元冒険者、国の目標を作る

文字数 825文字

 屋敷に入った俺は荷物の整理を始めた。
 王都で買い込んだ荷物は玄関に纏めて置いてある。
「これを全部一人でやらなきゃいけないのか・・・・・・。」
 覚悟はしていたとは言え、この一人で暮らすには広すぎる屋敷内をウロウロしなきゃならないのは面倒臭い。
 魔法が使えれば良いんだが、残念ながら魔力が無いので使えない。
 まぁ、別に予定も無い訳だし急がなくても大丈夫か。
 とりあえず、生活に必要な物を自分の部屋に持っていく。
 タンスとかベッドは備え付けてあるのを使わせてもらう。
 マットとかは勿論購入した。
 流石に埃だらけのマットを使うのはゴメンだ。
「近所の挨拶とかしなきゃいけないけど・・・・・・、この場合は国王とかになるんだよな。」
 うん、想像つかないな。
 て言うか、相手にしてもらえるかどうかも不安だから後々にやっていけば良いだろう。
 漸く片付けを終えて、腹が減ったので厨房へ行き料理を始めた。
 食材は既に冷蔵庫に入れてある。
 そこから肉を取り出してコンロに日をつけて焼く。
 まぁ、王族が使っていた厨房だから、これも広い。
 後、食堂も広い。
 更に食堂と厨房の距離が遠い。
 熱いものも冷めてしまうので厨房で食べる。
「なんで貴族とか王族は屋敷を無駄に広くするのかね?」
 これがもし城だったとするとゾッとする。
 腹が膨れたので屋敷内を探索する。
 衣装部屋とか客間とか絶体に一人暮らしでは使わない無駄な部屋が多い。
 まぁ、結婚したりとか使用人とかいたりしたらまぁ、賑やかになるだろうし必要になって来るだろう。
「人手はやっぱり必要だよなぁ。」
 まずは、この国を魅力的な国にしなければいけない。
「人手だったら種族とかは関係無いか。」
 この世界には魔族もいるし人以外の種族も当然いる。
 なので人種とか関係なくこの国に来たら歓迎する事にしよう。
 来る者拒まず、去る者追わずだ。
 エルダにも協力してもらうか。
 
 
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