年表

文字数 12,087文字

 ここでは、作中世界における年表を掲載致します。但し、これは飽くまで標準設定(正史)であり、作者・作品によってはこの通りにならない場合もあります。

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新石器・縄文時代

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ノア(Noah)の大洪水

 急激な地球温暖化で多量の大陸氷床が溶解し、大洋の水が膨張・増加して海水面を上昇させる「フランドル・縄文有楽町海進」の発生。溶けた氷河の水による異常気象災害が頻発し、大陸の低地が海に水没。日本列島では霞ヶ浦(常陸)が太平洋と繋がり「古鬼怒(きぬ)湾」を形成。


ムー(Mu)大陸

 海面上昇の結果、東南アジアのスンダランド、オセアニアのサフルランドなどの大陸棚が水没。沈む大陸から脱出した黄色人種(モンゴロイド)は、黒潮海流で北上し日本列島に逃れた。


ギルガメシュ(Gilgamesh)叙事詩

 西アジアのウルク遺跡を中心とする南バビロニアにおいて、洪水後の世界では最古となる文明(文字や金属を用いる国家)が開闢(かいびゃく)

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古代

大和(やまと)古墳時代

(3世紀~7世紀)

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天孫降臨

 この頃、水上(みずかみ)ジャンヌ(Jeanne)(うみ)が生まれたらしい。

(一体いま何歳なのか…)

平安時代

(794~1192)

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碓井 丹波守 槐

 この頃、碓井(うすい)(えんじゅ)が聖誕!

後に京都大江山などの平定で活躍し、神格化される。

近世

江戸時代

(1603~1867)

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杏子(あんず)村の悲劇

 惨殺された隠れキリシタン、黒沢(くろさわ)蓬艾(ほうがい)の怨霊が江戸を襲うも、碓井槐に撃退される。蓬艾の遺体は、呑川(のみがわ)という河川の近くに葬られ、人々は彼女の祟りを畏怖して「俄勝(がしょう)大姉(だいし)」と呼んだ。

近代

昭和時代

(1926~1989)

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1945(昭和二十)年

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ポツダム宣言

 ここで第二次世界大戦を終結させられれば「平成時代」に、できなければ「元化時代」へと分岐する。


本土決戦

 南樺太・千島列島を占領したロシア社会共和国が、更に北海道へと上陸。大日本皇国を支配する軍事政権の中で、ロシアと協力してでも米英との戦争を継続せんとする勢力が台頭。


伊邪那美(イザナミ)作戦

 アメリカ連邦との核戦争を見越した日本軍部は、独自の原子爆弾を開発。太平洋から北米を核攻撃する「イザナミ計画」が立案される。終わるはずだった戦争は泥沼化し、歴史が大きく歪み始める…。

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現代

平成時代

(1989~2019)

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 東京都大田区に住む富田(とみた)巌千代(いわちよ)という小学生が、当時の友達と共に「スライダーの会」というゲーム同好会を結成する。文筆が好きで、将来の夢は「ゲームを創りたい」であったが、数年後に精神を病んで失踪。

新宿大火

 中浦(なかうら)アガタ(Agatha)東京都新宿区を壊滅させる。この事件が発生するルートでは、日本国は第三次・第四次世界大戦へと突入する…。

元化時代

(2605~2620)

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2605年(元化元年)

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元化新政

 アメリカ連邦に支援された大覚寺(だいかくじ)元化(げんか)が政権を握り、壊滅した大日本皇国を一時的に復活させる。

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2610(元化六)年

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高麗戦争

 高麗半島の北部を制圧した朝鮮人民共和国が、南部の大韓共和国を侵略して全面戦争に突入。日本でも、ロシアに支援された革新勢力の反乱が勃発。

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未来時代

(2620~2649)

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2620年(未来元年)

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日本革命

 大覚寺元化に反対する親露派の革新勢力が、元化政権を打倒して日本人民共和国を樹立する。人民共和国を防衛する新しい軍隊として、遠野衛を中心とする日本人民解放軍が編成される。
 正確な時期は不明だが、日本人民共和国の主席(国家元首)に滝山(たきやま)未來(みき)という少女が祭り上げられる。樹下(きのした)(すすむ)を中心とする人民共和国の「科学者」達は、自国民を「実験台」とする非人道的な政治を行い、何百万人もの犠牲者を出したと言われる。

2642(未来二十三)年

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 独裁政権の迫害から逃れながら、信仰と純潔を堅く貫いていた「隠れキリシタン」の十三宮(とさみや)(みこと)という女性が、夢の中で「あなたは天涯の乙女でありながら、その身に選ばれし御子(みこ)を宿し、この世界を変えるであろう」と告知される。目覚めると、体に違和感が…。

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2644(未来二十五)年

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 十三宮(とさみや)(ひじり)・十三宮(いさみ)、参戦!

