相模県箱根町 湯本温泉

文字数 5,660文字

「…ねえねえ、まだ起きないの? あの…疲れていたら、無理に起きなくても良いけど、早く起きてくれないと、頬っぺたスリスリしちゃうよ^^」

 ここは…? ああ、思い出した。往路の交通で無意識に疲労が蓄積したらしく、旅館の客室に着くや否や、布団に倒れたまま寝ていたようだ。すぐ隣には、幼馴染みの十三宮(とさみや)(めぐみ)が居て、私の顔を楽しそうに見詰めている。同じ和室には、姉の十三宮(とさみや)(ひじり)が正座で茶菓子と対峙し、洋室の椅子ではもう一人の姉、十三宮(とさみや)(いさみ)が涼んでいる。私は暫く、仁さんの笑顔と無言で見詰め合っていたが、人の心を読める事に定評のある聖姉さんは、私の目覚めもすぐに察したようだ。

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「お疲れは取れましたか? 夕食まで時間が御座いますので、お禊ぎに参りたいと思います」
「皆で一緒にお禊ぎする!」
 私はもう慣れたが、「国語」あるいは「言霊」とでも言うべき概念に価値を見出す彼女ら…特に聖姉さんは、しばしば回りくどい言葉遣いを決行する。「入浴」を「禊ぎ」に自動変換するのも、その一例である。

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「温泉なんて久々ね。着替えの下着はどこに入れたっけ?」

 その点で勇姉さんは、良くも悪くも分かり易い言動が平常である。

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「ねえねえ、次はこっちに入ろうよ! お湯が湧き出て来て、体に当たるのが気持ち良いんだよ! あ、お外にも行こうね! それから、温室!」

 温室? ああ、サウナか。仁さんは(睡魔に憑依されていない時に限り)常に好奇心を働かせており、1回の旅行、一度の温泉だけでも、興味関心の対象を次々と発見しては、眼を輝かせている。気分次第で庖丁(なた)、神社では仕込み杖(刀が入っている)を標準装備している恐ろしさを無視するならば、彼女は可憐の顕現であり、純粋に微笑ましい。ところで、サウナの熱源ってどうなっているのだろう?

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「あれはラドン(Rn)の同位体、トロン(Tn)元素よ。51.5秒ごとにトリウム(Th)に壊変するんだけど、その時に放射線が発生する。どうでも良いけど、サウナってフィンランド語らしいわよ」

 宗教学を探究し続け、自らも若くして十三宮教会の神官を務める聖姉さんに対して、勇姉さんは政治・軍事及び理系に強い傾向がある。

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「夏なのに東京は毎日雨だったけど、相模も曇っているね。天空が真っ白だよ」

 湯本温泉は、早川の谷地形に立地している。私達の眼前には、緑豊かな斜面が迫っていて、夏らしく虫の鳴き声が聴こえる。その先は箱根山に連なり、上のほうには霧が掛かり、やがて白く曇った一面の空模様へと至る。思えば、あまり積極的に意識した事が無かったかも知れないが…。

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「例え観光といえども、自然の中に身を置くと申しますか、そのような経験から、私達が感じ取るべき事は多いですね」

 思った事を先に言われた。また、思考を読み取られたようだ。聖姉さんの近くでは、如何なる悪巧みであれ、それを考える行為は避けたほうが良い。

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「何か悪戯でも謀っているのですか?」

 この通り、すぐ露見する。

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「…あれ? 今、お空が急に光らなかった?」

 私の隣に居る仁さんが、(にわ)かに声を大きくした。

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「この時刻、天候…流星群は見えないはずよ。あるいは…」
 その後、夕食の刻限。

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須崎(すざき)グラティア(Gratia)優和(ゆうな)

「選ばれし使徒様方、お待ちしておりました。今夜のお食事は、こちらです。お飲み物は一覧に御座いますが、お買い得なのはやはり、相模湾海洋深層水かと…」

 この女性は、須崎(すざき)グラティア(Gratia)優和(ゆうな)説明すると長くなるが、取り敢えず現段階では、姉さん達の盟友であり、「本業」は相模湾教会の司祭である事を述べておく。彼女が用意した色紙に、既に決まった献立が書かれている…のだが、勇姉さんはそれが気に入らないらしい。

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「なんなのよ、このメニューは? お椀と称する液状の何かお造りと称する鮮魚の遺体…日本語って複雑怪奇ね。はあ…気に喰わない。自分が食べる物くらい、自分で決める! 私の運命は、私自身で切り開くのよ!」

