埼京一和結集の時

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文字数 4,484文字

『Planet Blue macrocosm』

第一章２節「埼京一和」ダイジェスト

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　時が経ち、あの出逢いから６年の歳月が過ぎた。

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2661（光復十三）年東京府東京市大森区

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　今日も私達は、十三宮家で眼を覚ます。

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　同い年で「義理の双子」とでも言うべき家族、十三宮仁の愛らしい姿が、同じ布団の上にあった。常に親しく接してくれる彼女の好意を、末永く大切にしなければと思う。

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　日本帝国の首都である東京市は、幾つかの「区」によって成り立っているが、南東に大森区がある。日本考古学の起源である、縄文時代後期・晩期の大森貝塚で有名だが、その遺跡の近くに自宅がある…もっとも、当時の私達の年齢は、この世界の設定では初等学校三年生らしいので、そこまで郷土に詳しくないかも知れないが。

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　６年前の出逢い以来、私達は十三宮聖の家族として、この家で世話になっている。彼女達が居なければ今頃、生きていられたかも分からない。十三宮聖は物凄く優しく、そして物凄く過保護である…混浴と添い寝を何度、誘われたか数え切れない…ｗ

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　小惑星衝突から12年、そして関西大震災から６年が経った2661（光復十三）年。多くの死者が発生した戦災を乗り越えて、日本列島は各軍閥の指導下で、着々と復興を進めていた。特に大日本皇国畿内軍閥は、関西・中國地方の広域を支配する勢力へと成長し、天下を巡って日本帝国東京政府と真っ向から対立している。

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　十三宮聖の双子、十三宮勇がやって来た。甘々な十三宮聖とは対照的な、文字通りクールな人である。戦争と革命の末世を終わらせ、平和な新時代を…という人類の切実な願いは、国際テロ組織によって台無しにされた。アメリカ連邦や中華ソビエト共和国など国際連盟の大国は、テロ集団を撃滅するために協力する事で一致し、独裁政権下のアフガン王国に対し、多国籍軍による解放作戦が開始された。このため日本でも、米国と同盟する東京政府と、中華ソビエト共和国に支援される星川軍閥の関係は、一応の平静を保っていた。

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　今日は、幼馴染みの星川結が泊まりに来る予定だ。幼馴染みと言っても、私達は東京に、彼女は武蔵（埼玉）大宮に暮らしている。しかし、星川結は十三宮家の事が相当好きらしく、暇があれば遊びに来る。反対に、私達のほうから逢いに行く事もしばしばである。

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　十三宮聖に言われてテレビのほうを見ると、綺麗な女性が映っている。この方が日本帝国の君主、女帝陛下の大覚寺雲母日女、通称「お姫様」である。雲母日女は国家元首であると同時に、日本国教会法王でもあり、国教会に属する我が家では、毎週この日時に、中継番組を通して雲母日女の勅語を聴くのが習慣だ。毎週は面倒に思う事もあり得るが、雲母日女が「超絶（爆乳）美女」である事から、この番組を楽しみにしている臣民も少なくない。

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　その後、星川結が自宅に到着。何か特別な事が無くても、十三宮仁や星川結と過ごす時間が、楽しいものであるのは確かだ。

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　何はともあれ、星川結の無邪気な笑顔を見られる事に悪い気はしない。姉さん達も居る事だし、前から気になっていた事を訊いてみるとするか。

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　一家の当主である十三宮聖は、十三宮教会の歴史を私達に教えてくれた。

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　また、以前から政治・軍事の話に詳しかった十三宮勇は、日本列島に割拠する軍閥の事に関して、地図を広げながら解説してくれた。

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　当時の私達にとっては、崩落する米国の巨大ビルも、空爆されるアフガンの山脈も、所詮はテレビの中、海の向こうの出来事に過ぎなかった。日本国内、少なくとも自分の周囲では、平和な日常がきっとこのまま、ずっといつまでも、変わらずにあると信じていた…いや、信じたかっただけなのかも知れない。

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「美少女だらけの二次元とは言え、この世界にも、少なくない苦難があるのだろう…でも、だからこそ…！」

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「使徒言行録18章２節。ここで、ポントス州（トルコ）出身のアキラというユダヤ人とその妻プリスキラに出会った。クラウディウス帝が全ユダヤ人をローマから退去させるようにと命令したので、最近イタリアから来たのである。パウロはこの二人を訪ね…」

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　十三宮聖が、日課の聖書通読に励んでいた時の事。

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「ローマの信徒への手紙16章３節。クライストジーザスに結ばれている私の協力者となっている、プリスカとアキラに宜しく」