この頃までに、聖・勇の双子が生まれ育ったと考えられている。母は十三宮(みこと)、父は不在。十三宮教会の起源である「トサミヤ教団」が活動し始めるが、当時はカルト邪教として迫害された。

2645(未来二十六)年

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 石本(いしもと)ユミカ中本(なかもと)未玖(みく)、参戦!

この年表における「参戦」とは、当該キャラを「この年の1月1日から物語に登場させる事ができる」という意味。つまり、最低でも「去年までには生まれており、今年の誕生日に満1歳以上」である事が参戦の条件。なお、年齢制限を要するセクスィーなキャラは、何年に参戦しようとも18歳以上です!(笑)

十二月(デカ―ブリ)の悪夢

 ロシア社会共和国のある集落において、住民や動物が皆殺しにされる事件が発生。水晶で突き刺すなどの猟奇的な殺害方法や、不審な女性を見たとの目撃情報から、国際刑事警察委員会(ICPC)は容疑者を「石の魔女」と呼び、パステルナーク(Pasternak)が捜査を開始。

2648(未来二十九)年

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 岡山県倉敷児島(こじま)市・香川県坂出(さかいで)を結ぶ「瀬戸連絡橋」が建設される。石本ユミカの両親も工事に動員され、過酷な労働に従事。

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2649(未来三十)年

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 日本人民共和国の恐怖政治に対して、太田(おおた)騎士団を率いる岩月(いわつき)(あい)や、山形県清水(しみず)賢一郎(けんいちろう)らによる抵抗運動が活発になる。
 埼玉県の指導者である星川(ほしかわ)(うい)大尉は、日本人民共和国に面従腹背し、岩月愛らの反乱軍と戦いながら、自らの権力を固めようとしていた。

対小惑星隕石砲

 日本人民共和国、電磁レイルガンを用いた巨大決戦要塞「対小惑星隕石砲」を北西太平洋天皇海山に建造。通称「イザナミ」とも呼ばれる。


レニングラード事件

 ロシア北西の山岳に「石の魔女」が再び出現し、レニングラード(ペトログラード)の特殊部隊員を水晶で惨殺。ICPCは一週間後、パステルナークを含む石の魔女対策チームを結成。

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6月

「石の魔女」の誘い

 石の魔女、最期の力で小惑星「マガツヒノカミ」を生み出し、地球への直撃軌道に投入。小惑星の急接近を観測した国際連盟は、世界の諸国民に迎撃と避難を緊急勧告。米露や日本(イザナミ)など、各国が小惑星への砲撃を試みる。パステルナークが石の魔女を倒し、地球直撃を辛うじて阻止したが、分裂した隕石が地表に落下・衝突し、未曽有の隕石雨が降り注ぐ。


太平洋巨大津波

 多量の隕石が海中に投下された結果、太平洋などで甚大な津波が発生。宮崎県・高知県・愛知県・千葉県・茨城県などの太平洋沿岸が壊滅し、瀬戸連絡橋も崩落。生き残った四国の人々は、高松市に「香川臨時政府」を樹立して事態の収拾に奔走し、石本ユミカも高松に避難。


出羽大返し

 降り注ぐ隕石雨の中、星川初が日本人民共和国に反旗を翻す。埼玉県・群馬県を占領して日本民主共和国の建国を宣言し、後に「星川軍閥」とも呼ばれる。

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 大覚寺元化の子である大覚寺雲母日女(きらひめ)西宮(にしのみや)堯彦(たかひこ)らが、日本人民共和国を討滅するため東京に進軍。西宮の部下である泰邦(やすくに)清継(きよつぐ)は、別働隊を率いて福島県を占領。

