第60話~卵が先か鶏が先か~

文字数 7,445文字

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深い森の中に佇む石造りの一軒家
辺境に多い一般的な家族が暮らす作りだね
家の周りにある柵から内側には魔法物理結界が施されているのは感じれるが見えない
私の無敵チートでも見えない結界とか術者はどんなレベルなんだ

休息を終え座標に示された目的地に辿り着いた
辿り着いたいたけど結界で中に入れないよ
さてどうしたものか・・・
と考えていると家の扉が開き二十歳くらいの黒髪でワンピースにコルセットの美女が出て来た
この顔は私の想像してた・・・
女は私達が佇む柵の門を開ける
あっ感覚だけど門の部分だけ結界に穴が空いてる

「お待ちしておりました」
女が告げ門の内側に招く
私達が門を通り抜けると門が閉まり結界の穴も塞がる
「こちらへ」
ついて来るように促す女
”貴方はアークの幻体だね”
女の背中に呼びかける
「はい」

家の中に招き入れられリビングに案内される
部屋には幻体と瓜二つなクリスタル人形が佇む
”アークだね”
人形へ声を掛ける
「はい創造主様」
私の問いに答えると人形が目を開きルビーのような赤く光る瞳が現れる
クリスタル人形ではなく先史代の生き残りアーク

促されソファーに場所を移す
ソファーのテーブルには幻体がティーカップを並べていた
「まずはお茶を飲み一息いれてください」
勧めに従い一口飲む
”これガイアのセイロンティーだよ”
「先ほど創造主様と意識を共有した時に久々に飲みたいとの思いを感じましたので御準備いたしました」
私の記憶から味を読み出し創造したとか凄いとしか言えないよ

七海は夢の話でアークの事をおおよそ把握してるけど美香達は何事かわからないので少し混乱してるね
その状況を察したアークが話しを始める
「創造主様は把握されているみたいですが他の皆様に少し自己紹介を致します」
アークは先史代でなぜ仲間と次の星へ旅立たずメネシスに残ったのか
父であるダブネスの所業が許せず反逆を企てるが破れ封印されたこと
母と姉達がダブネスをガイアに落とし消滅した三神龍の戦い
ダブネスの魔力が届かなくなり封印が破れ自由の身へ
「自由になった私は何れ訪れる父がメネシスに戻る日に備え準備をし刻が来るまでこの館で眠りについていました」
「彩美の考えていた記憶がメネシスの現実化に使われたは正しかったな」
「創造主様は既に多くの事にお気づきになられておりますね」
”話が進む前に!創造主じゃなく彩美って呼んで!もう物語は現実になり私の物では無いの”
「それも先程の意識共有で把握しておりましたが命を与えて頂いた方への礼節と思いましたが望まれるのであれば」

”意識共有は方程式と関係あるの”
「彩美に解いて頂きました方程式は先史代と呼ばれる私達の思考です」
先史代の思考は人類の思考と大きく違いそのままではお互いわかり合えない
アークは眠りに付く前に人類を模した自分の幻体を世に放ち人類に交じり永き刻を過ごす事で人類の思考を理解した
「大変失礼ですが人類の思考は私達に比べ少な過ぎで変換をすると問いたいこと伝えたいことが不十分になってしまいます」
”まあ全ての知を極めた自負があるレベルだもんね”
「彩美は私達の思考で送り込まれる数億にもなる問いに答え伝えたこと理解してくれました」
”まって何故か方程式の解はわかったけど意思疎通した記憶はないよ”
「彩美が方程式と呼ぶものが私達の思考であり会話です」

仮に方程式の解が質問に対する答えなら私は意識で理解出来ずにも質問に答えていたのはわかる
伝えたいことが伝わった?
私の記憶に残るのは数億の方程式だけ
えっ数億の全てを覚えてるよ!?そんな記憶容量ってどうなってしまったの私!?
「まだ目覚めきっていないようですね」
”えっ!?”
「メネシスの転移覚醒時に施された解放だけでは不足でしたか」
”その言葉も理解出来そうで出来ない方程式も理解出来そうで出来ない”
凄くイライラする出来て当たり前のことが出来ない感覚が脳を染めて行く