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嶺咲(みねさき) ウルスラ(Ursula)

「聖様、失礼致します」

　最近、十三宮教会の新たな仲間になった嶺咲先輩が、もう一人を連れて入って来た。

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「ウルスラ様、如何なさいましたか？」

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「富田寿能城代様が、お心を決められたようで…」

「お姉ちゃん…」

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「あら、巌千代ちゃん。もう宗教には二度と関わりたくないと言っていたのに、最近は毎日のように、こちらの教会堂にいらしているようですね」

「前世の僕は、自分の事しか考えていなかった。世界が自分の思い通りにならないのを他者のせいにして、支えてくれている人達の存在も、彼らへの感謝も忘れ、最期には…自らの命さえも、自分勝手に棄てようとして、この世界に辿り着いた。でも、異世界とやらに生まれ変わった所で、人間の本質は、そう簡単には変わらない。僕が、あの日と同じ過ちを繰り返さないようにするためには、僕を…私を導いて下さる方々が必要だと思う」

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「…あなたが、ここに来た理由は分かっております。ですが今は、どうか御自分の言葉で、お姉ちゃんに言って御覧なさい。富田巌千代ちゃん、あなたの望みを」

「あの時、お姉ちゃんは言った。人生とは、神という名の作者によって創られた物語なのだと。そして、僕は知っている…この世界が、何者かによって創造された、想像の世界であるという事を。今、こうして僕らが喋っている言葉も、その何者かによって書かれた台詞なのかも知れない。僕は、知りたい。お姉ちゃん達が神と呼んでいる、その作者が一体どんな存在なのかを。そして…」

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　十三宮聖は、柔和な眼で見詰めている。

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「そして…今ここに僕が存在する事を許し、助けてくれさえして下さる方々に、感謝できるような人間になりたい。僕は、愛を取り戻したい。それは決して、特定の者に対する独占欲みたいな醜い感情じゃない。かつて、お姉ちゃんが僕にしてくれたように、他者のために何ができるかを考え、少しでも行動しようとする心。天を敬い、人を愛する…それが、僕の望みです。だから僕は、この教会で、あなた方と共に…」

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「…ウルスラ様、支度をお願い致します」

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「はい、既に準備は整っております」

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12月25日聖降誕祭(クリスマス)

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　教会堂のステンドグラスから降り注ぐ光に照らされる中、十三宮聖と富田巌千代が向き合う。

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「…父なる天主(デウス)、子なる基督(クライスト)、聖なる御霊(みたま)の名において、あなたに受洗を授けます。寿能城代、富田巌千代様！」

「はい！」

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「あなたの夢は、作家になる事だったそうですね。その夢、今からでも決して遅くはありません。あなたの天命は、世界の真善美を明らかにし、顕(あらわ)す事です」

　そう言って十三宮聖は、嶺咲先輩から受け取った証明書に筆を起こし、それを富田巌千代に示して、再び口を開いた。

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「これが、あなたの新しい名前です…『十三宮アキラ』様」

「あ…アキラ？」

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　教会堂に、参列者の拍手が響く。

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「おめでとう、アキラちゃん」

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「巌千代君、今日からアキラ君だね！じゃあ『あっくん』って呼んでもいーい？」

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「アキラ先輩、おめでとう御座います」

　二次元の世界で、第二の人生を歩んでいた富田巌千代が、もう一つの新生を迎える事になった、回心の日である。

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「皆、ありがとう…！」

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「あ、そうそう…折角なので、アキラちゃん達に紹介したい同胞がおります。どちらの教会に所属されているか不明なのですが、確か九州の、ゆうｋ…エルンスト様という方です。あの子も、御自身の役割を探していらっしゃるようなので、何かお力になって下さるかも知れませんよ？」

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３月６日結集の時

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十三宮(とさみや)　寿能(じゅのう)城代(じょうだい)　顯(アキラ)

「…私達人間は、この世界の外部に外なる世界を想像し、内部に内なる世界を創造する事ができる存在です。人生という物語を悔い無く完結させるために大切なのは、世界を認識し、表現し続ける営為であると思います」

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　富田巌千代、改め十三宮寿能城代顯は、自らの夢にして使命を成就させるべく仲間を探し、生まれ育ちや思想の違いを越えて、文芸作家の志を共にする同好会を結成した。

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「例え、個々の力が粘土や氷晶のように小さな粒であったとしても、それらが合わされば、私達の心を塞ぐ岩盤に地滑り(ランドスライド)を、そして雪崩(スノースライド)をも引き起こし、その彼岸にある希望を掴み取れると信じて…私は今ここに、制作ネットワーク『文芸同好会スライダー』を結成します」

