第７話：ＣＯＰ３とヤフー株の下値買い
文字数 2,054文字
３つ目が共同実施、先進国が他の先進国を技術・資金的に支援し、排出量削減に貢献した場合、他国での削減量の一部を自国の削減分から差し引ける制度。上記のように、３つの取り組みは先進国が主体となって行うものが多く、途上国が参加できる取り組みはＣＤＭだけとなっていた。
ＣＯＰ３京都会議を見て、伊藤栄吉は、実に理にかなった計画だと感心した。しかし、大国の利害が大きく影響すると考え、大国が参加しなければ、全く効果が出なくなると危惧した。その危惧が、実際に顕在化してアメリカが政治の道具として、その後、ＣＯＰから離脱を表明した。これによって折角、積み上げてきた努力が水の泡となってしまった。
その後、１２月１０日、トヨタ自動車、世界初の量産ハイブリッド専用車「プリウス」を新発売。１２月１８日、東京湾アクアラインが開通した。１９９８年が明けると２月７日から２２日まで長野冬季オリンピックが開かれジャンプのノーマルで日本チームが優勝し歓声が上がった。３月３１日、山一證券、自主廃業で全店舗の営業を終了。
４月５日、明石海峡大橋開通、同時に神戸淡路鳴門自動車道も全通。「淡路フェリー」廃止。３５年間の歴史に幕を閉じた。８月２９日、日本でｉＭａｃが新発売され米国では既に８月１５日に発売。当時の価格で１７万８千円「税込」スケルトン・デザインブームを巻き起こす。依存の概念を打ち壊した「レガシー・フリー」と評された。
１０月２３日、日本長期信用銀行が経営破綻。１２月１４日、日本債券信用銀行破綻。やがて１９９９年が明け、２月２２日、ＮＴＴから携帯電話のｉモードサービスが日本でスタートした。５月、１９９７年７月からのアジア通貨危機の影響で日本国内のガソリンの店頭レギュラー価格「全国平均」がＬ・９０円の過去最安値を記録。
５月１日、広島県尾道市から愛媛県今治市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道が開通。５月４日、東邦生命保険が経営破綻、自力再建を断念。生命保険会社の破綻は１９９７年の日産生命保険に次いで戦後２例目。６月１日、ソニーが子犬型ペットロボット「ＡＩＢＯ」の発売を開始。６月１２日、東京相和銀行が経営破綻。
１２月１日、パイオニアがＤＶＤへの録画・再生を可能にしたＤＶＤレコーダーを発売。２０００年になると、ロシアではプーチン新首相が誕生。台湾中部ではマグニチュード７.７の直下型地震が発生。また、ＮＨＫ「おかあさんといっしょ」から生まれた「だんご３兄弟」がヒットし。こうして２０００年が明けた。
２０００年２月２２日、テレビでヤフーが日本株史上最高値、１億６７９０万円になったと報道された。それを見て伊藤栄吉もインターネット関連株のすごさを痛感させられた。そこで、翌朝、証券会社の担当者にヤフー株が、もし下げたら買いと告げる。すると、その可能性は極めて少ないと告げた。
それを聞き、もし万が一、ヤフー株が大きく下げたらと言い直すと、わかりましたヤフー株の値動き注視しておきますと答えた。２０００年５月２日の早朝、証券会社から伊藤栄吉に電話が入り東京エレクトロン株の気配値が２万円と高いと言われた。そこで全株成り行き売り注文を出すと売れた。
東京エレクトロン株は、３回の株式分割で千株が１４５０株に増えていた。そのため税引き後利益が２２９０万円で残金が２３１０万円となった。その後、伊藤栄吉に借りた百万円を返すと言うとお前が大成するための支援金として補助してやったと言ってくれた。それを聞いて済まないと言うと世の中のために役立てて欲しいと言われた。
あまりの優しさに電話口で「ありがとう」と言い涙を流した、１９９９年から２０００年にかけてＩＴ関連ベンチャーの株価が急上昇が特に目立った。アメリカではＩＴのおかげで「インフレなき経済成長」が半永久的に続くと思われていた。そういう話が専門家の間でも真面目に討論されアメリカ国民もそう考えた。
確かにＩＴ化が進めば人減らしやオフィス縮小が可能になり企業のコストが削減された。さらに商品代を安く抑えることができた。しかもその企業を人員整理でクビになった労働者も世の中ではＩＴ関連の別企業がどんどん生まれ続けているから、すぐに新たな雇用にありつくことができる。
「もし、この通りに行くなら確かにインフレなき経済成長である」
「しかし、この意見に対して警戒する経済の専門家も多かった」
ＦＲＢ「米国連邦準備制度理事会」のアラン・グリーンスパン議長は、「この頃アメリカの状況を根拠なき熱狂と呼び」日本のバブルと同種のものである可能性を警戒した。そのため、彼は、景気の過度の過熱を恐れた。
