第3話:絹恵の不思議な体験1

文字数 1,808文字

 そうして7時過ぎにちょっとお腹が空いたと言うので中華街の店に入り中華そばや、シュウマイ、中華まんじゅうなどを食べながら、雑談した。すると、吉川輝男、山鹿賢一が俺たち田舎者には、羨ましい町だと言い、さっきのジャズバーなんて最高だねと言い、あんな素敵な店、東京、橫浜にも少なくて珍しいのだろと聞いた。

 それに対して伊勢佐木町の店も会わせれば20軒以上あるよと言うと、そこは歩いて行けるのと聞くので徒歩15分位かなと言った。えーそんなにあるのと驚いていた。東京にもあるが、こんなに近くにジャズバーが多い所と言うと東京でも限られるねと言った。その他、関内周辺にも有名な洋食屋さんが多いのよと言った。

 そして入社後2年目の1982年4月20日、会社の近くの食堂で昼食をとり、昔の電電公社ビルの古めかしいビルを探検しようと入り、今、使われくてロープが張ってある所をくぐって、地下室に続く階段を降り、外から見えない踊り場の回った所で、急に耳鳴りがして、身体が動かなくなって、意識を失った。どれ位だっただろうか、意識があるのか、無意識なのかわからないが、何か映画を見てるような感じだ。

 どこかで見たような顔の男性が病院のベッドに横たわり、目の下にくまがあった。顔がはっきりと見えないが、がっちりした体格だった。その後、私と他の女性が、うれしそうに、お酒を飲んで乾杯してる画像が見えた。そうして、グラスを倒して、あわてている自分の姿が見え、そのまま、何も見えで深夜放送をつけっぱなし画面の様になり、耳元で大丈夫かと言う声が聞こえ身体を揺すられて気がついた。

 こんな所で何してるのと、このビルで働いてるという女性が、第一、ここはロープが張ってあり、立ち入り禁止ですよ、注意された。その後、会社に戻った。夕方になり仕事を終えて、新横浜の自宅に帰り、自分の部屋で、今日の出来事を詳しく日記に書き入れた。その後、会社で田嶋好夫がうちの2つ上の姉がフェリス女子高校を卒業したのも何かの縁だねと言った。

 すると、フェリスを出てどこの大学へ行ったのと池添絹恵が聞くと、上智大学英文科と田嶋が答えた。それを聞いて、池添絹恵が、あーそれも一緒と答えた。へー奇遇だねと言い、もし良かったら、そのうち、時間のある時に、姉も入れて3人で食事でもしようよと言うと、池添絹恵が是非、田嶋さんのお姉様にもお会いしたいわと言った。

 すると山鹿が、やだね都会っ子は、うまい事言って、すぐデートに誘うんだからと笑いながら言うと、吉川君も、あー嫌だ、嫌だ、何て手が早いんだろうと言った。その後、田嶋から6月の第2週の日曜日に、中華街の同発本館で11時半、お姉さんの田嶋美紀さんと3人で食事しないかとお誘いがあり池添絹恵が行きますと答えた。1982年6月10日日曜日に11時過ぎに同発本館前で待ちあわせた。

 10分後に田嶋兄弟がやってきて初対面の挨拶した。その後、部屋へ案内され、開口一番、田嶋美紀さんが池添絹恵に、あなたフェリスから上智大学英文科のコースだったんですってと聞いた。そうですと言うと英語のシンディ先生覚えていると聞かれ、えー、厳しい先生でしたよねと言うと、そうそう、少しでも発音が悪いと、もう一度、発音し直せという先生だったと言った。

 そこで、絹恵が、お姉さんは上智卒業されてどちらに就職したのですかと聞くとN証券と言った。それは何故ですかと聞くと面白い質問ねと言い、スバリ投資に興味があったからよと答えた。もっと言えば、金持ちになりたいのよと笑いながら言った。なる程ねと絹恵が言うと逆に絹恵さんはなぜM物産に入社したのと聞かれ、それは海外貿易の大手商社で英語を生かせるからと答た。

 1人で、海外勤務を命じられたらどうすると聞くので社命なら従いますと答えると、なかなか良い度胸してるじゃないと言われた。女と言っても、社会に出れば、稼いでナンボの世界だからねと笑った。絹恵がその意見に賛成ですと言うと、気が合いそうねと笑った。次に絹恵が田嶋好夫さんはどちらの大学をでられたのですかと聞くと早稲田大学商学部と答えた。

 すると姉の美紀さんが、ラグビー部で活躍していたのよと付け加えた。そうですか、だから、がっちりとした体型してるんですねと言った。美紀さんが結婚するなら頑丈な男の方は良いわよと言い、早く死なれたて、お金に困るのって嫌だものねーと笑いながら言った。
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