり首を横に振る。

「お嬢様は悪くありません。そんなにご自分を責めてはいけませんよ」
「ううん、アタシ悪い子なの。自分のことばっかり考えてて、セヴェリさんに迷惑かけちゃって」
「いいえ。お嬢様がお一人で行かれようとしていても、お側を離れず着いていけばよかったのです。それなのに、お嬢様をお一人にしたのはわたくしの責任でございます。お叱りを受けて当然なのは、わたくしのほうでございますよ」
「そんなことない…。アタシが悪いんだもん」

 何を言ってもキュッリッキは自分を責めるだろう様子に、セヴェリは笑いかける。

「では、お互い様、で如何でございましょう?」
「お互い様?」

 涙ぐむ顔をあげて、キュッリッキはぽつりと呟く。

「はい。お嬢様はお一人で行動なさいました。そして、わたくしはそれを許してしまいました。どちらも悪くて、反省ということですね」

 キュッリッキは暫しセヴェリの顔を見つめ、そして俯く。逡巡するように、膝の上で組んだ両手を握り直していたが、やがて顔を上げる。

「セヴェリさんがそう言ってくれるなら。でも、本当にごめんなさいなの」
「はい。では、お互い様ということで」

 ようやくキュッリッキの顔に笑顔が広がって、セヴェリもホッとした。

「お嬢様」
「うん?」
「旦那様方や、ライオン傭兵団の皆様にご相談しづらい、打ち明けづらい悩みなどありましたら、わたくしめやリトヴァ、アリサなどにもお話ください。我々は使用人風情で憚り多きことながら、出来る範囲でお力になりとうございます」

 恭しく頭を下げるセヴェリの言葉に、キュッリッキの心は温かくなっていった。

「ありがとう、セヴェリさん」
「それではわたくしはこれで。――ああ、お茶でも召し上がりますか?」
「ううん、ライオンのみんなが帰ってくるまでゴロゴロしてるの」
「判りました。皆様がお戻りになられましたら、おしらせしに参ります」
「うん。お願いします」

 こうしたやり取りでセヴェリとも心が近くなった気がして、キュッリッキは嬉しくなった。


* * *


「本部にキューリきてたのか? なんだよ、教えてくれりゃいいのに」

 ザカリーはソファにひっくり返りながら特大の不満を顔に貼り付け、口を尖らせ文句を垂れる。

「ばーか、迷子になってたまたま来てただけだ。アルカネットのところへすぐに連れて行った」

 ギャリーはビールをグラスへは注がず、瓶のまま飲み干す。
 夜になり出向していたライオン傭兵団の皆が帰ってくると、スモーキングルームに集まって、酒盛りしながら今日のキュッリッキの迷子について盛り上がっていた。
 キュッリッキもセヴェリから知らせを受けて、スモーキングルームに来ていた。

「一体なんの用事で呼び出されたんです?」

 カーティスに問われると、キュッリッキは暫し考え込み、小さく首を横に振った。

「内緒だから教えちゃダメって、ベルトルドさんに言われてるの」

 これには「なんだとー」と部屋のあちこちから不満の声が上がる。

「キューリさんに口止めするとか、怪しさ大爆発ですね」

 シビルがほたほたと歩きながら、キュッリッキの座るソファに飛び乗った。

「キューリちゃ~ん喋っちゃいなよぉ~。アタシらもナイショにしとくからぁ」

 マリオンは背後からキュッリッキを抱きしめる。そして両掌を胸に被せ、イヤらしく揉み始めた。

「だってダメなんだもん。あっ、やだもぉ、胸揉まないでってばっ」
「ヤイコラ! 羨ましいことしてんじゃねーよ痴女!」
「アタシとキューリちゃんの仲だも~ん。スキンシップ、スキンシップぅ」

 ザカリーがマリオンに食ってかかるが、マリオンはおかまいなしにキュッリッキの胸を揉む手を止めない。

「やだったら……あんっ」

 キュッリッキの発した艶声に、ザカリーとメルヴィンがドキリと顔を赤らめた。それをチラリと見やって、カーティスが小さくため息をつく。

「マリオン、そのくらいにしておかないと、椅子から立ち上がれなさそうなひとが若干名いますよ」
「へ~い」

 カーティスに軽くたしなめられて、マリオンは揉む手を止めて、再びキュッリッキを抱きしめた。
 ザカリーはなんとも言えない表情で明後日のほうを向き、メルヴィンは顔を赤らめたまま俯いて息を吐き出した。

