第14話 博打の果ての姿
文字数 4,221文字
女神と俺は駅前の居酒屋に来ていた。
パチンコ屋で閉店まで打ち切り、23時を過ぎたこの時間にやっているのはこんな店しかなかったのだ。
春の終わりのシーズンでごった返した店内で、女神は予算も考えず次々と注文を繰り返し、夜中のドガ食いを敢行していた。
まあ、今日は昼飯も夜飯もなく、設定6のマゾリスク《絆》を打ち切ったのだから無理もない。俺は、口の中に次々と料理を運ぶ女神を見ながらそう考えていた。
それにしても、である。
「女神様、女神様。さっきの話なんですけど・・・。
本当にやるんですか?」
俺がそう訊ねると女神は食べていたフライドチキンから口を離し、真面目な顔をしてひとつため息をついた。
「やるしかなかろうて。
果てはワシがパチスロの神になれるかどうかもかかっている重要な問題じゃ。
ワシも言いたい事がいくつか無いこともないが、奴らの言い分もそう間違いもない。
逆にワシが奴の立場であれば、有無を言わず戦争になっていたところじゃわい。
それをいくつかの条件付きじゃが猶予がないこともない。
こちらとしてもそれしか道はないのじゃ」
「それにしても、こちらに部が悪いというか、条件が悪すぎるというのか・・・。
元々、勝てる見込みのない勝負のように思えてなりません」
「元々、消えるしかなかったこの命じゃ。
やれる事をやっても損はせんじゃろうて」
女神はそう言うと差ほど気にする風でもなく再びフライドチキンにかぶりついた。
俺はそう返事をされて、先ほど換金所の前で起こった事を思い返していた。
「なぜ、貴様がここに・・・?!」
女神がそう言い放った直後、換金所を閉め切っていたドアがガチャリと音を立てて、ひとりの男が外に立った。
そこにいたのは、美しい銀髪をなびかして、この世のものとも思えない美貌をした黒マントひるがえすの一人の男だった。
「これはこれは、女神セト様。
お久しぶりですね」
黒マントの男は、深々と美しくも礼儀正しい流暢なお辞儀をした。
「そんな挨拶などどうでもよい。
なぜ、貴様がこんなところにいるのかと問うているのじゃ。
早う、答えよ!」
女神は珍しく天界のものらしい貴賓高らかににマントの男に問うた。
「私が、ここにいるのがそんなにおかしいことですか?」
「ああ、お前のような輩がここにいるのは、天地がひっくり返るほどおかしな事ぞよ」
「私といたしましては、貴方がここにいる事の方がおかしなことなのですが」
「ワシがどこにいようとも、ワシの勝手じゃい! 貴様なぞに問われることではないわい!」
女神のセトと黒マントの男が言い合いになっている中、俺はこの二人の関係を推し量れずにいた。
「あの~、女神様。
この人は、いったい誰なんですか?
お知り合いのようですが・・・」
すると女神は俺の方に顔を向けこう続けた。
「こやつが誰かじゃと?
そうか、おぬし等はこやつが誰であるのか、知っておったとしても誰かは分からないのであったな。
結論から言おう。
こやつの名前は、『ルシファー』。
知っておろう。あの天使から悪魔に堕天した元大天使じゃ。」
えええええええええっ?!あの伝説的に有名な『堕天使ルシファー』だって?!
俺の目は大きく見開かされ、驚きを隠せずにいた。
なんでそんな有名な堕天使がこんなところで・・・?
「あなたの方こそ、何用でこのようなところに? 女神セトよ。
噂では、洗濯板の神となったと聞き及んでいましたが、下界に降りてきているとは・・・。
まさか、あなたも堕天の道を歩んでおいでではないでしょうね」
女神はそう言われて、一瞬、呆れたような顔を見せたが、平静さを取り戻すと次のように言った。
「ワシが堕天じゃと?