 勇姉さんが中二病から脱却できない間、聖姉さんは献立の料理内容に見入っている。

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「そういった比喩表現をも含めて、言の葉なのですよ。言霊には力があるゆえ、婉曲するという技法が意味を持ち得たのかも知れませんね。この料理は…あ、これはお姉ちゃんにも作れそうですね。お二人は、飲み物どれになさいますか?」

 ああ、そうだった。飲料を選択しなければ。私は…そうだな、これにしよう。「仁さんは、どれにする?」と言いながらを向いたら…。

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「…めぐちゃんは…おねんねする…」
 相変わらず私の隣に居る仁さんは、まだ若い体をこの世に残したまま、意識だけ夏影の彼方に旅立っていた…仁さんは(睡魔に憑依されている時以外は)礼儀正しい少女である。

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「須崎さん、海洋深層水とやらも良いですけど…正直飽きて来たんで、そろそろ何か、新しい商品を開発しませんか?」
「そうですね…いかんせん私は、専門が海洋学なので…あ、勇様は航空工学でしたっけ? それでしたら…シャトルか宇宙エレベーターに積んだ水を回収して『星空焼酎』なんてのも良いかも知れませんね!」

 そんな話をしながらも、取り敢えず飲食しようと思って、隣の仁さんを起こそうとしたら…。

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「これが桔梗ヶ原(ききょうがはら)で、こっちが磐梯…」

 私の隣に常駐する仁さんは、いつの間にか起きていたが、食卓に届いた信濃の葡萄ジュースと、会津の清酒を融合し、ワインのような何かを創造していた。案外美味しそうな香りがしない事も無いが、毒味見(どくみ)は成人後にして頂きたい。

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 客室からは、早川の流下が聴こえる。河床に複数の段差が設けられているため、元来の河川よりも騒がしいのだが、この場所においてはさほど不快でもない。

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(みやこ)に住んでいると、あんまり気付かないけれど、虫さんの鳴き声って、時と共に変わるんだね! 同じ町でも、朝と夕方と夜と、別の事を言っているのが聴こえる…」

 地獄の果てまで私の隣に居る仁さんが、お茶を飲みながら景観を見聞している。多くの戦災に明け暮れる歳月を過ごして来た私達にとって、こうして心身に余裕を感ずる時間を持つ事は、掛け替え無き機会なのだろう。特に人間は、心の拠り所、あるいは逃げ場と言うか、精神的価値を探し求める存在だと聖姉さんは言っていたが、確かにそうなのかも知れない。

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「あら、覚えていてくれたのですね^^」

 姉さんの反応に微笑みながら、なおも曇り続ける天空を仁さんと共に見上げると…。

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「…あ! また空が光ったよ! 厳霊(いかずち)かな?」
 今度は私の眼にも、明白に見えた。だが、落雷にしては随分と静謐だ。答えは勇姉さんが導いた。

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「あれは伊豆の反射よ。いや、今はもう『反射』とでも呼ぶべきかもね。伊豆には昔から、鉄鉱石を放射熱で大砲に溶錬する遺跡があるけど、世の中には変な事を思い付く人が居てね、その技術を一体化させたのよ」

 「反射炉」と「大砲」を、一体化? それって、まさか…。

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「そうよ。反射炉の熱で大砲を造るんじゃなくて熱自体を大砲にするの。増幅させたエネルギーを、電磁波光線として放出する…まあ、レーザー兵器みたいな物ね。主導しているのは多分、堀越(ほりごえ)さん達でしょう」

 堀越(ほりごえ) (あおい)、称号は国司「駿河守(するがのかみ)」。駿河県令駿河旅団長兼任する、静岡の軍閥である。十三宮家の古くからの守護者であり、人民共和国時代には、独裁政権の宗教迫害に抵抗し、幼き姉さん達を守り抜いた。現在は、日本帝国東京政府に忠誠の態度を取り、彼らの信任を得る事で、かつて「静岡県」と呼ばれていた伊豆・駿河・遠江(とおとうみ)の自治を担っているが、十三宮教会の意向に沿った言動も多く、実態は聖姉さんの傀儡である…などと説明したら、姉さんに怒られそうな気がしない事も無い。

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「…怒りませんよ?」

 それは良かった。だが、堀越駿河が「反射砲」などと言う新兵器に手を出した理由は?

