霊園カスミ
文字数 1,252文字
「死なれてたまるもんか!」
生を尊ぶ死神
霊園 カスミ(たまぞの かすみ)
性別:女
N区市立小学校に通う女の子。自称9歳。
その正体は地獄からの転校生。
(厳密には召喚されているわけではないのでただの異世界人)
閻魔大王直属第三補佐見習いの死神。わりと優遇されている立場。
人間界に降りれば32秒に1人の魂が手に入れると吹き込まれた彼女は
少女の姿を借りて下界での生活を選択する。
集団生活の中なら死が多いと考えた彼女は市民権を得て小学生に。
畜生界の友人(悪魔)に父親役を演じてもらい、
有事の際は彼を頼っている。
地獄界では味わえない「生のエネルギーに溢れた少年少女」との生活は
死神としての性分を忘れてしまうほど楽しいものだった。
常に他者の名前と寿命が見えてしまう、それ以外は女の子そのもの。
人の魂こそ滅多に得られないが、足元には草花や虫の死が溢れていた。
それらの魂を一喜一憂しながら
地獄送りにすることで彼女(と彼)は生活している。
時には人間の死に直面することもある。
それは彼女にとって、複雑な感情を巡らせるものだった。
「人間の死を喜ばない死神が居るか?」と友人は呆れる。
少しずつ、彼女には人並みの情のようなものが芽生えていた。
能力名:『蜘蛛の糸』
対象の死を遠ざける能力。
シンプルかつ大人しいが、因果を捻じ曲げるほど強力なもの。
人間だけでなく、草花や虫、無機物にも有効。
彼女が念じている限り、あらゆる死の訪れを先延ばしにできる。
無機物に対して使った場合、自然劣化と崩壊を少しの間無効化する。
多くの死に直面する彼女にとって、
死は歓迎できるものばかりじゃない。
見殺しにするのは残酷だと思ったとき、衝動的に発症した能力。
戦う動機:明日の生活がかかっているから。
出世するためには多くの魂を地獄送りにしなければいけない。
感情移入しないうちに人間の魂を集めなければとも思っている。
ダンゲロス新参あるある、一度は転校生を作りたかったの巻。
古参勢とは感覚がかなり違うと思うが、私の中にある異界のイメージはファンタジー世界だったり、天国と地獄だったり、魔界だったり法界だったり。某ゲームの影響を受けまくりですね。死神や悪魔は今後も結構出てくるし、あざとい。
今回のみ異世界出身者を転校生と呼んでいるが、
以降転校生という肩書きを持つキャラクターを作ったことは一度も無い。
もしかして:黒歴史
そもそもダンゲロスSSは設定や能力に制限が無いので、
敢えて転校生を作る必要が無い件。インパクトはあるよね。
原作も読み込まないといけないから敷居も高いかな?
能力名の元ネタは芥川龍之介の小説から。
カンダタを救おうとしてお釈迦様が一本の蜘蛛の糸を垂らす話である。
死神なのに仏っていう矛盾塊。よくシリアスが似合う少女。
延命系能力は面白いからまた題材にしてみたいところ。
参戦試合