 関西近衛(このえ)和泉(いずみ)や、新潟県馬坂(まさか)佐渡(さど)らも、各地を占領して独立勢力(軍閥)を形成した。
オリンピック作戦

 アメリカ連邦は、日本人民共和国を撃滅するため、日本列島に上陸するダウンフォール作戦を決行。まず、九州に上陸するオリンピック作戦が開始され、琉球諸島から米軍と共に出撃した吉野(よしの)(すみれ)が、九州の大半を制圧した。

コロネット作戦

 次に、日基(ひもと)(たける)落合(おちあい)(わたる)らの日本国民軍が、米軍と共に関東平野へと上陸するコロネット作戦が実施された。国民軍は、神奈川県・東京都・千葉県・茨城県などを次々と制圧した。

宇都宮決戦

 日本国民軍と星川軍は、日本人民共和国の最終拠点である栃木県宇都宮市に総攻撃を仕掛ける。落合航らのラズール隊スーパートムキャット(F-14D))が激戦の末、遠野衛らのルベウス隊ファルクラム(Mig-29))を全滅させ、ここに日本人民共和国は滅亡。
小惑星残骸

 地球上空の宇宙空間に残った小惑星の破片が、地球の周囲を公転し、土星のような(リング)が形成される。

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光復時代

(2649~2671)

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2649年(光復元年)

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七月革命

 7月7日、東京を首都とする日本帝国の建国が宣言され、日基建が帝国の太政(だじょう)大臣に、吉野菫九州を治める西海(さいかい)道首相に就任。


道州制

 日本国家の地方を「道」や「州」と呼ぶようになった。具体的には「九州 西海(さいかい)」「四国 南海道」「中國山陽道」「中國山陰道」「近畿 関西州」「北陸道」「アルプス高地 中部州」「東海道」「関東州」「奥羽 東山(とうさん)」などと呼び、地方の行政を担う「道州首相」が選ばれる場合もある。県名も、地域の歴史などを踏まえて改称された。例えば、宮崎県→日向(ひゅうが)、佐賀県→伊万里(いまり)県、高知県→土佐、愛媛→伊予、香川県→讃岐、岡山県→吉備(きび)、京都府→山城、大阪府→河内(かわち)、石川→加賀、新潟県→水原(すいばら)県、愛知→尾州(びしゅう)、静岡県→駿河(するが)、神奈川県→相模(さがみ)、東京都→東京府、埼玉→武蔵、千葉県→総州(そうしゅう)、茨城県→常陸(ひたち)、群馬県→上州(じょうしゅう)、栃木県→野州(やしゅう)、福島県→岩代(いわしろ)、宮城県→仙台県、山形県→出羽(でわ)、秋田県→岩崎県など。


大宰府(だざいふ)成立

 九州の政治・軍事を統括する「西海道政府・九州鎮台」が、旧福岡県跡地の大宰府筑紫(つくし)筑前(ちくぜん)郡)に設置され、吉野菫が西海道首相・九州鎮台司令官を務める。


出羽奉還

 日本帝国は当初、関東州の一部(東京・相模・総州・常陸・野州)と西海道(九州)を統治していたが、出羽山地清水賢一郎や、伊豆半島十三宮聖も、日本帝国への帰属に賛意を示した。その結果、東山道の一部(出羽県・岩崎県)及び東海道(駿河県・尾州県)が日本帝国に編入され、東京の帝国政府と協力しながら、清水財閥十三宮教会が発展する。


光復元年の政変

 日本帝国の初代皇帝を巡り、大覚寺雲母日女西宮堯彦が対立し、雲母日女が勝利。西宮を支持した鷹司(たかつかさ)智子(ともこ)・落合航・岩月愛らは、東京・埼玉の県境にある隕石クレーター「禍津日原(まがつひはら)」に追放された。西宮派の泰邦清継は、岩代だけでなく仙台をも占領し、更に水原馬坂佐渡と同盟して会津軍閥を築いた。


第一次埼京戦争 荒川の戦い

 東京の日本帝国と、武蔵埼玉の日本民主共和国(星川軍閥)が、新時代の天下を巡って武力衝突。アメリカ連邦は帝国を、中華ソビエト共和国は星川軍を支援。各国は「光復停戦協定」を締結し、互いの勢力圏を認め合う事で合意。こうして日本列島は、複数の国家が分裂する内戦状態に突入した。


