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詩歌集 空模様
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短歌その十二
文字数 167文字
落ち葉舞う道路の茜は色深く、帰りのバスはまだ訪れず。
路地道の柚子の青みが浅くなる、もうすぐ寒さは痛さに変わる。
小豆沢の通りを歩き見上げると、夕日と共に半月浮かぶ。
夕暮れのしじまと共に吹く風が、木の葉転がし「帰ろ」とつぶやく。
地下鉄の温もり優しい晩秋の、帰宅時間は優しくなれる。
コーヒーの香り残して立ち去った、二人の姿は夕暮れに消える。
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詩歌集 空模様
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