第15話:御岳山噴火、株投資と熊本地震

文字数 2,081文字

 2013年が明け、3月16日、東急東横線渋谷駅を地下駅に移転した上で東京メトロ副都心線との相互直通運転とみなとみらい線「東横線と乗り入れ」から東武東上線及び西武池袋線「副都心線と乗り入れ」までの相互直通運転開始した。こうして横浜の中華街駅までが一本で繋がった。

 この頃、2013年11月21日夜に首都キーウにある独立広場におけるデモ活動に始まり、2014年のマイダン革命「尊厳の革命」が起きた。これにより親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領の追放をもたらした。ウクライナがロシアとヨーロッパ連合のどちらを選択するかが争われた2004年のオレンジ革命に続く革命であった。

 この抗議運動は、ウクライナ・EU連合協定の署名を中止する代わりにロシアやユーラシア経済連合との結びつきを強化するというウクライナ政府の決定により引き起こされた。運動の規模はヤヌコーヴィチ大統領の辞任要求とともに瞬く間に拡大。この運動は「政治の腐敗」や「権力の濫用」、「『ウクライナの人権』侵害」という認識により支えられた。

 トランスペアレンシー・インターナショナルは、ヤヌコーヴィチ大統領を世界一腐敗した人物の例とした。11月30日のデモ参加者への攻撃の後、状況はさらに悪化してより多くの参加者を招くことになり、やがてこの抗議活動は2014年ウクライナ騒乱につながっていった。その後もデモ、暴動などで死人も出た。

 一連の事件の結果、2014年2月21日にロシアと欧州連合調停の下、ヤヌコーヴィチ大統領と議会反対派の指導者ら「クリチコやアヤツェニュクなどによりウクライナにおける政治危機の解決合意が結ばれた。この署名にはドイツ外相ュタインマイアーやポーランド外相シコルスキーらが立ち会ったが、ロシア代表のウラジーミル・ルキンは署名を拒否した。

 合意締結後まもなく、ヤヌコーヴィチとその他の政府高官らは国外へ逃亡。抗議運動の参加者らは大統領府の管理とヤヌコーヴィチの私的不動産を得た。その後、議会はヤヌコーヴィチを解任し大統領代行としてオレクサンドル・トゥルチノフを置き、前首相のユーリヤ・ティモシェンコの釈放を命じた。

 キーウでのユーロマイダンの後まもなく、ウクライナ東部において2014年クリミア危機と親ロシア派騒動が起きた。ヤヌコーヴィチの追放や新政権の誕生、EUとの連合協定の規定採択などにも関わらず、ウクライナでのロシアの影響を拒絶するために抗議運動は政府に圧力をかけ続けている。

 暴動後、警察機能がなくなったため、自警団がキーウの治安維持にあたったが、その一つに政党「スヴォボーダ」と繋がりのあるグループなどがいた。2013年12月の世論調査「3つの会社」によるとウクライナ人の45%~50%がユーロマイダンを支持していて、42%~50%がそれを反対していることが明らかになった。

 最もデモ隊を支持している地域はキーウ「75%支持」と西部ウクライナ「80%支」だった。なお、世論調査では三つの方向に意見が分かれていることが示された。青年層の絶対多数が親ユーロ派であるのに対し、高齢層「50代以上」はベラルーシ、カザフスタン、ロシアの関税同盟条約に賛成している。

 2014年が明けると2月、ウクライナ騒乱で親露派大統領のヴィクトル・ヤヌコーヴィチの失脚し、ロシアの反発した。2月20日には、ウクライナでの親ロシア派騒乱が起きた。2月末からウクライナ東部と南部の主要都市で親ロシア派の反政府グループが起こした一連のデモ活動。ユーロマイダン運動と2014年ウクライナ騒乱の余波で起きた。

「ロシアの春」としても知られる騒乱初期段階にウクライナ領土のクリミアがロシアの軍事介入を経てロシアに併合されたが、その是非を問うクリミア住民投票は国際的に「国際連合総会決議262対68の結果」に基づき批判された。ドネツィク州とルハーンシク州での抗議行動は、武装した親露派分離主義による反乱ドンバス戦争へと激化した。

 2014年半ば以降は、ハルキウ、オデッサ、キエフ、マリウポリなどドンバス戦闘区域の外側にある都市が親ウクライナ統一組織を標的とした爆撃に見舞われた。ウクライナ南部と東部にわたる統治を維持するため、ロシア政府は「テロ対抗作戦」を立案し、この騒乱を鎮圧するべく軍隊を派遣した。

 ウクライナは2014年4月に「対テロ作戦」と呼ばれる親露派への反撃を開始した。2014年8月下旬までに、この作戦は親露勢力の支配下で領土を大幅に縮小することに成功し、ロシア~ウクライナ間国境の統制奪還が間近となった。これに応じてロシアはハイブリッド戦略を放棄し従来の方式でドンバス侵攻を開始したと米国はみなた。

 ランド研究所のレポートによれば2014年8月22日~25日にかけて、ロシア当局側が「人道的支援の車両部隊」と称したものがウクライナ政府の許可なしに国境を越えてウクライナ領土に入ったとされる。2022年2月24日まで一度もドンバスにロシア軍がいた事はないというNATO関係者の証言とは矛盾する。
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