復活の時

 小惑星の衝突時に発生した巨大な未知のエネルギーが、死者の精神と反応。碓井槐黒沢俄勝のような「死後も強い自我を保持し、地上世界の周辺に留まっていた霊魂」が、土葬されていた自らの遺体と共に復活。


核戦争の冬

 隕石衝突の粉塵が大気圏を覆い、地球に入射する太陽光を遮蔽し、地球の気候が寒冷化し始める。隕石それ自体による死傷者に加え、食糧不足による飢餓や戦争が頻発し、世界人口は大幅に激減。


沈撃の虚人

 小惑星衝突の影響で、異界の過度な干渉から地球を守護していたフィールドが破れ、バーチャル宇宙の一つであるアンダーギャラクシーの生命体「東山(ひがしやま)備中(びっちゅう)」が地球に侵入し、日本の瀬戸内海などに出没し始める。隕石と津波、そして瀬戸連絡橋の崩落を目撃し、絶望的な混沌の未来を予感した石本ユミカは、若くして高松市の「讃岐国防政府」に入隊して訓練を受ける。

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2651(光復三)年

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 嶺咲(みねさき)あずさ、参戦!

母親から「父の名前は忘れなさい」と教育され、少しでも父親の事を口にしただけで体罰を受けたらしい。

2652(光復四)年

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 泰邦清子(きよこ)山田(やまだ)玉子(たまこ)などの「上級生世代」(先輩)が参戦!

 老病の身でありながら、最期の力で十三宮(めぐみ)を産み、全ての役目を果たした十三宮命、安らかに眠る。


「私は世の終わりまで、いつもあなた方と共に居る」(マタイ福音書)


 その後、十三宮家の周囲で「我が子を見守る母の如き表情で、彼女達を見詰める黒猫」が出没するようになる…。

星川初、実母を亡くした十三宮家の義母を務める。

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2653(光復五)年

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 十三宮(めぐみ)星河(ほしかわ)亜紀(あき)間宮(まみや)主計(かずえ)松山(まつやま)なつきなどの「同級生世代」が参戦!

この頃、富田巌千代も参戦するが、彼は自分が「平成時代の日本国」というパラレル世界から転移して来た…との記憶を持っているらしい。

2654(光復六)年

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 神田(かんだ)エルンスト(Ernst)遊火(ゆうか)土御門(つちみかど)綺音(あやね)鷺原(さぎはら)イズミ・桐原(きりはら)愛美(あゆみ)などの「下級生世代」(後輩)が参戦!

 バーチャルスペース系サレリクル星桜橋(さくらばし)蘭香(らんか)(18歳)が、現実世界の地球に1か月ほど滞在。

2655(光復七)年

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関西大震災・邪馬台国事件

 淡路島を震源とする内陸直下型地震が発生し、摂津(大坂・神戸)で甚大な被災。更に、国家転覆を呼号する秘密結社邪馬台国による化学兵器テロ事件が東京で勃発し、日本列島は極度の混乱状態に陥る。十三宮教会が救援活動に急行し、多くの戦災孤児を保護。十三宮聖は、助けた子供達を家族に迎え、弟妹として愛情を注いだ。ほかに密教寺院の花月地院なども、積極的に孤児を受け入れた。


淡路島救援戦

 この頃、四国は南北に分裂し、北四国(伊予・讃岐)と南四国(土佐・阿波)が衝突する内乱吉野川の戦いに陥っており、高松市が陥落して讃岐国防政府は崩壊。そんな折、東山備中黒沢俄勝らに率いられた犯罪集団の虚人東山軍が、淡路島で避難中の地震被災者らを襲撃。これに対し、讃岐高松から脱出した石本ユミカ士官候補生(初等学校5年生)が、僅かな義勇兵を率いて淡路に向かい、初陣(ういじん)で自ら東山備中を狙撃。その際に「全てを失った者は、何をも恐れない狩人」と宣言し「ハンター(ゼロ)」を名乗った。罪なき人々を蹂躙する行為に嫌気が差した黒沢俄勝は、虚人東山軍を連れて退却。ユミカの両親、死去。

