元冒険者、相談する
文字数 1,019文字
「とりあえず、ミラーゼが無事だ、という事を親に知らせた方が良いよな。」
「でも・・・・・・、ひょっとしたらお父様が仕掛けた可能性もあります。誰が味方かわからない状況ですから。」
そう言ってミラーゼはちょっと辛そうな表情をした。
やはり自分の親を疑わなければいけない、のは心苦しいんだろう。
まずはミラーゼに関する噂を集めないといけないな。
こういう時に頼れるのは・・・・・・、アイツしかいないな。
俺は早速電話をかけた。
『もしもし? レッド、何かあったのか?』
「あぁ、エルダ。実は・・・・・・。」
そう、電話をかけたのはエルダだ。
アイツは顔が広いから何かしらの情報を持っているに違いない。
俺はミラーゼの事を話した。
『へぇ、そんな事が・・・・・・。』
「それで、ラズリ国の最近の様子を聞きたいんだ。」
『それだったらね、支部があるから聞いてみる。あ、それから女性物の生活用品を贈っておくよ。』
「悪い、恩に着る。」
「あの、どなたと電話していたんですか?」
「俺の友人でこの国を売った奴だよ。アイツだったら信頼出来る。荷物も贈ってくれるらしいからちょっとの間我慢してくれ。」
「わかりました。」
そして2日後にはエルダが荷物を持ってやって来た。
「ミラーゼ嬢、初めまして。ダイマン国で不動産屋をやっているエルダと申します。」
「ご丁寧にありがとうございます。ミラーゼと申します。」
丁寧にお辞儀をする二人。
エルダはちょくちょく貴族を相手にする事もあるから扱いがなれてるな。
「それで、結果の方はどうだった?」
「うん、まずミラーゼ嬢を襲った輩はお父さんが支持した訳じゃないよ。」
「本当ですか?」
「うん、なんでも最近、元気がなくて落ち込んでいるらしい。」
そりゃそうだ、実の娘が急にいなくなったら親だったら心配するだろう。
「それで、王太子様の婚約者の件、国は新たに『シルビア・ランデス』伯爵令嬢がなるらしい。」
「シルビア様、ですか・・・・・・。」
「知っている奴か?」
「正直、仲はよくありません。私は何回か絡まれた事もあります。」
「つまりはミラーゼに対する嫉妬みたいなもんで王太子を奪った、て言う事か。」
「ん~、話はそんな単純じゃないんだよ。ランデス家はミラーゼ嬢の実家とは関係が悪いみたいなんだよね。一方的に敵意を見せているみたい。」
なんか、キナ臭い匂いがしてきたな。
「でも・・・・・・、ひょっとしたらお父様が仕掛けた可能性もあります。誰が味方かわからない状況ですから。」
そう言ってミラーゼはちょっと辛そうな表情をした。
やはり自分の親を疑わなければいけない、のは心苦しいんだろう。
まずはミラーゼに関する噂を集めないといけないな。
こういう時に頼れるのは・・・・・・、アイツしかいないな。
俺は早速電話をかけた。
『もしもし? レッド、何かあったのか?』
「あぁ、エルダ。実は・・・・・・。」
そう、電話をかけたのはエルダだ。
アイツは顔が広いから何かしらの情報を持っているに違いない。
俺はミラーゼの事を話した。
『へぇ、そんな事が・・・・・・。』
「それで、ラズリ国の最近の様子を聞きたいんだ。」
『それだったらね、支部があるから聞いてみる。あ、それから女性物の生活用品を贈っておくよ。』
「悪い、恩に着る。」
「あの、どなたと電話していたんですか?」
「俺の友人でこの国を売った奴だよ。アイツだったら信頼出来る。荷物も贈ってくれるらしいからちょっとの間我慢してくれ。」
「わかりました。」
そして2日後にはエルダが荷物を持ってやって来た。
「ミラーゼ嬢、初めまして。ダイマン国で不動産屋をやっているエルダと申します。」
「ご丁寧にありがとうございます。ミラーゼと申します。」
丁寧にお辞儀をする二人。
エルダはちょくちょく貴族を相手にする事もあるから扱いがなれてるな。
「それで、結果の方はどうだった?」
「うん、まずミラーゼ嬢を襲った輩はお父さんが支持した訳じゃないよ。」
「本当ですか?」
「うん、なんでも最近、元気がなくて落ち込んでいるらしい。」
そりゃそうだ、実の娘が急にいなくなったら親だったら心配するだろう。
「それで、王太子様の婚約者の件、国は新たに『シルビア・ランデス』伯爵令嬢がなるらしい。」
「シルビア様、ですか・・・・・・。」
「知っている奴か?」
「正直、仲はよくありません。私は何回か絡まれた事もあります。」
「つまりはミラーゼに対する嫉妬みたいなもんで王太子を奪った、て言う事か。」
「ん~、話はそんな単純じゃないんだよ。ランデス家はミラーゼ嬢の実家とは関係が悪いみたいなんだよね。一方的に敵意を見せているみたい。」
なんか、キナ臭い匂いがしてきたな。