その結果、アラン・グリーンスパン議長は、２００１年にアメリカの公定歩合にあたるフェデラルファンド金利を上昇させた。一方、日本では、９月４日の朝、証券会社から伊藤栄吉に電話が入りヤフー株の気配値が１８２万円と安いと言われた。そこで慎重に２株成り行き買い注文を出すと３６４万円で買え残金が１９４６万円となった。
ＣＯＰ３京都会議を見て、伊藤栄吉は、実に理にかなった計画だと感心した。しかし、大国の利害が大きく影響すると考え、大国が参加しなければ、全く効果が出なくなると危惧した。その危惧が、実際に顕在化してアメリカが政治の道具として、その後、ＣＯＰから離脱を表明した。これによって折角、積み上げてきた努力が水の泡となってしまった。
その後、１２月１０日、トヨタ自動車、世界初の量産ハイブリッド専用車「プリウス」を新発売。１２月１８日、東京湾アクアラインが開通した。１９９８年が明けると２月７日から２２日まで長野冬季オリンピックが開かれジャンプのノーマルで日本チームが優勝し歓声が上がった。３月３１日、山一證券、自主廃業で全店舗の営業を終了。
４月５日、明石海峡大橋開通、同時に神戸淡路鳴門自動車道も全通。「淡路フェリー」廃止。３５年間の歴史に幕を閉じた。８月２９日、日本でｉＭａｃが新発売され米国では既に８月１５日に発売。当時の価格で１７万８千円「税込」スケルトン・デザインブームを巻き起こす。依存の概念を打ち壊した「レガシー・フリー」と評された。
１０月２３日、日本長期信用銀行が経営破綻。１２月１４日、日本債券信用銀行破綻。やがて１９９９年が明け、２月２２日、ＮＴＴから携帯電話のｉモードサービスが日本でスタートした。５月、１９９７年７月からのアジア通貨危機の影響で日本国内のガソリンの店頭レギュラー価格「全国平均」がＬ・９０円の過去最安値を記録。
５月１日、広島県尾道市から愛媛県今治市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道が開通。５月４日、東邦生命保険が経営破綻、自力再建を断念。生命保険会社の破綻は１９９７年の日産生命保険に次いで戦後２例目。６月１日、ソニーが子犬型ペットロボット「ＡＩＢＯ」の発売を開始。６月１２日、東京相和銀行が経営破綻。
１２月１日、パイオニアがＤＶＤへの録画・再生を可能にしたＤＶＤレコーダーを発売。２０００年になると、ロシアではプーチン新首相が誕生。台湾中部ではマグニチュード７.７の直下型地震が発生。また、ＮＨＫ「おかあさんといっしょ」から生まれた「だんご３兄弟」がヒットし。こうして２０００年が明けた。
２０００年２月２２日、テレビでヤフーが日本株史上最高値、１億６７９０万円になったと報道された。それを見て伊藤栄吉もインターネット関連株のすごさを痛感させられた。そこで、翌朝、証券会社の担当者にヤフー株が、もし下げたら買いと告げる。すると、その可能性は極めて少ないと告げた。
それを聞き、もし万が一、ヤフー株が大きく下げたらと言い直すと、わかりましたヤフー株の値動き注視しておきますと答えた。２０００年５月２日の早朝、証券会社から伊藤栄吉に電話が入り東京エレクトロン株の気配値が２万円と高いと言われた。そこで全株成り行き売り注文を出すと売れた。
東京エレクトロン株は、３回の株式分割で千株が１４５０株に増えていた。そのため税引き後利益が２２９０万円で残金が２３１０万円となった。その後、伊藤栄吉に借りた百万円を返すと言うとお前が大成するための支援金として補助してやったと言ってくれた。それを聞いて済まないと言うと世の中のために役立てて欲しいと言われた。
あまりの優しさに電話口で「ありがとう」と言い涙を流した、１９９９年から２０００年にかけてＩＴ関連ベンチャーの株価が急上昇が特に目立った。アメリカではＩＴのおかげで「インフレなき経済成長」が半永久的に続くと思われていた。そういう話が専門家の間でも真面目に討論されアメリカ国民もそう考えた。
確かにＩＴ化が進めば人減らしやオフィス縮小が可能になり企業のコストが削減された。さらに商品代を安く抑えることができた。しかもその企業を人員整理でクビになった労働者も世の中ではＩＴ関連の別企業がどんどん生まれ続けているから、すぐに新たな雇用にありつくことができる。
「もし、この通りに行くなら確かにインフレなき経済成長である」
「しかし、この意見に対して警戒する経済の専門家も多かった」
ＦＲＢ「米国連邦準備制度理事会」のアラン・グリーンスパン議長は、「この頃アメリカの状況を根拠なき熱狂と呼び」日本のバブルと同種のものである可能性を警戒した。そのため、彼は、景気の過度の過熱を恐れた。
その結果、アラン・グリーンスパン議長は、２００１年にアメリカの公定歩合にあたるフェデラルファンド金利を上昇させた。一方、日本では、９月４日の朝、証券会社から伊藤栄吉に電話が入りヤフー株の気配値が１８２万円と安いと言われた。そこで慎重に２株成り行き買い注文を出すと３６４万円で買え残金が１９４６万円となった。