もの凄い焦燥感から膝の上で両拳を固く握り体が震え出す
「彩美!」
七海が抱きしめ落ち着かせようとしてくれるけど駄目だ今回だけは・・・
「完全に開放されなかったのは彩美が人として留まるか自分の意思で選ぶためでしたか」
”どういうこと!”
焦燥感から怒鳴る様に問う私
「彩美ちゃん!?」
美香が私の焦燥感に驚いてるよ
「理解を得る解放の代償として人で無くなる可能性を覚悟出来るのであれば完全な解放のお手伝いをいたします」
”人で無くなる!?”
「・・・私と同じ存在になる可能性・・・全ては彩美の意思の強さ次第です」
ああ少しだけ理解出来た私は・・・私は・・・そうだったんだね
急激に焦燥感が薄れ落ち着きを取り戻したよ

”私は逃げない・・・そう決めた・・・私の物語が現実になってしまったことを知った刻から”
アークと私の緊迫した空気感に皆は見守ることを決めたみたいだね
「では覚悟は出来ていると」
不安そうな七海の唇に唇を重ねる
驚く七海だけど私を優しく抱きしめてくれる
言葉は無くとも七海は感じてくれた
「彩美がどんな存在になろうと私は彩美の嫁だからね」
頷きソファーを立つとアークも立ちあがり私の前に来る

右手の平を私の額にあてる
ガラスのような触り心地だけど伝わる温もりがアークが人形でなく生きていることを伝える
「術が始まれば戻る事はできません」
”お願い”
アークの口から理解不能な音が発せられる
あれ音でなくこれは先史代の言葉
その瞬間アークの手より私に衝撃が走る
体は大きく痙攣し倒れ込みそうになるが額に張り付くアークの手が許さない
脳が破裂するような感覚で意識が・・・闇に落ちて行く・・・

肉体から解放された私は数多の星を巡り仲間達と知を集める旅をしていた
永き旅に疲れた私は立ち寄った星に居た人類に興味を感じ船を降り仲間達と別れ星をあても無く彷徨う
やがて人類は文明を持ち繁栄して行くのを私は見守り続ける
そしていつ日か永き刻を過ごし疲れた私は死を選ぶ
しかし死する為には肉体が必要だ

肉体を求め彷徨う私が見つけたのは受胎したが魂が入らず死産が約束された胎児
この肉体であれば誰かの心を奪うことなく肉体を得る事が出来る
少しだけ気になるのは失った肉体は女だったが男の胎児に入ること
全ての先史代記憶を封じて転生するのだから気にする必要はない
そうして私はガイアに転生し死ぬために生を得た

意識が肉体に戻る感覚と伴に感じる感覚は七海の膝枕
目を開くと心配そうな顔の七海
大丈夫だよとほほ笑むけど今・・・私は人の姿をしてるのか
「おかえり」
優しく七海が声を掛け髪を撫でてくれる
金色の瞳に写る姿を見て一安心
少なくとも外見は人のままだったよ

起き上がろうとすると七海が背中を押して手助けしてくれる
ソファーに座り直すと幻体がグラスを渡してくれる
ただの水をこんなに美味しく感じるなんてね
「完全開放された感じは如何ですか」
”色々理解できたよ”
「過去の存在にも彩美の意思が勝り存在も保てましたね」
アークから与えられた数億の方程式も今なら言葉や思考として理解出来るよ

色々と疑問を抱えた皆の視線が刺さるね
どこから話そうか
「御自分が先史代だった事も思い出されておりますね」
アークが会話の口火を切ってくれたね
大きく頷く
”私は▼〇◇と一緒に旅をしてたんだね”
「思い出してくれましたか」
”肉体があった頃は一番の親友だったじゃない”
薄く涙を浮かべるアーク
「嬉しい★△□が思い出してくれたよ」
「感動の再会中にすまないが私達のわかる言葉で頼む」
懐かさから思わず先史代の発音で名前を呼んでしまったら七海に突っ込まれてしまったよ

