メタリカ・マグウォート
文字数 1,214文字
「私はもう――寂しくありません。
こんなにたくさん、お友達が居ますから」
百鬼魔王の爆心地
メタリカ・マグウォート
性別:女
かつて、ごくふつうの女の子だった魔王。
両親を魔物に殺され、叔父に引き取られ幼少期を森の館で過ごす。
誰とも打ち解けられず退屈な日々を送る。
そんな生活に変化をもたらしたのは、一匹の妖精だった。
「おいで。楽しいことをしよう」
手を引かれて、進んだ先に広がっていたのは自然豊かな楽園だった。
妖精が輪になって踊り、おいしい食事も用意されていた。
少女は日が暮れるまで――気が付くと朝日が昇るまで遊び続けていた。
次の日から、また少女は一人だった。
そのギャップに耐えきれず、少女は禁術に手を染めてしまう。
やがて――その身には魔物が宿った。
たくさんの魔物を産む、母体となったのだ。
「おいで。楽しいことをしよう」
一匹の魔物が告げる。
彼らと共にいれば、どんな危険も怖くなかった。
言われるがまま、手を引かれるがまま、禁忌を冒した。
たくさん人を殺した。
たくさん街を襲った。
世界を手に入れるまで、そう時間はかからなかった。
そして少女は――魔王と呼ばれた。
能力名:『胎内魔王城』
自由に魔物を生み出し、指揮できる能力。
また、一度生み出した魔物を胎内に戻す能力でもある。
彼女から生成された魔物たちは忠実な下僕として働く。
魔物の定義から外れたものを作ることも可能で、
生命そのものを氾濫させられる禁忌中の禁忌。
無機物でさえ生み出すことも可能。
弱っている相手を吸収することも出来る。
戦う動機:お友達を増やすため。
イラスト:三日月アルペジオ様
ファンタジー世界に魔人という、ダンゲロス界隈のタブーを冒した番外編。
原作が「番長VS生徒会長」という構図なので、「魔王VS勇者」対決とした。
自分で言い出してなんだが、試合ギリギリまでキャラが浮かばなかったのは内緒。
気付いた人が居るかどうか分からないが、このキャラはSSC3に登場した
蓬莱をそのまま登場させるアイデアだったが、いざ作ってみるとかなり別人に。
怪物を従えて、彼らを「お友達」と呼ぶ部分が共通するぐらいか。
能力名もそのまま怪物園とせず、世界観に合わせて変更させた。
怪物園がトーク作品で使いづらいのは分かっていたので、より遊びやすくなるように手を加えた。その結果が「召喚と吸収」である。ホラーになったのも当然のこと。
これをダンゲロスSSと言い張る勇気は忘れずにいたい。
参戦試合