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「軌道上にはまだ、あの小惑星破片が残っているわ。それが稀に、隕石として地球に落下する事があるの。それの迎撃よ。見た感じ、さっきのも多分そうね。『対小惑星隕石砲』が国連に禁止されたから、その代替よ」

 「(Anti)小惑星(Asteroid)隕石(Meteorite)(Cannon)」とは、その名の通り、地球に飛来する小惑星や、その破片である隕石を迎え撃つために開発された機構であり、ロケット弾道ミサイル及び電流加速レールガンの技術を集大成したような代物であった。しかし、当時から実用性に疑問が向けられていた上に、水素爆弾などを搭載する事で、極めて非人道的な原子核兵器への軍事転用が可能であるため、国際連盟によって縮小・廃絶の方針が決議されている。なお、往時の日本人民共和国も対小惑星隕石砲を開発していた国の一つであり、そこにはまた、アメリカ本土を核攻撃するという意図もあったようである。

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「…まあそんな感じで、次世代兵器はレーザーみたいな傾向なのよ。それに堀越さんは、ゼロ戦を発明するような親戚の親戚らしいから、反射砲で隕石を撃墜するイデア(idea)を国民軍に売り込んで、それを地元に誘致するくらい、不思議じゃないわ。でも、ほかにも目的はあるでしょう…ねえ、聖?」
 平和主義者(広義)である聖姉さんは、戦争とか軍事の話に不快感を示す事が多い。当然ながら、そういう方向に話題を誘導したがる勇姉さんに対しては、尚更である。

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「勇…私が(あおい)様に『あれ』の裁可を授けたのは、あれが平和利用だと私に約したからです。剣を抜くとは、一言も伺っておりません! 碧様は、私の前で己を偽る事など御座いませんし、魔の邪気も感じませんよ?」

「それは飽くまで、現段階の話。でも、将来的には? 伊豆は聖と須崎さんの、静岡は堀越さんの、事実上の領土でしょ? 沼津は微妙だけど、どうせ仁に分家でもさせるんじゃない? 尾張の津島(つしま)長政(ながまさ)は少し怪しいけど、まあ今は同盟国ね」

 聖姉さんの側近である津島(つしま)長政(ながまさ)、称号は国司「三河守(みかわのかみ)」。堀越駿河と同じく、十三宮家とは昔からの縁だが、十三宮の威を借り、その力を我欲に悪用せんとしたため、堀越・須崎らと対立し、堀越碧に暗殺され掛けたが、当時の聖姉さんに生命を救われ、以後は十三宮教会に協力的である。現在は、旧体制時代の「愛知県」に当たる尾張・三河を支配する軍閥だが、相変わらず堀越駿河とはあまり仲が良くないらしい。稀代のオカルティストでもあり、某所にて「呪術博物館」を運営し、その手の情報に詳しく、人脈も豊富だと言われる。全身火傷を包帯で覆い、漆黒のベールから独眼だけを現し、皇帝に対してさえ敬語を使わぬ「黒魔術師」だが、その割に言動は冷静的確で、私達を助けて下さる一面も有する。

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「駿河旅団は、アメリカの州兵みたいな『地方公務員』で、堀越さんの指揮で動かせる。その堀越さんは、聖の傀儡よ。そして、伊豆反射砲とか言う新兵器を掌握した今、ここ箱根は無論、小田原もすぐに陥落させられる。ついでに、大森浦和にも飛び地があるしね。聖、私達はもう既に東海道の地政学を左右できる勢力なのよ。あとは東京に入城して…」