「彩美ちゃんは先史代なの?」
”う~ん説明が難しいな・・・今は人だよ”
先史代から転生で彩美になり今度は覚醒と同時に肉体が魂に刻まれた本来の性別に再生された
なんか私の存在は複雑すぎるよ
「偶然見つけた魂の無い胎児が違っていたら彩美ちゃんとは出会えなかったの」
”でも出会えた”
「ははは!その反応が返って来るなら彩美のままだな」
鈴を転がしたような笑い声が気持ちいいよ
そして私が私であることを確認出来て安堵と嬉しさの交じる声だよ
「彩美は強い意識で全てを理解した上で現状の自分を保ちました」
”危なくアークと同じ先史代の体に戻りそうだったけどね”
「感じましたよ七海への愛と仲間達と旅を続けたい強い意思で変化を抑制したのを」

”アークの送り込んだ方程式は私が転生と覚醒で失った先史代として必要な構成要素だったんだね”
「本当は結果がわからない二回目の開放は行わず人の言葉で必要な情報を伝えることも出来たんだよ」
なんかアークの言葉使いが親友だった頃に戻って嬉しいよ
「私の我儘・・・誰も私を知らない世界・・・誰かに私のことを思い出して欲しかった・・・それが彩美だったら絶対に」
”私も思い出せて嬉しいよ遠い星で過ごしたアークとの日々を”
「彩美のルーツが先史代だとすると物語が現実になったので無く彩美は記憶を物語として紡いだのか?」
七海の疑問は当然だよね

「これに関しては私から説明した方がよいですね彩美」
”うんお願い”
七海の疑問は「卵が先か鶏が先か」と同じ状態
私の紡いだ物語が過去まで影響して歴史が書き変わったのは間違いない
紡いだ時点では未来の出来事が多くある
先史代といえ未来を予知する能力は無いので物語が現実になった証拠
そして私が本当に先史代だったのか世界により書き換えられた過去かはわからない
私の無敵チートを設定する為には先史代であった過去が必要だから
「彩美の無敵チートは先史代の持つ途轍もない量の魔力で実現出来てますから」
「先史代が持つ途轍もない量の魔力?」
七海の問いにアークが答える
「私達が肉体から解放され魂に近い物理的には無に近い状態でも記憶や意思を保ち存在できたのは途轍もない量の魔力を魂に持たせる術が完成したから」
”死も無く老いる事も無い肉体の代わりをするほどの魔力”
「例えるなら人一人を無から魔力で生み出すほどの」

ふと窓の外を見ると結界が見える
先史代の過去を取り戻したことで本来の魔力に戻ったんだね
これで攻撃魔法を本当に気軽に使え無くなったよ
「彩美ちゃんの無敵チートはわかったけど私とねーさんも無敵チートなのは何で?」
美香の疑問は当然だよ
「御二人が覚醒した刻に一番近くに居た人は誰ですか」
「彩美ちゃん」
「彩美だね」
「覚醒発動中の魂と肉体は非常に不安定です」
私が覚醒で女体化した時に七海の想いが組み込まれ複製された肉体
二人の覚醒時に私が自分でも気が付かずに先史代の術を施したのか
覚醒時に私の中にあった何かを二人が取り込んだのか
「完全な理由はわかりませんが可能性は十分にあります」
”世界がまだ歴史を整合性をとる為に書き換え続けているのであれば二人と永遠に一緒いたい私の思いを現実化した可能性すらあるしね”

「あまり長時間ですと今後の予定に影響すると思いますので要点に入りましょう」
方程式のやり取りで現状の情報交換も含まれていたよ
”遺跡とか地下迷宮の謎や先史代に関しては思い出したから私が戻ってから話をするね”
「では彩美の記憶に無いこの地下迷宮の話ですね」
この地下迷宮はダブネスの封印から解放され刻を待つアークが眠りにつく場所として特別に作り出した
地下迷宮のモンスターと同じで魔力にて存在し実体が無い幻体はメネシスのあらゆる場所に現れあらゆる事を見聞き出来る
幻体は異世界転移して来た私を察し見に来た
アークと記憶を共有する幻体は移転者が旧友の彩美である事に気が付く
幻体が戻りアークを目覚めさせ私がメネシスに転移して来たこと伝えた
引き続き幻体に私を監視させ逐次報告を受ける
私の目的がいつの日かメネシスに戻った父を倒す事
その方法は人々が自分達の手でメネシスを取り戻す事を知る

