徒然鳴時雨&セツカ
文字数 1,333文字
「いやぁ、愉快愉快」
日照り雨の黒幕
徒然鳴 時雨(つれづれなき しぐれ)
性別:男
1000年を生き長らえた天狐。
文化的な暮らしが好きで、人の多い場所を好んで生きている。
イタズラも好きで人間、特に美人に化けて若者をからかうのが大好き。
少し前までは狐の姿で暮らすこともあったが、
最近は文明化著しい都会を安全に闊歩するため、
人間の姿を維持している。
人間社会に染まりすぎたせいか、非常に達筆である。
即売会に紛れ込んで同人誌を売り捌いていたが、
あれよという間に口コミで火が付き、出版社に拾われる。
「遅咲きの文豪」と親しまれ現代に名を知らしめた。
情緒あふれる繊細で写実的な表現に魅せられるファン多数。
徒然鳴時雨とはその際のペンネームであり、特に本名は持たない主義。
彼は主に翻弄される若人を題材にして執筆することが多い。
そのためエロガッパの如く都会に出向いては、
人間観察に目を光らせ、とびきりの不幸を待っている。
曰く、「雨に濡れる君が見たい」。
能力名:『狐の嫁入りカタストロフィ』
上空に雨雲を生み出し、通り雨を降らせる能力。
さらに力を使えばゲリラ豪雨を人為的に作ることも出来る。
この雨に濡れた全てに不幸が溜まり、
良くないことが立て続けに起きるようになる。
街を往来する人々も車も、壁も床も、折り畳み傘にも不幸は溜まる。
ひょっとしなくても大混乱を招くこと必至の凶悪な力。
この能力を使っている間、彼は高いところから街を見下ろしている。
大抵の人は傘なんか持っていないので不幸のドン底に落ちていく。
もちろん彼自身も例外ではない。
戦う動機:次回作のネタ探し。
イラスト:三日月アルペジオ様
「私がどんな思いで先生の傍に立っていたか……!!」
不幸に濡れる傘
セツカ
性別:女
徒然鳴先生の傘持ち人。外出の際は必ず行動を共にする。
熱心な読者の一人でもあり、彼のことを「先生」と呼んで慕っている。
感情表現に乏しく口数も少ない。
彼に溜まった不幸を肩代わりしてあげたい、と日頃考えている。
イラスト:ジュエルセイバーFREE様
いつか雨をモチーフにした魔人を作りたい――という思いで生まれたキャラクター。
調整にはかなり苦労したが、満足のいく出来になったと思う。
今までの男キャラは微妙にダサい輩ばかりだったので、
今回こそはと格好良さを限界まで追求した結果がこれである。
SSでも珍しく気迫が感じられたのではないだろうか。
小説家つながりで『文豪ストレイドッグス』も意識している。
能力は「狐の嫁入り」を何とかして魔人能力っぽく見せたかった。
雨に濡れて不幸になるなんて我ながら恐ろしいっ……!
キャラ設定を書くまで通り雨のことだと勘違いしていたのはここだけの秘密。
日照り雨の正体は、遠くの雨が風に吹かれて飛んでくることらしい。
――急にしょぼく思えてきましたね?
サブキャラのセツカはあくまで脇役のつもりだったが、
いざ試合になってみると動かしやすいのは彼女の方だった。
というか徒然鳴先生の攻撃手段が全く無いから仕方ない。
雨と傘のコンビ、願わくば幸せに暮らせますように――。
参戦試合