「あ、そうだ。ねね、コッコラ王国の悲劇ってなあに?」

 ふと思い出したキュッリッキの問いに、一同はしーんと静まり返った。

「??」

 急に黙りこくったみんなの様子に、キュッリッキは目を瞬かせる。

「キューリちゃん……それ、どこで聞いたのぉ~?」

 マリオンに耳元で囁くように言われて、キュッリッキはくすぐったさに目を閉じる。

「シロクマのおじいちゃんが話してて、詳しくはみんなに聞けって、ベルトルドさんが」
「コラ! キューリてめー、古傷に塩をすりこむような無慈悲なコトをきーてんじゃねーぞ!!」

 カーペットの上でゴロゴロしていたヴァルトが、憤然と立ち上がって怒鳴りつけた。
 ベルトルドやアルカネットが絡むと異常に反応するヴァルトなだけに、キュッリッキの好奇心はますます掻き立てられた。

「……話してくれたら、今日呼び出された内容のこと、喋っちゃってもいいかも~」

 キュッリッキが強気に出ると、みんな「うっ」という表情を浮かべた。

「しょうがないですねえ…。――3年前、我々は今はもうないコッコラ王国から、破格の報酬で雇われたことがあります」

 たっぷりと間を置いたあとカーティスがそう切り出し、みんな悪夢にうなされたように渋面を浮かべた。



 ハワドウレ皇国の拠点であるワイ・メア大陸には、属国である小国が5つ領土を構えていた。
 その中の一つ、北に位置するコッコラ王国は、石油が豊かでハワドウレ皇国のエネルギー面を大きく支えていた。
 ところがコッコラ王国が突如反旗を翻し、豊かな財力を活かして多くの兵力を募り、大規模な戦争を仕掛けてきたのだ。

「それがちょうど3年前です。あの頃はまだ、いくつかの傭兵ギルドから依頼を受けているような状態で、今ほど我々も有名ではありませんでした。大々的に傭兵を募っていたコッコラ王国からもたらされた報酬額は、なんと5年は遊んで暮らせそうな額でしたから、断る理由がありません」

 ため息とともに、カーティスは懐かしそうに目を閉じた。

ライオン傭兵団(ウチ)の後ろ盾がハワドウレ皇国の副宰相であっても、我々には関係ありません。食べていかなくてはいけませんから。――これも仕事だからと意気揚々とコッコラ王国側に与したわけです」
「しかしその判断が甘かった……」

 ギャリーが脂汗を浮かべて呟く。

「そう……あの頃の私たちは、ベルトルド卿の恐ろしさを知らず、完全にナメてかかってましたからねえ」


* *

 コッコラ王国の傭兵として戦争に参加したライオン傭兵団は、持ち前の圧倒的なパワーでハワドウレ皇国の兵士たちを蹴散らしていった。中にはもと同僚たちも含まれていたが、すでに辞めた身、遠慮の欠片もない。
 この戦いでライオン傭兵団の強さが傭兵界に轟き、現在の地位を築いて確固たるものになった。
 当初兵力差では圧倒的にコッコラ王国不利と目されていたが、多くの傭兵団と共にライオン傭兵団も大活躍して、戦況は一転し、ハワドウレ皇国軍のほうが圧される形に塗り変わっていった。これに気をよくしたコッコラ王国側は、ハワドウレ皇国を挑発し、より状況を悪化させていく。
 そしてついに、ハワドウレ皇国は切り札を投入する。
 というより、切り札の方が勝手に――切り札以下数名しか事情は知らない――乗り込んできたのだ。
 ハワドウレ皇国副宰相ベルトルドと、軍を辞め、ベルトルド邸の執事をしているアルカネットの2人だった。

「ベルトルド卿の超能力(サイ)の実力は、噂ばかりで我々もよく判っていませんでした。アルカネットさんについては、並ぶものが居ないほどの魔法〈才能〉(スキル)の持ち主であることは知っていました。しかし、2人が本気で力を振るうところなど、見たことがなかったんです」