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137億年の孤独

 富田巌千代十三宮教会に入信し、十三宮聖から新しい名前として「十三宮(アキラ)」という法号を与えられる。同じ頃、星川初からも「寿能(じゅのう)城代(じょうだい)」という職名(名誉職)を得る。

2658(光復十)年

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 石本ユミカ少尉(中等学校2年生)らのハンター中隊と、神戸畿内・山陽軍閥が協力し、阿波鳴門・淡路島・播磨明石を結ぶ「鳴門・明石連絡橋」が完成。警備を兼ねて、四国の士官候補生らが基本習熟訓練を実施。


 一方、東山備中はバーチャルスペースに転進してサレリクル星を襲撃し、桜橋蘭香も被害を受ける。

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2659(光復十一)年

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 昨年同様、四国・山陽の共同事業で、伊予今治(いまばり)・安芸生口(いくち)島・備後尾道(おのみち)を結ぶ「西瀬戸連絡橋」が完成。松山なつき・松山いつき・鵜久森(うぐもり)ミナトらが初等学校に入学し、石本ユミカ中尉(中等学校3年生)が入学式の護衛に当たる。応用習熟訓練が実施される。

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2663(光復十五)年

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第二次埼京戦争 岩付城の戦い

 武蔵(埼玉)県 岩付(岩槻)市を主戦場とした、日本帝国星川共和国の戦闘。クルド戦争への出征により、帝国の後ろ盾である在日米軍が「がら空き」となった関東平野では、埼京両国の緊張が高まった。


 戦端は川口・浦和方面で開かれたが、帝国は大宮と並ぶ敵の軍事拠点たる岩付への奇襲攻撃を作戦し、敵中突破に定評のある岩月愛(太田騎士団)がその任務に抜擢された。星川方も来襲を予測し、上杉橄欖の督戦下で防御を固めたが、正面突撃を試みる太田隊の戦力を過小評価した事が敗因となり、落城を余儀なくされた。

 帝国は岩付割譲を条件に講和を図ったが、星川はこれを認めず岩付奪還のため総攻撃を下知。これ以上の戦線拡大を回避したい帝国は、岩付返還だけでなく、太田隊の身柄を星川に引き渡す事で停戦に持ち込んだが、見返りに浦和市の一部を租借する事にも成功した。

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九州政変

 吉野菫を中心とする親米左派の九州鎮台に対して、反米極右の江上(えがみ) 護智斎(ごちさい) 慶也(よしなり)中佐らが反乱を起こし、肥前(ひぜん)郡伊万里県などを占領したが鎮圧される。石本ユミカらのハンター中隊が伊万里県に駆け付け、神田遊火ら民間人を救出。


松山防衛線

 九州への派遣任務から帰還した石本ユミカ少佐(大学1年生)を、生涯最大の試練が待ち受けていた。ハンター中隊が四国を離れていた隙に、虚人東山軍伊予松山に上陸し、石本の実家である白鷺(しらさぎ)保育所(後の駒鳥(こまどり)児童院)を襲撃したのである。ハンター中隊は、東山軍が九州から奪った新型巡航ミサイルを破壊したが、中隊の初期メンバー達も死傷して壊滅寸前に。覚悟を決めた石本少佐は、身を挺して子供達を死守するが、自身は東山備中に襲われ、純潔と生命を奪われてしまう…と思いきや、逆に東山を押し倒して腹の上で強制絶頂死させる。その様子を目撃した虚人東山軍の黒沢俄勝は「敵も味方も怖い、マジ病み」と日和(ひよ)って退却。

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 江上護智斎の遺児である蓮池夏希は、亡き父の遺志を継いで九州鎮台への仕官を目指す。

2665(光復十七)年

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河越城の戦い
 武蔵(埼玉)県 河越(川越)において発生した、星川共和国による日共残党の鎮圧作戦。


 禍津日原での度重なる討伐によって追い詰められた日共残党は、日本帝国(東京政府)と対立関係にある星川軍閥に亡命し、秩父山地にアジトを築いていた。しかし、天河和茂ら急進派は旧日共政府を裏切った星川に対しても公然と敵対的行動を取ったため、当初は「敵の敵は味方」として黙認していた大宮政府も弾圧に転じた(秩父事件)。