今でもメネシスを愛すアークは私の考えで人々が強く生きる未来へ共感を覚え地下迷宮を作り変えた
「この地下迷宮は彩美のお手伝いが出来ればと父に対抗出来る力を持つ者を選別する能力を持たせてあります」
私が出会った人々だけで父に対抗する部隊を構成するには時間が掛かり過ぎる
高難易度の地下迷宮となれば上位の冒険者が多く挑みアークの眼で十分な能力と心を持つ者が現れたら私の元へ行くように仕向ける
”ありがとうアーク”
「彩美のためであれば何でもするよ」
さてそろそろ戻る時間なんだけど必要な準備が少し問題
”その七海・・・浮気じゃないから”
「この地下迷宮の圧縮イメージを渡すね」
アークが私の唇に唇を重ねる
数秒で地下迷宮構成要素が私の中に流れ込む
唇を離すとアークが
「七海さんごめんなさいコレが通信速度の一番早い方法なので」
「こんな事くらいで浮気とか疑わないよ」
笑い声を含んだ七海の声でよかった

”私達が出ると冒険者用の構成に組み変わるでいいんだよね”
「この階層は奥深くに移動するよ」
”じゃあギルドに報告に戻るよ”
「あっ幻体が御一緒してもいいかな?」
”よろこんで”
「あと時々お茶しに来てね」
”うん!色々なお菓子持って来るよ”

建物の外に出ると取り戻した転移能力を使い地面に転移の魔法陣を出現させる
”これで蜘蛛の部屋まで移動するよ”
七海を先頭に魔法陣で転移して行く
私は一番最後に残りアークとハグをする
”待っていてくれてありがとう”
「ずーっと感じていたよ彩美の命を」

転移を終え地下迷宮を出て遺跡に戻ると一人の男が駆け寄って来る
「光の国冒険者ギルドの遺跡担当ヤンです」
探索の感謝と闇の国冒険者ギルドから難易度認定の結果報告を待つと
地下迷宮の入口横には冒険者受付用小屋の建築が始まってるよ
地下迷宮解放の連絡が伝われば周辺は賑やかになる
冒険に必要な物を売る店や宿屋が出来て小さな街になるんだ

あれ?ケンプファー達が居ない
巡回警備隊の隊員に聞くと昨日夕方に帰ったとの話
「まったく何なのアイツラは」
セレンが完全に切れてしまっている
「あれ?アークさんの幻体は?」
美香が気付いたね
”幻体は見えないけど近くに居て必要な時に現れるよ”
「忍者の付き人みたいだね」
私の全てを知っても変わらなく接してくれる美香が嬉しいよ

馬を駆り闇の国王都に戻り冒険者ギルドへ
なんとか営業終了前ギリギリの二十時少し前に滑り込めたよ
「おかえりなさい!」
ミナイの出迎えで報告だよ
”今回の地下迷宮は白金級以上で推奨は黒曜石級以上だね”
理由は二階層で白金級指定のストーンゴーレムが出現確認
三階層は階層ボスには出会えなかったが一階層が金級指定で二階層が白金級指定を考えると浅い階層でも黒曜石級指定のモンスターが現れる可能性は間違いない