 ベルトルドは軍を全て引かせ、アルカネットと2人だけで戦場のど真ん中に降り立った。
 その様子を遠巻きに見ていたコッコラ王国軍と雇われ傭兵たちは訝しんだが、

「かかってこい」

 キザったらしく片手で挑発してくるベルトルドの態度に、全員カチンときて、2人に向けて容赦のない集中砲火が浴びせられた。
 しかし砲弾も矢も魔力も全てが2人に着弾する数メートル手前で空間に消失し、何事もなかったように2人は無傷。驚きどよめくコッコラ王国側は、それでも2人に集中砲火を浴びせ続けたが全く効果なし。
 その様子に好奇心を掻き立てられたライオン傭兵団が出撃すると、ベルトルドとアルカネットは「待ってました!」と言わんばかりに反撃に転じた。
 ベルトルドもアルカネットもその場を動かず、ライオン傭兵団の攻撃も全て着弾前に空間に吸収され届かず、ガエルとヴァルトの拳も見えない壁に弾き飛ばされた。完璧な防御をベルトルドが、そしてアルカネットの無詠唱魔法が容赦なく炸裂し、辺りをイラアルータ・トニトルスの雷光が無数に踊り狂った。
 為すすべもなく逃げ腰になるライオン傭兵団を嘲笑うかのように、念動力により地面に無数の亀裂が走り、岩や小石などが宙を舞って襲いかかった。更に最上位攻撃風魔法トゥムルトゥス・リーフが勢いに拍車をかけ、トドメの氷結封印(ケーラ・ベークシス)で完全に動きを封じられた。
 それでもガエルやヴァルトなどは抵抗を試みて封印を破ろうともがいたが、トコトコと歩いてきたベルトルドの容赦のない一蹴りでサクッと沈められる。
 時間にすればほんの10分程度だっただろう。しかし、攻撃を食らっていたライオン傭兵団にしてみれば、永遠に感じる猛威の10分間だった。

「出し惜しみするんじゃないぞお前たち! もう終わりなのか?」

 不敵な笑みを浮かべてベルトルドが叫ぶと、コッコラ王国軍は恐れ慄き、蜘蛛の子を散らす勢いで敵前逃亡を始めた。

「張り合いのない連中だな…。それにしてもお前たち、もうちょっと頑張れば面白かったものを。あっさりと沈みおって情けない」

 無様に地面に転がるライオン傭兵団を睥睨すると、ベルトルドはうつ伏せに倒れるザカリーの背中を踏みつけ、軽やかな足取りでコッコラ王国軍を追って領内を突き進んで行った。
 そのたった半日で、コッコラ王国軍は壊滅状態に追い込まれて惨敗。雇われた傭兵たちも殆どが倒され、数日後、地図からコッコラ王国の名が消え失せた。
 まさに、トリプルハリケーンが通り過ぎていったごとき勢いだった。


* *


「部下だから大目に見てくれるだろう、などとチラッとでも思ったのがそもそもの間違いでした。あの方々の容赦のない攻撃といったら、筆舌に尽くしがたい凶暴さでした」
「手加減とか容赦するとか、あいつらの辞書には絶対載ってねえ……」

 ザカリーは頭を振って吐き捨てた。気を失っていたので背中を踏まれたことは、仲間たちからあとで聞かされた。

「ベルトルドさんとアルカネットさんの2人でやっちゃったんだ~……すっごーい」

 キュッリッキはわくわくした表情で、その時の様子を想像してみる。腕自慢の彼らがコテンパンにやられたのだ。
 みんな思うところが色々あるのだろう。どんよりと暗雲を垂れこめたような雰囲気をまとわせて、力なく俯いてしまっていた。

「俺が帰ったぞ!」

 そこへ(やしき)の主が元気に帰宅を告げる声が聞こえてきて、みんな一斉にビクリと身体をひきつらせた。

「ここにいたかリッキー」
「おかえりなさ~い」

 スモーキングルームに姿を見せたベルトルドに、キュッリッキは小走りに駆け寄って飛びついた。
 最近こうして「おかえりなさい」をしないと、ベルトルドがいつまでも拗ねる。というよりイジケる。
 飛びついてきたキュッリッキを嬉しそうに抱きしめ、たっぷりと抱擁を堪能する。

「今日は済まなかった。身体はもう大丈夫か? 痛いところや苦しいところはないか?」
「大丈夫だよ。もう平気だから」
「そうか。本当に済まなかったな」
「アタシのほうこそ、ごめんなさい」
「もういいんだよ。イイ子だ、リッキー」