馬鹿にしてくれるではないか。この天使から堕天した悪魔ふぜいめが。
ワシは天界から使命を下され下界に降りてきたのじゃ。
おぬしのように、天界から追放などはされてはいない。
むしろ天界からの代表として顕現している身じゃ。
おぬしのような恥知らずと一緒にするでないわ」
「これはこれは、手厳しい。
では、あなた様がこちらに降臨されている理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ワシは、『パチスロの神』となるため現世に降臨したのじゃ」
これを聞きルシファーの手はピクリと反応し、顔は目を細め少し怪訝な表情を示した。
「『パチスロの神』ですか。
これはなんとも聞き捨てならない発言ですね。
パチンコ・パチスロは本来、我らが悪魔の領分。
その境域を越えてこちら側に来るなど戦争をしかけているとしか思えませんね」
「パチスロに領分も境域もあるもんかい!
良いか? ワシはパチスロを覚えてパチスロの神になるんじゃい!」
そう言い放った女神を見ながら憂いるような表情を見せるルシファー。
「これは困った事になりましたね。
私も元天使といっても今は悪魔の身。
黙ってパチスロの神を誕生させる訳にはゆきませんねえ」
するとルシファーは急にニヤリとその口元を吊り上げた。
「それでは、どうでしょう。
パチスロの事はパチスロで解決しませんか?」
「なに? どういう事じゃ?」
「パチスロ勝負をいたしましょう。
天界側と悪魔側、双方から3名ずつプレイヤーを選出してメダルの出玉で勝敗を決めようではないですか?
こちらが勝ったらパチスロの神になる件は諦めていただきます。でも、そちらが勝ったら、とりあえずは見逃そうではありませんか」
「なるほど。
お互い戦争などせず、とりあえずは代表者がパチスロをしてその勝敗で今後の利権を争うということか。
うーむ。
確かに、このご時世、下らぬ戦争を起こし、果てはハルマゲドンの戦いになっても得策ではない。
であるからには、被害が最小となるべき方策を取るべきなのかもしれんな」
「その通りでございます」
女神は、下を向き少しの間、考えをまとめているようであったが、意を決したのか顔を上げてこう答えた。
「いいだろう、その勝負、気は進まないがのってやろうではないか」
女神と堕天使の視線が交わり、二人はしばらくお互いの顔を見つめあった。
場面は居酒屋の中へと戻る。
「それにしても、パチスロ勝負をふっかけてくるなんてどういうつもりなんでしょうか?」
俺は素直に疑問に思ったことを口にしていた。
すると、ジャガバターをつついていた女神がこう答えてくれた。
「恐らくではあるが、それはあやつが堕天使となっことにも通じる話じゃろうな。
元々、あやつが天界で天使長として君臨していたことは知っておろう。
そのとうり天使の中でも随一の絶大な力と魅力でその公務を執行しておったわい。
一見すると、完璧な天使像といっても過言ではない。
じゃがの、天使長の力量はあったものの、あやつにはひとつの問題を抱えていた。
それは、天界のものとしては致命的で死活問題じゃった」
俺は、えも知れない興味にそそられて、その首をゴクリとひとつ鳴らした。
「その問題とは、じゃな・・・。
ま、言ってみればおぬしと一緒じゃ」
あっけらかんとそう言われ、何の事かわからずキョトンとする俺。
それを見て、呆れたような顔を見せながら女神は続けた。
「おぬしと一緒。
あやつは、天界ではタブーの『ギャンブル狂』だったのじゃ」
俺は、意外な共通点を指摘されどうしていいのか呆けた顔をしてしまった。
「数千年前、ルシファーは天界内で己の周りの者に次々とギャンブルを持ち掛けた。
しかし、当然のことじゃが、天界に奴とギャンブルの応じるものは少なった。
仕方なく、天界のものに見切りをつけたあやつは人界の者、果ては魔界の者に勝負を仕掛けるようになっていた。そうして、散々、勝負という名のギャンブルを興じておったのじゃ。
それが、いつしか天界の五大神に知れわたるところとなり、激怒した五大神に有無も言わせず天界追放の刑に処されたのじゃ。
そして天界から去ったあやつは、行き場を失いそのまま魔界で堕天したと言うわけじゃ」
ここまで話を聞き、俺はルシファーのあまりの意外過ぎる堕天の理由に何と答えたものかわからなくなった。