”あと約一昼夜の探索でこの状態も理由の一つね”
ポーチから三人が集めた大量の珠を出したいがカウンターに乗り切らないよね
”なんか大きい籠とかない?”
ポーチの中をミナイに覗いてもらう
「少々お待ちください」
しばらくすると洗濯籠みたいなのを数個重ねて持って来てくれたよ
「バックルームで私達の私服を入れて置く籠なので足りなければ追加もお持ちできますので」
ザラザラと珠を出して行くと籠五杯分になったよ
ミナイも周りに居た冒険者達も目が点になる
このサイズとかこの量を一回の地下迷宮探索で集めるなんてだよね普通なら百数十回分はあるもんね
「確かに一昼夜でこれだけの珠サイズと量のモンスターに遭遇するとなると黒曜石級でないとですね」
”今回は美香とメイレーンにセレンだけの功績ね七海と私は監視者に徹したから”
水晶級以上になると必要に応じて監視者としてギルドに報告出来る立場なんだよ
「少々お待ち頂けますかこれはギルマスでないと判断出来ないレベルに物事がなっておりますので」
しばらくするとミナイが戻り他の受付所にも手伝ってもらい全ての籠をギルマス部屋に運ぶ

籠を運び終えると
「ギルマスがお待ちですのでどうぞ」
とミナイがギルマス部屋へ案内してくれる
部屋に入りソファーに座るとリナが
「地下迷宮の難易度認定に関しては彩美達が判断したのであればそのまま光の国伝える」
これは本当に助かる多くの下級冒険者が来てもアークの選別手間だけ増えるからね
リナは並べられた籠の珠とメイレーンのバングルを見て
「少し話を聞かせてもらえるかな」
この成果は三人だけのものでありメイレーンの剣は砕け新たな剣として水晶乃剣を手にした事を伝える
「それ以外も重大な事がある感じだがまだ刻ではないとのことか」
流石に勘が鋭いね
”これ以上は少し待って欲しい長い時間では無い数日ほど”
「わかりました」
”助かる”
私自身が今日の出来事と先史代の記憶を整理しないとリナに伝えるのは難しいからね

「珠の経験値だが三人で別けても銀級からだと三階級以上飛び級でも余る量だが生者は二階級までの慣例なので三人供白金級に昇級だ」
「うそ!私が白金!!」
小躍りするメイレーンとセレン
「それとメイレーンに関しては白金級に昇級後水晶乃剣保持者加算が別に生じて黒曜石級に昇級だ」
「えっえっ黒曜石級!?」
嬉しさを通り越して動揺するメイレーンが可愛い過ぎるよ
「「おめでとう」」
皆んなでお祝いの言葉を掛ける

受付に戻るとミナイが色々と準備をしてくれた
まずは依頼完了のサインと報酬の受取
報酬は私が一旦受取り鉱石の売却益等と合わせて後日清算するよ
次は三人の白金級への昇級手続き
白金級への昇級手続きが終わるとメイレーンの黒曜石級への昇級手続き
生者に三階級特進は無いので手間が掛かるけど仕方ないよね

さて飲んで依頼達成の労いと酒場へ行きたいけど解決しないと駄目な問題が先だね
「皆さん・・・すいません本来なら身内で解決しないと駄目な話ですが今回だけは同伴お願いして頂いていいですか」
セレンが泣きそうな顔だよ
頷く私だけど色々渦巻く新宿でもこの修羅場は味わったことないよ・・・どうなるの!?

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掲載サイトによっては匿名で感想を書けないのでマシュマロを用意しました
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登場人物紹介

彩美<主人公>

女装癖のある男子高校生

平穏な高校生活が崩れた時に出会い救ってくれた七海と恋に落ちる

七海との出会いで高校生活を送りながらニューハーフとして生活することを決め新宿のMIXバーで活躍する生活を送る

少し普通ではないけど七海と一緒に平穏な日々を過ごしていたが突然の異世界転移で女体化する

異世界転移で与えられたご都合主義は「無敵チート」だけで苦労満載の異世界生活が始まる

唯一与えられた無敵チートの意味を日々考えている

七海<ヒロイン(純女)>

新宿二丁目にあるMIXバー「セブンシー」のオーナーでママ

店を開くまでは歌舞伎町で伝説級のキャバ汝として活躍していた

絶望の淵にいる彩美を愛し救いの手を差し伸べ恋人になる

少し特殊な性癖を持つため彩美と少し不思議だけど幸せな同棲生活を楽しんでいた

ある日突然の異世界転移した彩美の帰りを待ち続けている

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