 もう一度ギュッとキュッリッキを抱きしめ、

「なんだお前たち、全力で落ち込んで」

 やっと気づいたと言わんばかりに室内を見渡す。
 青ざめた表情をした幾人かと視線が交わったが、サッと一方的にそらされ、ベルトルドは面白そうに目を見開く。

「こいつら、何を落ち込んでいるのかな?」

 キュッリッキに優しく問いかけると、

「ちょうど、コッコラ王国のお話しを聞いてたの」
「ほほう」

 ベルトルドはニヤリと口の端をあげると、キュッリッキを素早く抱き上げた。いきなりのことで、キュッリッキは慌ててベルトルドの首に両腕を回してしがみつく。

「そうか。3年前の、あの、コッコラ王国の反乱のことか」

 ことさら嫌味ったらしく「あの」を強調して言うと、ライオン傭兵団の顔がますます青ざめていく。
「思い出したくない、思い出させないで、お願いっ!」とでも言いたげなオーラが室内に垂れこめた。

「胃がキリキリしてきたっ」

 ザカリーは胃の辺りを押さえ、ソファに沈み込んだ。マリオンもルーファスも、無言でその場にしゃがみこんでいる。
 彼らの様子があまりにも面白くて、ベルトルドは顔をニヤニヤさせていた。

「こいつらはな、今でこそ最強などとおだて上げられて調子にのっているが、あの頃はもう、それはそれは無様を絵に描いたような、恥ずかしい腰抜けっぷりだったぞ」

 ライオン傭兵団はますます暗雲を濃くしていった。そのうち本当に雨でも降ってきそうだ。

「そんなに酷かったの?」
「ああ、哀れなほど酷かったぞ」

 信じられない、といったキュッリッキの顔に、ベルトルドはここぞとばかりに頬ずりする。マシュマロ肌の感触に、ベルトルドは鼻を膨らませ大満足だ。

「ただいま戻りました」

 廊下からアルカネットの声が聞こえ、出迎えたセヴェリやリトヴァの声がする。
 アルカネットの声にも、一同ビクリと身体を反応させた。

(なんか、よっぽど激しいトラウマになっているんだね……)

 みんなの可哀想な様子に、キュッリッキは憐れむ気持ちが芽生えてきた。深く心に刻み込まれているのだろう。今の彼らには、自信の二文字はどこにもない。
 ライオン傭兵団はとても強いと心から思う。しかしその彼ら以上に圧倒するほど強いベルトルドとアルカネットの戦いぶりを、キュッリッキは見てみたいと思っていた。一体どんな凄い戦闘なんだろう。興味は尽きない。

「おや、みなさんこちらにいらしたんですか。ただいま、リッキーさん」
「おかえりなさい」

 いつもの可愛らしい笑顔のキュッリッキに、アルカネットは顔を曇らせ目を伏せた。

「昼間は本当に済みませんでした。身体の方は、もう大丈夫ですか? 起きていて辛くありませんか?」
「うん。もう平気なの」
「大事にならなくて、本当に良かった。リッキーさんの顔を見るまで、気が気じゃなかったです、今日はもう」
「心配かけてごめんなさい、アルカネットさん」
「いいえ、いいえ、あなたが謝る必要なんてないのですよ」

 今にも倒れそうな顔になって、アルカネットは頭を振った。

「ちょうどいいところに帰ってきた。懐かしい話で盛り上がっていたようだぞ」
「懐かしい?」
「コッコラ王国のお話し」

 ニタニタ顔のベルトルドと、苦笑を浮かべたキュッリッキの顔を見て、アルカネットは少し間を置いて「ああ」と頷いた。
 スッと天使のような微笑みになって、さらりとトドメの一言を突き刺す。

「彼らの無様な顛末ですね」
「のおおおおおおおおおおっ!」

 異口同音に地の底から湧き上がるような悲鳴が、スモーキングルームにこだまする。
 ベルトルドとアルカネットの爆笑をバックミュージックに、天下のライオン傭兵団は力なく床に沈んでいった。
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登場人物紹介

【キュッリッキ】

・〈才能〉:召喚、ランク:over

・年齢:18歳⇒19歳、女性

・出身:アイオン族

・一人称:アタシ

本作の主人公。

フリーで傭兵をしているが、ベルトルドにスカウトされたことでライオン傭兵団へ入ることになる。

【ベルトルド】

・〈才能〉:超能力、ランク:over

・年齢:41歳、男性

・一人称:俺

ハワドウレ皇国副宰相、アルケラ研究機関ケレヴィルの所長。

「泣く子も黙らせる副宰相」という物騒な通り名を持つ。

とある事件を解決に導いたことで軍総帥の地位も下賜され、毎日デスクの上に書類の山脈を作るほど事務仕事に忙殺されている。事実上国政の長。

【アルカネット】

・〈才能〉:魔法、ランク:over

・年齢:41歳、男性

・一人称:私

ハワドウレ皇国軍特殊部隊尋問・拷問部隊長官⇒ヴィーンゴールヴ邸(通称:ベルトルド邸)執事長⇒ハワドウレ皇国軍特殊部隊魔法部隊《ビリエル》長官。

異色の経歴を持つ世界最強最高の魔法使い。

【リュリュ】

・〈才能〉:超能力、ランク:S

・年齢:41歳、男性(オカマ)