まさか、ギャンブル狂が理由で悪魔に堕天していようとは。
「今回、やつがパチスロ勝負を挑んで来たのも恐らく、大好きなギャンブルの一環じゃろうて。
そうでなかったら、始めから戦争、つまりは殺し合いになっていたじゃろう。
始めに会った悪魔側の官僚があやつで、やつがギャンブル狂であったことは、今回、幸いだったのかもしれんのう」
女神がそう言ったことで、背中にヒヤリと何かに撫でられたような悪寒がよぎる俺だった。
ピロリーン。
俺のスマートフォンが何らかの着信を告げる音が鳴った。
俺は、いつものように女神のセトと妹の恵に挟まれるように寝ていたが、枕元においていたスマホに手を伸ばしてその画面を見た。
そのスマホの画面には、見知らぬ1件のLINEの通知が着ていた。
ふとその通知を開くと、次のような内容が記されていた。
題目:第一回 チキチキ・ハルマゲドン杯 パチスロ三番勝負~!
内容:パチスロの神誕生は是か否なのか?!
日時:明日から3日間
対戦形式:1人対1人のパチスロ3番勝負(対象となる機種は当日までの、お・た・の・し・み♪)
時間:10:00~17:00
勝敗形式:両者パチスロの出玉数の収支により勝敗を決する
最後に一言:お互い、全力を出し合い良い試合になるように頑張りましょう!
誰からのメッセージかは明らか。
どうやって調べ上げたものか不思議だったがルシファーからの挑戦状に違いなかった。
試合形式は1人対1人で7時間パチスロをしてその収支で勝敗を決めるというものだった。
早速、明日から3日間それを行い最終的に黒星を二勝上げた方が勝者となる。
「ふう~。
やっぱりやるしかないよなあ」
俺は溜め息混じりに一言、小さく呟いた。
パチンコ屋で閉店まで打ち切り、23時を過ぎたこの時間にやっているのはこんな店しかなかったのだ。
春の終わりのシーズンでごった返した店内で、女神は予算も考えず次々と注文を繰り返し、夜中のドガ食いを敢行していた。
まあ、今日は昼飯も夜飯もなく、設定6のマゾリスク《絆》を打ち切ったのだから無理もない。俺は、口の中に次々と料理を運ぶ女神を見ながらそう考えていた。
それにしても、である。
「女神様、女神様。さっきの話なんですけど・・・。
本当にやるんですか?」
俺がそう訊ねると女神は食べていたフライドチキンから口を離し、真面目な顔をしてひとつため息をついた。
「やるしかなかろうて。
果てはワシがパチスロの神になれるかどうかもかかっている重要な問題じゃ。
ワシも言いたい事がいくつか無いこともないが、奴らの言い分もそう間違いもない。
逆にワシが奴の立場であれば、有無を言わず戦争になっていたところじゃわい。
それをいくつかの条件付きじゃが猶予がないこともない。
こちらとしてもそれしか道はないのじゃ」
「それにしても、こちらに部が悪いというか、条件が悪すぎるというのか・・・。
元々、勝てる見込みのない勝負のように思えてなりません」
「元々、消えるしかなかったこの命じゃ。
やれる事をやっても損はせんじゃろうて」
女神はそう言うと差ほど気にする風でもなく再びフライドチキンにかぶりついた。
俺はそう返事をされて、先ほど換金所の前で起こった事を思い返していた。
「なぜ、貴様がここに・・・?!」
女神がそう言い放った直後、換金所を閉め切っていたドアがガチャリと音を立てて、ひとりの男が外に立った。
そこにいたのは、美しい銀髪をなびかして、この世のものとも思えない美貌をした黒マントひるがえすの一人の男だった。
「これはこれは、女神セト様。
お久しぶりですね」
黒マントの男は、深々と美しくも礼儀正しい流暢なお辞儀をした。
「そんな挨拶などどうでもよい。
なぜ、貴様がこんなところにいるのかと問うているのじゃ。
早う、答えよ!」
女神は珍しく天界のものらしい貴賓高らかににマントの男に問うた。
「私が、ここにいるのがそんなにおかしいことですか?」
「ああ、お前のような輩がここにいるのは、天地がひっくり返るほどおかしな事ぞよ」
「私といたしましては、貴方がここにいる事の方がおかしなことなのですが」
「ワシがどこにいようとも、ワシの勝手じゃい! 貴様なぞに問われることではないわい!」
女神のセトと黒マントの男が言い合いになっている中、俺はこの二人の関係を推し量れずにいた。
「あの~、女神様。
この人は、いったい誰なんですか?
