短歌その八

文字数 279文字

雪が舞う都会の冬の昼時に、親子二人が話し出す。

ナイロンの黒いジャケットに舞い降りた、小さな雪は儚く可憐

雪積る畑と道路を眺めると、君の優しい声が愛しい

雪の日の夜に入ったコンビニは、様々な人が暖を求める。

羊には二つの生き方育ち方、角ある羊と飼われる羊。

灰色の空から降りた雪の群れ、人の心を濡らして変える。

目標が無いかあるかで分けられる、家畜の羊と野生の羊。

ペンギンの肌が青くて深いのは、白い世界で生き抜くためさ。

激情に任せて着いた結末は、白く冷たく何もない世界。

目標も夢も持たずに行き着いた、冷たく白く埋もれる結末。

世界は白く冷たいが、それを超えよう目標を持て。

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