「それってつまり、姉様が天下を…」
「いえいえ、お姉ちゃんに権力者なんて向いていませんよ…万一それが可能だとしても、私達が覇道に走るべき理由は? 法王様を戴く東京国府は、天主(Deus)の義を体現しておられます。この上、無益な戦乱を引き起こしてはなりません」
「だから、将来の話だって言ってるじゃない。今は良いの。でもいつか、動くべき時が来るかも知れない。例えば…東京がクーデターで『誰か』に乗っ取られたりとか? それにね、聖。十三宮の実力に勘付いているのは、何も私だけじゃないのよ。確か生月島(いきつきしま)平戸の辺りだったかしら…どっかの武装修道会が、私達と接触する機会を窺っているらしいわよ。敵か味方かの識別を含めて、ね」
「はあ…なぜ修道会が武装しているのですか? ヨハネ騎士団ならば分かりますが…」
肥前って事は、隠れキリシタンかな? じゃあ、姉様と同じような受難を耐え忍んで来たのかも?」
「そうね。須崎さんなら知っているんじゃない? ま、一寸先は闇だし、色々と想定しておくべきよ。平和を望むならば戦争に備えるのが歴史の教訓。それに、仁が生まれて母さんが死んだ時、そしてこの子と出逢った時、誓ったでしょう? 私達は百年後、千年後の未来を見据えて、必要ならば残酷な運命にも立ち向かうって。聖…あなたの眼に、百年後の日本は、世界は見えているの?」
「あの日の祈りを忘れた事などありません。信じた未来は、必ず守り抜きます。ですが一握の不安もあります。果たして私達は、本当に平和を築く事ができるのか? そして、私達が生きたこの時代を、後世の方々はどう評価なさるのか? その全てを見通す事は…」
 せっかくの旅行が、あの反射砲とやらと、更に勇姉さんの邪推で、やや深刻な雰囲気になってしまった…と思った時、最後の審判まで私の隣に居る仁さんが、パンドラの箱に希望を見出したような顔で立ち上がった。そして再び、私を見詰めて微笑んだ。

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「大丈夫だよ! だって私達は、ずっと一緒だもん! 聖姉様と勇姉様、あなたと私…皆が清き明き心を胸に抱く限り、様も私達と共に居て下さる! もし間違ったり壊れてしまった時は何度でも建て直せば良い…私はそう信じるよ! ね?」
 あの年の夏を思い出すたびに、私は推し量る。彼女達の眼には、百年後の世界が映っていたのではないか…と。

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登場人物紹介

【久遠実成】とさみや かんなぎ めぐみ

十三宮 巫部 仁

関東州 相模県 箱根町


・一人称「私」「めぐちゃん」

・二人称「あなた」「君(キミ)

・地位 同級生

・専攻 日本文化史(国語・日本史・倫理)

・属性 

・武技 庖丁・雷撃

・愛機 SCPX-02「自転火車(クラスター爆弾)


 主人公「あなた(夢小説)と共に箱根東京大森で幸せに暮らす、清純な巫女さん。母は十三宮命、姉は十三宮聖十三宮勇


「私、めぐちゃん! 大好きなあなたの、お嫁さんだよ^^」

【救世菩薩】とさみや いずのかみ ひじり

十三宮 伊豆守 聖

東海州 駿河県 伊豆郡 伊東市


・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 お姉ちゃん

・専攻 宗教哲学(神学修士)

・属性 

・武技 クリスタルタロット・雷撃

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 あなたの優しいお姉ちゃん、伊豆などで日本帝国自由天主教会(十三宮教会)を率いる神官(司祭→主教。母は十三宮命で、双子の十三宮勇、妹に十三宮仁が居る。


「あなたのお姉ちゃん、十三宮聖ですよ^^」

【正教非戦】すざき Gratia ゆうな

須崎 グラティア 優和

関東州 相模県 小田原市


・一人称「私(わたくし)

・二人称「使徒様

・地位 修道院長

・専攻 海洋学

・属性 

・武技 パワーストーン(アクアマリン)


 相模湾修道院で働く司祭だが、理系出身で海洋学にも詳しい。


「神様、お金が欲しいです…!」

【心焔文殊】みほのせき だざいのしょうに てんま

美保関 大宰少弐 天満

関東州 東京府 東京市 大森区


・一人称「あたし」

・二人称「分隊長

・地位 下級生

・専攻 軍事学

・属性 

・武技 レーザー剣

・愛機 ステルス戦闘機ラプター(高機能ミサイル)


 隕石による出雲 松江市の壊滅後、十三宮聖に保護されて東京大森へと移住。アプリコーゼン義勇軍の第三中隊(ポタージュ中隊)を率いる、正義感(と色情欲)の強い爆乳美少女。


「胸の豊かさは心の豊かさ、あたしなら隊長の期待に応えられますよ!」

【戦原維新】あららぎ むきょう

塔樹 無敎

関東州 東京府 東京市 大森区


一人称「自分」

二人称「隊長

地位・後輩

専攻・情報数学

属性・

武技・電磁レイルガン


 元来は「蘭木 訓」という学生だが、自らの存在をサイバースペースへと移す実験に成功した「バーチャロイド」であり、アプリコーゼン義勇軍の第四中隊に所属。


「世界の未来を、隊長と共に…!」

【五族協和】だいかくじ きらひめ

大覚寺 雲日女

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「予」

二人称「あなた様

地位・女帝

専攻・経済学

属性・

武技・パワーストーン(ダイヤモンド)