お知り合いのようですが・・・」
すると女神は俺の方に顔を向けこう続けた。
「こやつが誰かじゃと?
そうか、おぬし等はこやつが誰であるのか、知っておったとしても誰かは分からないのであったな。
結論から言おう。
こやつの名前は、『ルシファー』。
知っておろう。あの天使から悪魔に堕天した元大天使じゃ。」
えええええええええっ?!あの伝説的に有名な『堕天使ルシファー』だって?!
俺の目は大きく見開かされ、驚きを隠せずにいた。
なんでそんな有名な堕天使がこんなところで・・・?
「あなたの方こそ、何用でこのようなところに? 女神セトよ。
噂では、洗濯板の神となったと聞き及んでいましたが、下界に降りてきているとは・・・。
まさか、あなたも堕天の道を歩んでおいでではないでしょうね」
女神はそう言われて、一瞬、呆れたような顔を見せたが、平静さを取り戻すと次のように言った。
「ワシが堕天じゃと?
馬鹿にしてくれるではないか。この天使から堕天した悪魔ふぜいめが。
ワシは天界から使命を下され下界に降りてきたのじゃ。
おぬしのように、天界から追放などはされてはいない。
むしろ天界からの代表として顕現している身じゃ。
おぬしのような恥知らずと一緒にするでないわ」
「これはこれは、手厳しい。
では、あなた様がこちらに降臨されている理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ワシは、『パチスロの神』となるため現世に降臨したのじゃ」
これを聞きルシファーの手はピクリと反応し、顔は目を細め少し怪訝な表情を示した。
「『パチスロの神』ですか。
これはなんとも聞き捨てならない発言ですね。
パチンコ・パチスロは本来、我らが悪魔の領分。
その境域を越えてこちら側に来るなど戦争をしかけているとしか思えませんね」
「パチスロに領分も境域もあるもんかい!
良いか? ワシはパチスロを覚えてパチスロの神になるんじゃい!」
そう言い放った女神を見ながら憂いるような表情を見せるルシファー。
「これは困った事になりましたね。
私も元天使といっても今は悪魔の身。
黙ってパチスロの神を誕生させる訳にはゆきませんねえ」
するとルシファーは急にニヤリとその口元を吊り上げた。
「それでは、どうでしょう。
パチスロの事はパチスロで解決しませんか?」
「なに? どういう事じゃ?」
「パチスロ勝負をいたしましょう。
天界側と悪魔側、双方から3名ずつプレイヤーを選出してメダルの出玉で勝敗を決めようではないですか?