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　ジャンルを問わず、書きたい本を書き、創りたい作品を創り、私達が観測してきた世界、そして認識すべき世界を表現するチーム、今風に言えば同人サークルを立ち上げたわけである。

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「早速ですが、どのような文芸作品を出版したいか、研究テーマ及び発表方法を会議したいと思いますので、参加者を点呼します。ではまず、副会長！」

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神田(かんだ) エルンスト(Ernst) 遊火(ゆうか)

「サブリーダーとして、主に後方でのサポートを担当予定です。宜しくお願いします…」

黒井(くろい) 勇人(はやと)

「総州(そうしゅう)（千葉）の黒井です、宜しく」

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十三宮(とさみや) 澪花(れいか) 咲都季(さつき)

「ファイト、ファイト、あきっりゃー！」

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猫宮(ねこみや) ナツキ

「仕方ないにゃぁ、僕も入ってあげるにゃぁ♪」

夢宮(ゆめみや) 魅咲(みさ)

「宜しくね、兄様」

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「…この世界、私達の物語を創った作者…つまりは神を認識する方法とは、その意志を模倣する事、即ち私達自身が創造主に成り切ってしまう事だと思う。創造主が被造物を愛し、作者が登場人物を愛するのと同じように、私もまた、過ぎ去った罪を許し、全ての人間を、一切の生命を愛そう。折角ここまで来た以上、この探究を終えるまで…死ぬ事などできない！」

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　生きる目的を見付け、自信を取り戻した十三宮顯は、後輩の美保関(みほのせき)天満(てんま)らと共に、自分達を教会に誘ってくれた嶺咲先輩の部下に配属された。

同じ頃、主人公も十三宮家の教会騎士団などで訓練を積み、有事に参戦する義勇軍分隊長（士官候補生）に任命された。

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「親愛なる相棒よ、分隊長への昇進おめでとう。そして、ありがとう。私は、必ずしも独りではなかったのだな…」

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「やっと気付いてくれたか、全く以て鈍感な人だ」

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「この世界のシナリオを全てクリアし、エンディングを見届けるまで…いや、あるいは元の世界に戻った後も、隣人として私を支援して欲しい…あ、いや…その、だ…断じて特別な思い入れなどしていない！た…ただ、利用できる者は利用するだけだ！そ…そういう事にしておくとして、え…えっと、あの…今後とも宜しく頼む、私の大切なソウルメイトよ！」

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Planet Blue 美少女萌え戦記

スライダーの会

作品お気に入り

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登場人物紹介

【久遠実成】とさみやかんなぎめぐみ

十三宮巫部仁

関東州相模県箱根町

・一人称「私」「めぐちゃん」

・二人称「あなた」「君(キミ)」

・地位同級生

・専攻 日本文化史（国語・日本史・倫理）

・属性地

・武技 庖丁・雷撃

・愛機 SCPX-02「自転火車」（クラスター爆弾）

　主人公「あなた」（夢小説）と共に箱根や東京大森で幸せに暮らす、清純な巫女さん。母は十三宮命、姉は十三宮聖・十三宮勇。

「私、めぐちゃん！大好きなあなたの、お嫁さんだよ^^」

【救世菩薩】とさみやいずのかみひじり

十三宮伊豆守聖

東海州駿河県伊豆郡伊東市

・一人称「私」

・二人称「あなた」

・地位お姉ちゃん

・専攻 宗教哲学（神学修士）

・属性空

・武技 クリスタルタロット・雷撃

・愛機 SCPX-01「飛行箒木」（大型爆弾）

　あなたの優しいお姉ちゃん、伊豆などで日本帝国自由天主教会（十三宮教会）を率いる神官（司祭→主教）。母は十三宮命で、双子の十三宮勇、妹に十三宮仁が居る。

「あなたのお姉ちゃん、十三宮聖ですよ^^」

【正教非戦】すざき Gratia ゆうな

須崎グラティア優和

関東州相模県小田原市

・一人称「私(わたくし)」

・二人称「使徒様」

・地位修道院長

・専攻 海洋学

・属性水

・武技 パワーストーン（アクアマリン）

　相模湾修道院で働く司祭だが、理系出身で海洋学にも詳しい。

~~「神様、お金が欲しいです…！」~~

【心焔文殊】みほのせきだざいのしょうにてんま

美保関大宰少弐天満

関東州東京府東京市大森区

・一人称「あたし」

・二人称「分隊長」

・地位下級生

・専攻 軍事学

・属性水

・武技 レーザー剣

・愛機ステルス戦闘機ラプター（高機能ミサイル）

　隕石による出雲松江市の壊滅後、十三宮聖に保護されて東京大森へと移住。アプリコーゼン義勇軍の第三中隊（ポタージュ中隊）を率いる、正義感~~（と色情欲）~~の強い爆乳美少女。

