時葉空也&此世金子
文字数 1,668文字
「うふふ、なんて素敵な一日かしら」
恋愛経験担当
時葉 空也(ときは そらなり)
性別:男
年齢:17
おっと、コイツのことは俺が一番知ってるぜ。
だからこの欄貸しておくれよ。ばっちり埋めてみせるさ。
まず言っておく。
コイツは性同一性障害で、ずっと自分のことを女だと思っている。
体付きは男だと認めているけど、心がそれを拒んでいる状態だぁね。
学校の男子トイレに行ったことも無いし、プールの授業は絶対出ない。
当然、ひどいイジメを受けていた。男の友達なんて出来なかった。
それでも女の子の中には彼に理解を示す者も居たみたいだ。
顔つきは中性的で美貌の内に入る。
それもコイツの病状を悪化させる立派な一因だった。
男のくせに髪を伸ばして、化粧までして。
学校でのイジメはエスカレートする一方で、顔中傷だらけになった。
虫ケラ一匹殺せないコイツは、やられる一方だった。
だが、この世界には能力を授ける妖精みたいなのが居るらしい。
コイツの強い祈りが世界を一変させた。
「誰にも認めてもらえる強い力を。女性としての権利を」
そう望むことで、コイツは誰にもイジメられない能力を手に入れた。
今はN区私立高校で元気にやってるさ。心配すんなって。
でもよぉ、本当にこれで良かったのか?
妖精って奴はつくづく意地悪だなぁ。
コイツの性別ごと変えてやればよかったのに。
何だって、俺がコイツに取り憑かなきゃいけねぇワケ?
能力名:『G-FREE(無性別)』
困ったときには俺が助けてやる。それだけのことだ。
だから正確にはコイツの能力じゃない――そう言いたいところだが。
副産物として、コイツには男女の友達が出来た。
不思議なことに、性差別でイジメられることが無くなった。
じゃあ何のために俺が居るのかってことになるだろ。
だから、25%の確率で俺はコイツの体を1日乗っ取ることにしたぜ。
まぁ気まぐれだから細かいところは気にすんな。
体のコントロールは俺の意志で自由に切り替えることができる。
全く、妖精ってやつは最高だよ。
戦う動機:コイツは絶対自分から戦いなんて望まねぇだろうなぁ。
ま、たまには男らしいところ――いや、女らしいところ見せてくれよ。
大切なものを奪われそうになったら、温厚なコイツだってキレるさ。
イラスト:ジュエルセイバーFREE様
殺人衝動担当
此世 金子(このせ かなこ)
性別:女
ついでに俺の紹介もしておくか。
かつて一世を恐怖させた連続殺人事件の主犯だ。
ヘマして死刑囚として監獄送りにさせられた後、処刑されておしまぁい。
閻魔様にもそっぽ向かれたのか、俺は悪霊として死後も彷徨っていた。
それから世間は魔人への風当たりを強くしたみたいだねぇ。
言っておくが、俺は魔人能力なんざこれっぽっちも持ってない。
だから――ただの濡れ衣さ。魔人の皆様、ご愁傷様ござんした。
お? そういえば、俺の性別が女なのが気になるって?
ははは、俺もアイツのことは悪く言わねぇよ。そういうこった。
直接話せたことは無いが、2人で仲良くやってるさ。心配するなって。
イラスト:ジュエルセイバーFREE様
性別不明を題材にしただけあって、奇を衒ったキャラクター筆頭。
対戦相手の方が女装男子萌えだったので、それに合わせて作られている。
当初は篠原蓮華を繰り出す予定もあったが
もっとフリーなキャラクターを思いついたのでボツとなった。
それが「オカマ&俺っ娘」という性別自由タッグである。
性同一性障害を題材にするのは色々とマズイと思ったため、
キャラクターの立たせ方をかなり捻り、キャラクターシートも一人称にするという変わり種の戦法を用いている。
ここに「妖精が能力を与えている」という設定がチラ見えしているが、お察しの通りただのボツ設定である。本当にありがとうございました。
すごく使いづらい反面、もっと使いたいと思っているキャラの一人。
この辺りからキャラ設定で遊ぶようになってくる。
能力名は無重力とジェンダーをかけた言葉遊びである。
……だからどうした。
参戦試合