こちらが勝ったらパチスロの神になる件は諦めていただきます。でも、そちらが勝ったら、とりあえずは見逃そうではありませんか」
「なるほど。
お互い戦争などせず、とりあえずは代表者がパチスロをしてその勝敗で今後の利権を争うということか。
うーむ。
確かに、このご時世、下らぬ戦争を起こし、果てはハルマゲドンの戦いになっても得策ではない。
であるからには、被害が最小となるべき方策を取るべきなのかもしれんな」
「その通りでございます」
女神は、下を向き少しの間、考えをまとめているようであったが、意を決したのか顔を上げてこう答えた。
「いいだろう、その勝負、気は進まないがのってやろうではないか」
女神と堕天使の視線が交わり、二人はしばらくお互いの顔を見つめあった。
場面は居酒屋の中へと戻る。
「それにしても、パチスロ勝負をふっかけてくるなんてどういうつもりなんでしょうか?」
俺は素直に疑問に思ったことを口にしていた。
すると、ジャガバターをつついていた女神がこう答えてくれた。
「恐らくではあるが、それはあやつが堕天使となっことにも通じる話じゃろうな。
元々、あやつが天界で天使長として君臨していたことは知っておろう。
そのとうり天使の中でも随一の絶大な力と魅力でその公務を執行しておったわい。
一見すると、完璧な天使像といっても過言ではない。
じゃがの、天使長の力量はあったものの、あやつにはひとつの問題を抱えていた。
それは、天界のものとしては致命的で死活問題じゃった」
俺は、えも知れない興味にそそられて、その首をゴクリとひとつ鳴らした。
「その問題とは、じゃな・・・。
ま、言ってみればおぬしと一緒じゃ」
あっけらかんとそう言われ、何の事かわからずキョトンとする俺。
それを見て、呆れたような顔を見せながら女神は続けた。
「おぬしと一緒。
あやつは、天界ではタブーの『ギャンブル狂』だったのじゃ」
俺は、意外な共通点を指摘されどうしていいのか呆けた顔をしてしまった。
「数千年前、ルシファーは天界内で己の周りの者に次々とギャンブルを持ち掛けた。
しかし、当然のことじゃが、天界に奴とギャンブルの応じるものは少なった。
仕方なく、天界のものに見切りをつけたあやつは人界の者、果ては魔界の者に勝負を仕掛けるようになっていた。そうして、散々、勝負という名のギャンブルを興じておったのじゃ。
それが、いつしか天界の五大神に知れわたるところとなり、激怒した五大神に有無も言わせず天界追放の刑に処されたのじゃ。
そして天界から去ったあやつは、行き場を失いそのまま魔界で堕天したと言うわけじゃ」
ここまで話を聞き、俺はルシファーのあまりの意外過ぎる堕天の理由に何と答えたものかわからなくなった。
まさか、ギャンブル狂が理由で悪魔に堕天していようとは。
「今回、やつがパチスロ勝負を挑んで来たのも恐らく、大好きなギャンブルの一環じゃろうて。
そうでなかったら、始めから戦争、つまりは殺し合いになっていたじゃろう。
始めに会った悪魔側の官僚があやつで、やつがギャンブル狂であったことは、今回、幸いだったのかもしれんのう」
女神がそう言ったことで、背中にヒヤリと何かに撫でられたような悪寒がよぎる俺だった。
ピロリーン。
俺のスマートフォンが何らかの着信を告げる音が鳴った。
俺は、いつものように女神のセトと妹の恵に挟まれるように寝ていたが、枕元においていたスマホに手を伸ばしてその画面を見た。
そのスマホの画面には、見知らぬ1件のLINEの通知が着ていた。
ふとその通知を開くと、次のような内容が記されていた。
題目:第一回 チキチキ・ハルマゲドン杯 パチスロ三番勝負~!
内容:パチスロの神誕生は是か否なのか?!
日時:明日から3日間
対戦形式:1人対1人のパチスロ3番勝負(対象となる機種は当日までの、お・た・の・し・み♪)
時間:10:00~17:00
勝敗形式:両者パチスロの出玉数の収支により勝敗を決する
最後に一言:お互い、全力を出し合い良い試合になるように頑張りましょう!
誰からのメッセージかは明らか。
どうやって調べ上げたものか不思議だったがルシファーからの挑戦状に違いなかった。
試合形式は1人対1人で7時間パチスロをしてその収支で勝敗を決めるというものだった。
早速、明日から3日間それを行い最終的に黒星を二勝上げた方が勝者となる。
「ふう~。
やっぱりやるしかないよなあ」
俺は溜め息混じりに一言、小さく呟いた。