 大覚寺元化の皇女、日本帝国の初代皇帝「光復女帝」。

法と民意に基づく議会政治を尊重し、必要に応じて助言する。

臣民との交遊を楽しむ爆乳お姫様。


「あなた様のお体、予の胸に包み込んで差し上げます…

【天道顕現】ひもと だいしょうこく たける

日基 大相国 建

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「私」←(俺)

二人称「貴様

地位・太政大臣

専攻・政治史

属性・

武技・鉄剣

愛機・F/A-22A「ラプター」ステルス戦闘機(高機能ミサイル)


 日本人民共和国に従っていたが、アメリカ連邦に亡命し、米軍と共に人民共和国を崩壊させた、現代日本の英雄。

自由党を結成し、日本帝国の最高権力である太政大臣(大相国)を務める。

敬虔なキリシタン信仰に基づく、強固な使命感を持った政治家だが、自己だけでなく他者にも厳しい性格。


「私が切り開く新時代、それこそ貴様が物語るべき神話だ!」

【偶像崇拝】よしの Iolite すみれ

吉野 アイオライト 菫

西海道 筑紫県 筑前郡 大宰府


一人称「菫(ちゃん)」「アタシ」

二人称「プロデューサーちゃん

地位・西海道首相

専攻・芸術学

属性・

武技・両手剣

愛機・F-15S/MTD戦闘機(高機能ミサイル)


 九州グラビアイドルであり、日本帝国の西海道首相(民主社会党)なども務めた。

どんな仕事も真剣に取り組むが、自身の爆乳ボディーを人気獲得の武器として積極的に利用し、ファンへの大胆なサービス(枕営業)など、極めて開放的な性格を魅せるポピュリスト。


「菫の体、好きなだけ揉んでイイよぉ♪ プロデューサーちゃん

【青鳥開眼】とさみや Maeterlinck いさみ

十三宮 メーテルリンク 勇

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長君

・地位 中隊長

・専攻 航空工学

・属性 

・武技 銃剣

・愛機 艦載ステルス戦闘攻撃機ライトニング(対艦ミサイル)


 十三宮命の娘、十三宮聖の双子(当時はトサミヤ教団内の極秘出産で、厳密な姉妹関係は不明)十三宮仁の姉。宗教的平和主義者の聖よりも現実的・右翼的な思想を持っており、津島長政から軍事訓練を受け、禍津日原総督府駐屯軍に仕官し、航空戦部隊と特務機関に所属、後には東京政府の権力にも影響を及ぼす女傑となるが、全ての勝利は天下泰平のためであり、最期には自身の生命さえも捨て駒にした。敵・味方を瞬時に識別する能力があり、落合航ラズール中隊で活躍した後、自らサフィルス中隊のリーダーを拝命し、艦載ステルス戦闘攻撃機「ライトニング」を駆使して戦い、遂には彼女専用の試作機「アスウェル零式」までもが特注されるエース。主人公に悪戯をしたりするが、カップ麺も調理できないほど壊滅的に女子力が低く、政治・軍事以外は色々と抜けているのが不安。


我抗うならば

【暴飲愚者】AWACS Krystalos

空中警戒管制機 クリスタロス

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長

・地位 指揮官

・専攻 情報工学

・属性 

・武技 電子戦

・愛機 パシフィック管制機(ECM)


 旅客機を軍用に改造した空中警戒管制機で、日本国民軍の禍津日原総督府駐屯軍に所属。小惑星の破片が衝突した隕石クレーター(禍津日原)の上空を哨戒しており、有事には落合航十三宮勇などの部隊を指揮する。敵軍の攻撃が届きにくい高度を飛行しており、地上の司令部が壊滅しても上空から作戦を継続できるほか、敵のレーダーや無線通信を撹乱する電波妨害(電子戦機)機能も搭載できる。一見、冷静に任務を遂行する生真面目な性格だが、正体は割と優しい豊乳お姉ちゃんであり、頼めば(色々と)遊んでくれるらしい。


「分隊長、交戦を許可する」

【海天富猫】おちあい Lazur わたる

落合 ラズール 航

関東州 禍津日原総督府


・一人称「俺」

・二人称「貴様

・地位 司令官

・専攻 戦史

・属性 

・武技 機関砲

・愛機 スーパートムキャット艦載戦闘機(長距離高機能ミサイル)


