短歌その十二

文字数 167文字

落ち葉舞う道路の茜は色深く、帰りのバスはまだ訪れず。

路地道の柚子の青みが浅くなる、もうすぐ寒さは痛さに変わる。

小豆沢の通りを歩き見上げると、夕日と共に半月浮かぶ。

夕暮れのしじまと共に吹く風が、木の葉転がし「帰ろ」とつぶやく。

地下鉄の温もり優しい晩秋の、帰宅時間は優しくなれる。

コーヒーの香り残して立ち去った、二人の姿は夕暮れに消える。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み