短歌その四

文字数 185文字

昼と夜二つが行き交うこの街は、憎悪と無知の二つから成り立つ。

愛情の行き着く先が憎悪なら、憎悪はいずれ幸福を生む。

春雨の後に浮かんだ血の跡は、世界が再び熱を生み出す。

世界一自分が大切だと思う、モノは自分を作る異物。

自由とは愛と憎悪を生み出すモノ、人をもっとも狂わせる。

知性無き言葉と意見の中身とは、自由で満たした空洞の心。

満たされた心にあるは意見であり、人を作る柱である。
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