「胸の豊かさは心の豊かさ、あたしなら隊長の期待に応えられますよ！」

【戦原維新】あららぎむきょう

塔樹無敎

関東州東京府東京市大森区

一人称「自分」

二人称「隊長」

地位・後輩

専攻・情報数学

属性・空

武技・電磁レイルガン

　元来は「蘭木訓」という学生だが、自らの存在をサイバースペースへと移す実験に成功した「バーチャロイド」であり、アプリコーゼン義勇軍の第四中隊に所属。

「世界の未来を、隊長と共に…！」

【五族協和】だいかくじきらひめ

大覚寺雲母日女

関東州東京府東京市麹町区

一人称「予」

二人称「あなた様」

地位・女帝

専攻・経済学

属性・識

武技・パワーストーン（ダイヤモンド）

　大覚寺元化の皇女、日本帝国の初代皇帝「光復女帝」。

法と民意に基づく議会政治を尊重し、必要に応じて助言する。

臣民との交遊を楽しむ爆乳お姫様。

「あなた様のお体、予の胸に包み込んで差し上げます…♥」

【天道顕現】ひもとだいしょうこくたける

日基大相国建

関東州東京府東京市麹町区

一人称「私」←（俺）

二人称「貴様」

地位・太政大臣

専攻・政治史

属性・空

武技・鉄剣

愛機・F/A-22A「ラプター」ステルス戦闘機（高機能ミサイル）

　日本人民共和国に従っていたが、アメリカ連邦に亡命し、米軍と共に人民共和国を崩壊させた、現代日本の英雄。

自由党を結成し、日本帝国の最高権力である太政大臣（大相国）を務める。

敬虔なキリシタン信仰に基づく、強固な使命感を持った政治家だが、自己だけでなく他者にも厳しい性格。

「私が切り開く新時代、それこそ貴様が物語るべき神話だ！」

【偶像崇拝】よしの Iolite すみれ

吉野アイオライト菫

西海道筑紫県筑前郡大宰府

一人称「菫（ちゃん）」「アタシ」

二人称「プロデューサーちゃん」

地位・西海道首相

専攻・芸術学

属性・水

武技・両手剣

愛機・F-15S/MTD戦闘機（高機能ミサイル）

　九州のグラビアイドルであり、日本帝国の西海道首相（民主社会党）なども務めた。

どんな仕事も真剣に取り組むが、自身の爆乳ボディーを人気獲得の武器として積極的に利用し、ファンへの大胆なサービス~~（枕営業）~~など、極めて開放的な性格を魅せるポピュリスト。

「菫の体、好きなだけ揉んでイイよぉ♪ プロデューサーちゃん♥」

【青鳥開眼】とさみや Maeterlinck いさみ

十三宮メーテルリンク勇

関東州禍津日原総督府

・一人称「私」

・二人称「分隊長君」

・地位中隊長

・専攻 航空工学

・属性風

・武技銃剣

・愛機艦載ステルス戦闘攻撃機ライトニング（対艦ミサイル）

　十三宮命の娘、十三宮聖の双子（当時はトサミヤ教団内の極秘出産で、厳密な姉妹関係は不明）。十三宮仁の姉。宗教的平和主義者の聖よりも現実的・右翼的な思想を持っており、津島長政から軍事訓練を受け、禍津日原総督府駐屯軍に仕官し、航空戦部隊と特務機関に所属、後には東京政府の権力にも影響を及ぼす女傑となるが、全ての勝利は天下泰平のためであり、最期には自身の生命さえも捨て駒にした。敵・味方を瞬時に識別する能力があり、落合航のラズール中隊で活躍した後、自らサフィルス中隊のリーダーを拝命し、艦載ステルス戦闘攻撃機「ライトニング」を駆使して戦い、遂には彼女専用の試作機「アスウェル零式」までもが特注されるエース。主人公に悪戯をしたりするが、カップ麺も調理できないほど壊滅的に女子力が低く、政治・軍事以外は色々と抜けているのが不安。

