ヘリオス
文字数 829文字
「生えろ、生えろ、生えろ――!
この世にトーテムポールがあらんことを――!」
ゆるふわ侵略系堕天使
ヘリオス
性別:女
それは彼女がまだ天使だった頃――。
「神様ー、地上の建築物って素晴らしいッスよね」
「そうですね。彼らの文化の結晶ですからね」
「特にトーテムポールとか最高ッスよね」
「ごめん何言ってるか分からない。もう話しかけてこないで」
美的センスの違いで堕天させられた。
あれから長い年月が経って。
薄暗い魔界に閉じ込められた彼女は、機が熟すのを待っていた。
どうしてアレの魅力を分かってくれないのだろう――。
愛らしいデザイン、そびえ立つ間抜け面、民族感。
十分に力を蓄えた彼女は地上へと飛び立った。
かつてアレを否定した神に一泡吹かせるため。
――トーテムポールで地上を支配するのだ。
能力名:『パンデミック・トーテムポール』
周囲にトーテムポールを生やし、景観を台無しにする能力。
すさまじい繁殖速度で生え続け、
10時間もしないうちに地上はトーテムポール一色に染まる。
一度発動したら最後、地上がトーテムポールで埋め尽くされるか、
彼女が死ぬまで能力は終わらない。
雑木林の如くトーテムポールが立ち並び、
それに触れた者もトーテムポールに変わる。
普通にえげつない。
戦う動機:神にトーテムポールの素晴らしさを認めてもらうため。
イラスト:ゆうひな様
ダンゲロスSS史に刻まれたトーテムポールの申し子。
全てをトーテムポールに変えてしまうという、狂気しか感じられないキャラクター。
スランプで感情を失いながら書いていたのでかなりシンプルなSSになったが、
結果的に22戦中最多の票を獲得していて複雑な気持ちに。
能力はいわゆる終焉系。破滅思想の持ち主ともいえる。
最近の小規模な魔人対決とは違い、
初期のダンゲロスSSでは日常的に世界が滅んでいた。
参戦試合