・一人称:アタシ

ベルトルドの首席秘書官でオカマ。

事務処理能力に富み、ベルトルドの股間を常に狙い、オカマの恐怖でベルトルドを威圧している。

【シ・アティウス】

・〈才能〉:記憶、ランク:SS

・年齢:41歳、男性

・一人称:私

ハワドウレ皇国アルケラ研究機関ケレヴィルの研究員⇒所長。

アルケラに関する研究をもっとも積んでいて、知識量も豊富。

【カーティス】

・〈才能〉:魔法、ランク:S

・年齢:30歳、男性

・一人称:私

・魔具:強化魔法の呪文を彫り込んだ銀の杖

ライオン傭兵団の創立者でリーダー。

ベルトルドから解放されることが願い。やや選民意識がある。

【ギャリー】

・〈才能〉:戦闘・武器系複合、ランク:S

・年齢:29歳、男性

・一人称:オレ

・武器:魔剣シラー(大剣)

・特殊技:リヴヤーターンモードなど

ライオン傭兵団の兄貴的存在。面倒見がいい。ザカリー、ルーファスとは同郷の幼馴染。今も2人とは仲がいい親友。

【ルーファス】

・〈才能〉:超能力、ランク:S

・年齢:30歳、男性

・一人称:オレ

ライオン傭兵団中衛・通信・支援・時々攻撃担当。片手剣と超能力を組み合わせた独自の戦闘をとることができる。

亡きベルトルドの後継者と目されるほどの女好き。ただし、巨乳美女が好み。気さくなお兄さんといった優しい性格。

【ザカリー】

・〈才能〉:戦闘・武器系遠隔複合、ランク:S

・年齢:28歳、男性

・一人称:オレ

・武器:魔銃バーガット

ライオン傭兵団の後方遠隔攻撃担当。〈才能〉の能力で異様に視力が高く調整できる。

本気でキュッリッキを好きになるが、仲は仲間以上縮まらない。

【シビル】

・〈才能〉:魔法、ランク:AAA

・年齢:歳、女性

・一人称:私

・魔具:木の杖

ライオン傭兵団の強化・支援担当。攻撃はあまり得意な方ではない。

何かと騒がしい団の中では、常識論を言うけどあまり聞き入れてもらえない。しかし挫けず奮闘中。

【ハーマン】

・〈才能〉:魔法、ランク:S

・年齢:27歳、男性

・一人称:ボク

・魔具:分厚い本

ライオン傭兵団の前衛担当。高い魔力を持ちハイレベルの魔法を使いこなすが、魔法コントロールを苦手としている。

【ガエル】

・〈才能〉:戦闘・格闘系複合、ランク:SS

・年齢:33歳、男性

・一人称:俺

・装備:ドラウプニル(篭手)

ライオン傭兵団の前衛担当。ブルーベル将軍の甥でもある。

タルコット、ヴァルトとは筋金入りの戦闘バカトリオ。

【ブルニタル】

・〈才能〉:記憶、ランク:AA

・年齢:29歳、女性

・一人称:私

ライオン傭兵団の中では、分析、戦略立案、情報収集、後方準備などの後衛を担当。何故か手帳にメモをとる癖がある。

【ペルラ】

・〈才能〉戦闘・武器系剣術、ランク:S

・年齢:28歳、女性

・一人称:私

・特殊技能:アサシン

ライオン傭兵団の中では、ときに近接戦闘もするが、後方から短剣などで支援をしたり、偵察や情報収集も行う。

ヴァルトに熱愛されているが、思いっきり鬱陶しく思っている。

【ランドン】

・〈才能〉:魔法、ランク:S

・年齢:29歳。男性

・一人称:私

・魔具:ナシ

ライオン傭兵団の中では、主に回復魔法担当。その他ザカリーの魔弾作成もしている。

回復魔法などの繊細な魔法の扱いが上手く、専属医の居ない傭兵団の中で、団員たちの健康状態を常に気遣っている。

【メルヴィン】

・〈才能〉:戦闘・武器系剣術、ランク:SS

・年齢:30歳、男性

・一人称:オレ

・武器:爪竜刀

ライオン傭兵団のサブリーダー、前衛担当。

皇国五指に入るほどの剣術マスター。軍を辞める際、思い留まらせるために10人の大将が宿舎に列を作ったというレジェンドを持つ。生真面目で優しく、よく人を見ている。が、ある一点のみ究極の激鈍。

