短歌その十一
文字数 218文字
10月に冷やしたぬきを頼んでる、大人になれない弱い俺。
文庫本片手に気取るこの俺は、優しい男になれるだろうか。
初志貫徹、できる人が増えたなら、社会はきっと良くなると思う。
西の果て遠くの小さな街に思い馳せ、君への未練を遠ざけたい。
白く丸い皿に盛られた鶏肉を、食べてしまって終わらせたい。
麦飯の味と香りでわすれたい。なんでもいいから君の思い出。
先輩の優しさ嬉しく決意する、後輩出来たら俺も優しく。
柳葉の緑の色に見つけだす。俺を導く明るい道筋。
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