 世界大戦に出征後、中南米(ラテンアメリカ)に亡命していた落合翔(かける)の子で、昼は『新約聖書』と『銀河鉄道の夜』を愛読し、夜は南十字星座に瞳を輝かせながら育った。日本人民共和国崩壊後、西宮堯彦に従ってクレーター復興庁に所属(少佐)禍津日原駐屯軍基地司令官禍津日原総督海軍大臣を歴任し(中佐→大佐)、退役後も羽田国際空港に勤務。アメリカ連邦で海軍訓練を受け、日本国民軍ラズール中隊(第13海上空戦隊)エースとして、空中警戒管制機クリスタロスの指揮下に配属され、艦載戦闘機「スーパートムキャット」を自在に操る。幼くして天主教会に受洗し、敬虔な騎士道を胸に戦場を駆け抜ける…が、成人男性なのに美少女にしか見えず、何故かランジェリー下着である。


「俺も貴様も、天主と共に戦う!」

【塵勞御霊】くろさわ がしょうだいし ほうがい

黒沢 俄勝大姉 蓬艾

関東州 東京府 東京市 呑川


・一人称「私(わたくし)

・二人称「あなた様

・地位 武官

・専攻 宗教哲学

・属性 

・武技 尻尾鞭

・愛機 ステルス戦闘機ブラックウィドー(高機動ミサイル)


 禍津日原総督府の特務機関に拾われている、夜叉天狗の如き爆乳妖魔。


「黒沢俄勝と申します、お見知り置きを…合掌」

【滅思颯空】けやき ながとのかみ やえ

﨔木 長門守 夜慧

山陽道 周防県 長門郡 萩市


一人称「俺」

二人称「お前

地位・後輩

専攻・芸術学

属性・

武技・付け爪・時間停止

愛機・Su-47「ベルクート」戦闘機(長距離ミサイル)・Su-37「ターミネーター」戦闘機(高機動ミサイル)


 人工爪を装着した接近戦を得意とし、時間の進行を遅らせ、敵の武器やスキルを奪い取る超能力少女。

長州の出身だが、東京大森のアプリコーゼン第三中隊に「ポタージュⅡ」として参加する事も。


「…それでも、俺は…お前と共にある世界の愛とやらを、信じてやるよ!」

【天孫射命】さいぐう ほしみ

斎宮 星見

(レミ)


―少年飛行兵は風船爆弾の夢を見ない―

 近畿地方に暮らし、伊勢天照神宮に仕えていた少女。

和国の神々を祀る立場から、関西の畿内軍閥と協調していたが、東京政府との内戦が激化する中、東海道の津島長政に保護され、関東に脱出した。

神戸生田兵庫と共に、東京大森へと移住し、地上戦を担う義勇軍第四中隊に所属。

周囲に強力なエネルギーを発生させる「電戟ラケット」を駆使して戦い、豊かな胸が激しく揺れる

【神世黙示】うらじお Michael

浦塩 ミハエル

ロシア共和国 極東シベリア管区 沿海州 ウラジオストーク市


・属性 

・武技 対戦車ロケット砲

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 蝦夷島(北海道)を占領するロシア軍の指導者。軍需産業「アフィリランド」を経営し、新兵器の開発・販売に取り組む。電磁レールガンレーザー兵器のほか、人工地震や「気象兵器」なども実験しており、十三宮教会の「魔法(SCP)兵器」(飛行箒木・自転火車)や、虚人東山軍の量産型ドロイドにも、彼女の機関が関与していると言われる。迷える人間達に武器を授け、それによって引き起こされた戦争を見届ける「偽の救世主(アンチクライスト)」。


「戯れましょう、始まりにして終わりの時まで…!」

【太上帝君】たきやま みき

滝山 未來

RP-MUSIC「創造主”神の右手と、悪魔の左手を持つ人間”

月宮怜


 

 

【存在不明】ぜんじょうもん ねねか

禅定門 念々佳


【造反有理】とおの Phoinix まもる

遠野 フォイニクス 衛


瀬笈《せおい》 緋夏麗《あかり》


 1300年以上も生きている天使だが、今は現世に留《とど》まって十三宮《とさみや》教会軍に属し、地上に正義を実現すべく戦っている。天使とは思えぬ長短の兵装での暗闘を得意とするが、天使なので人間の感情に疎い所がある。

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