「我抗うならば」

【暴飲愚者】AWACS Krystalos

空中警戒管制機クリスタロス

関東州禍津日原総督府

・一人称「私」

・二人称「分隊長」

・地位指揮官

・専攻 情報工学

・属性空

・武技 電子戦

・愛機 パシフィック管制機（ECM）

　旅客機を軍用に改造した空中警戒管制機で、日本国民軍の禍津日原総督府駐屯軍に所属。小惑星の破片が衝突した隕石クレーター（禍津日原）の上空を哨戒しており、有事には落合航・十三宮勇などの部隊を指揮する。敵軍の攻撃が届きにくい高度を飛行しており、地上の司令部が壊滅しても上空から作戦を継続できるほか、敵のレーダーや無線通信を撹乱する電波妨害（電子戦機）機能も搭載できる。一見、冷静に任務を遂行する生真面目な性格だが、正体は割と優しい豊乳お姉ちゃんであり、頼めば~~（色々と）~~遊んでくれるらしい。

「分隊長、交戦を許可する」

【海天富猫】おちあい Lazur わたる

落合ラズール航

関東州禍津日原総督府

・一人称「俺」

・二人称「貴様」

・地位司令官

・専攻戦史

・属性水

・武技 機関砲

・愛機 スーパートムキャット艦載戦闘機（長距離高機能ミサイル）

　世界大戦に出征後、中南米(ラテンアメリカ)に亡命していた落合翔(かける)の子で、昼は『新約聖書』と『銀河鉄道の夜』を愛読し、夜は南十字星座に瞳を輝かせながら育った。日本人民共和国崩壊後、西宮堯彦に従ってクレーター復興庁に所属（少佐）、禍津日原駐屯軍基地司令官・禍津日原総督・海軍大臣を歴任し（中佐→大佐）、退役後も羽田国際空港に勤務。アメリカ連邦で海軍訓練を受け、日本国民軍ラズール中隊（第13海上空戦隊）エースとして、空中警戒管制機クリスタロスの指揮下に配属され、艦載戦闘機「スーパートムキャット」を自在に操る。幼くして天主教会に受洗し、敬虔な騎士道を胸に戦場を駆け抜ける…が、成人男性なのに美少女にしか見えず、何故かランジェリー下着である。

「俺も貴様も、天主と共に戦う！」

【塵勞御霊】くろさわがしょうだいしほうがい

黒沢俄勝大姉蓬艾

関東州東京府東京市呑川

・一人称「私(わたくし)」

・二人称「あなた様」

・地位武官

・専攻 宗教哲学

・属性地

・武技 尻尾鞭

・愛機ステルス戦闘機ブラックウィドー（高機動ミサイル）

　禍津日原総督府の特務機関に拾われている、夜叉天狗の如き爆乳妖魔。

「黒沢俄勝と申します、お見知り置きを…合掌」

【滅思颯空】けやきながとのかみやえ

﨔木長門守夜慧

山陽道周防県長門郡萩市

一人称「俺」

二人称「お前」

地位・後輩

専攻・芸術学

属性・風

武技・付け爪・時間停止

愛機・Su-47「ベルクート」戦闘機（長距離ミサイル）・Su-37「ターミネーター」戦闘機（高機動ミサイル）

　人工爪を装着した接近戦を得意とし、時間の進行を遅らせ、敵の武器やスキルを奪い取る超能力少女。

長州の出身だが、東京大森のアプリコーゼン第三中隊に「ポタージュⅡ」として参加する事も。

「…それでも、俺は…お前と共にある世界の愛とやらを、信じてやるよ！」

【天孫射命】さいぐうほしみ

斎宮星見

（レミ）

―少年飛行兵は風船爆弾の夢を見ない―

　近畿地方に暮らし、伊勢天照神宮に仕えていた少女。

和国の神々を祀る立場から、関西の畿内軍閥と協調していたが、東京政府との内戦が激化する中、東海道の津島長政に保護され、関東に脱出した。

神戸の生田兵庫と共に、東京大森へと移住し、地上戦を担う義勇軍第四中隊に所属。

周囲に強力なエネルギーを発生させる「電戟ラケット」を駆使して戦い、豊かな胸が激しく揺れる。

【神世黙示】うらじお Michael

浦塩ミハエル

ロシア共和国極東シベリア管区沿海州ウラジオストーク市

・属性水

・武技 対戦車ロケット砲

・愛機 SCPX-01「飛行箒木」（大型爆弾）

　蝦夷島（北海道）を占領するロシア軍の指導者。軍需産業「アフィリランド」を経営し、新兵器の開発・販売に取り組む。電磁レールガンやレーザー兵器のほか、人工地震や「気象兵器」なども実験しており、十三宮教会の「魔法(SCP)兵器」（飛行箒木・自転火車）や、虚人東山軍の量産型ドロイドにも、彼女の機関が関与していると言われる。迷える人間達に武器を授け、それによって引き起こされた戦争を見届ける「偽の救世主(アンチクライスト)」。