【タルコット】

・〈才能〉:戦闘・武器系剣術、ランク:SS

・年齢:29歳、男性

・一人称:ボク

・武器:魔剣・スルーズ(大鎌形態)

ライオン傭兵団前衛・近接戦闘担当。ヴァルトと並び、ライオン傭兵団の美人双璧と呼ばれるほどの、美貌の持ち主。ただ何故か女性と間違われてナンパされまくる不運に見舞われている。

常に黒一色の服装を好み、黒以外まとうことはない。ガエル、ヴァルトとは筋金入りの戦闘バカ。

【ヴァルト】

・〈才能〉:戦闘・格闘系複合、ランク:SS

・年齢:30歳、男性

・一人称:俺様

・装備:ドラウプニル(篭手)

ライオン傭兵団前衛・近接戦闘担当。

タルコットと並び、ライオン傭兵団の美人双璧と呼ばれるほどの、美貌の持ち主。しかし口を開くとバカ発言やバカっぽい口調が特徴。

団員の誰よりもしっかりと真実を見抜いている、鋭い洞察力に優れている。ペルラと結婚したいと悩んでいる。

【マリオン】

・〈才能〉:超能力、ランク:AA

・年齢:30歳、女性

・一人称:アタシ

ライオン傭兵団中衛・通信・支援・時々攻撃担当。

団のオネエサン的存在で、ルーファスとつるんでキュッリッキで遊んだり、ワルイことを教えている。しかし、みんなのムードメーカー。

【マーゴット】

・〈才能〉:魔法、ランク:C-

・年齢:26歳、女性

・一人称:私

ライオン傭兵団のお荷物。元マスコット的存在(自称)。カーティスの恋人。

魔法の扱いが下手すぎて、仕事はほとんどさせてもらえない。しかし報酬は当然のように受け取るので反感を買っている。自分では上手いと思い込んでいる。

【ヴィヒトリ】

・〈才能〉:医療系複合、ランク:SSS

・年齢:28歳、男性

・一人称:ボク

ボクハーメンリンナの大病院に勤務する医師。キュッリッキの主治医で、ヴァルトの弟でもある。

【ハドリー】

・〈才能〉:戦闘・武器系両手斧術、ランク:B+

・年齢:25歳、男性

・一人称:オレ

キュッリッキが初めて得た親友。面倒見がとても良い。

【ファニー】

・〈才能〉:戦闘・武器系剣術、ランク:B+

・年齢:21歳、女性

・一人称:あたし

キュッリッキの親友でお姉さん的存在。3年前にギルドで出会って何かと世話を焼いててそのまま仲良くなった。

【グンヒルド】

・〈才能〉:記憶、ランク:A+

・年齢:41歳、女性

・一人称:私

良家の子女を主にしている家庭教師。ダエヴァのカッレ長官の姉君でもある。

キュッリッキの家庭教師になった。

【リトヴァ】

・〈才能〉:超能力、ランク:AAA

・年齢:63歳、女性

・一人称:私

ベルトルド邸のハウスキーパー。

【セヴェリ】

・〈才能〉:超能力、ランク:AA

・年齢:68歳、男性

・一人称:私

ベルトルド邸の従僕の一人だったがアルカネットが軍に復帰してから執事代理になる。

【アリサ】

・〈才能〉:戦闘系槍術、ランク:S

・年齢:24歳、女性

・一人称:私

ベルトルド邸のメイドで、キュッリッキ付きになる。

【皇王】

・〈才能〉:超能力、ランク:S

・年齢:70歳、男性

・一人称:ワシ

タイト・ヴァリヤミ・ワイズキュール。ハワドウレ皇国の皇王。

ベルトルドからは面と向かって「昼行燈の能無しボケジジイ」と言われているが気にしてない。

【ブルーベル】

・〈才能〉:戦闘系格闘複合、ランク:SSS

・年齢:72歳、男性

・一人称:ワシ

ハワドウレ皇国将軍。ガエルの伯父でもある。

【ハギ】

・〈才能〉:記憶、ランク:AA

・年齢:44歳、男性

・一人称:私

ブルーベル将軍の秘書官。

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