 包囲網と冬季の極寒に苦しんだ残党は、入間川を渡って河越城下町の襲撃・略奪を決行した。しかし、彼らの動向は上杉橄欖の秘密警察によって事前に予測されており、入間川と河越城の二段構えに配置された星川軍により、実行犯の多くが殺害・逮捕された。

 拘束された被疑者の身辺を取り調べた結果、日共残党には極左思想と無関係な者も含まれている事が明らかになった。星川政府は容赦なく「銃殺刑」を標榜したが、実際には犯行動機を情状酌量して、寛大な処置を下したようである。

 しかし、日共残党は決して壊滅したわけではなく、彼らの勢力はなおも強固に存在し、翌年の上野戦争で東京を混乱に陥れる事となる。

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 石本のぞみ、参戦!

守るべき者達の存在を再認識した石本ユミカ中佐(大学3年生)は、松山市伊予軍政府という軍事政権を樹立。讃岐・阿波・土佐などに同盟を呼び掛け、共同で四国を防衛する「南海コモンウェルス構想」を提案。同時に、全滅したハンター中隊の後継者を募集。

 同級生世代、初等学校を卒業して中等学校に入学。

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2666(光復十八)年

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 四国4県を中心とする南海コモンウェルス(中立国共同体)が正式に結成される。鵜久森ミナト中尉・松山なつき少尉・松山いつき准尉(中等学校2年生)が新生ハンター中隊(天狗隊)に加入。石本ユミカ大佐(大学4年)は、鵜久森中尉を次代の隊長(ハンターⅠ)に任命し、輸送船団の護衛に出撃させる。伊予松山・讃岐高松・阿波徳島・土佐高知の4基地による同盟軍をサイドワインダーと命名。土御門綺音(中等1年)の仲介により、アメリカ連邦アラビア帝国などから軍需品を調達。

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2667(光復十九)年

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 高等教育学校に入学した山田玉子、新入生の教室に墜落。

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2668(光復二十)年

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 「上級生世代」は高等教育学校2年生、「同級生世代」は高教学校1年生、「下級生世代」は中等学校3年生。山田玉子、高教2年生の教室に不時着。

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2669(光復二十一)年

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 この頃、娘の桜橋遊理(ゆり)を連れた桜橋蘭香が四国に上陸し、伊予松山基地に加勢する。

 「上級生世代」は高等教育学校3年生、「同級生世代」は2年生、「下級生世代」は1年生。山田玉子、3年生の教室に着地失敗。


 嶺咲あずさ、大学に入って看護学を専攻し、十三宮教会などで実習。十三宮顯の上官を務めたり、四国のサイドワインダーに協力したりする。

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周防(すおう) 屋代島(やしろじま)攻防戦

 日本国民軍九州鎮台アメリカ連邦の同盟軍が、瀬戸内海・防予諸島の周防屋代島に上陸し、畿内・山陽軍閥と激戦を繰り広げる。

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芸予諸島の戦い

 鷺原(さぎはら)イズミ訓練生(高等教育学校1年生)がハンター中隊に加入。鵜久森ミナト大尉・松山なつき中尉・松山いつき少尉(高教2年)に鷺原訓練生を加えた4機編成が出来上がる。石本ユミカ准将が伊予松山基地司令官を務め、中本未玖らは早期警戒機に配属。西瀬戸連絡橋の多々羅大橋(伊予大三島(おおみしま)・安芸生口島)に虚人東山軍が襲来し、ハンター中隊が迎撃。この頃、ハンターⅤ(夢小説主人公)も中隊に正式加入。南海コモンウェルス政府は、虚人東山軍に宣戦布告し、サイドワインダー全軍が、東山備中を最優先攻撃目標に定めると、全世界に通告。


豊前(ぶぜん) 小倉(こくら)の戦い

 北九州市小倉区(筑紫県豊前郡)畿内・山陽軍が侵入し、九州鎮台軍と交戦。琉球米軍に支援された在沖縄訓練兵が、九州鎮台を支援するため四国に上陸するが、中立国である南海コモンウェルスに配慮して、軍隊ではなく「傷病者救護組織」という名目になっていた。


九州 内憂作戦

 畿内軍に奇襲部隊として訓練された海賊が諫早湾・天草諸島(肥前郡島原県・火州県肥後郡)を襲撃、放火・殺人・テロを頻発させる。


豊前 香春(かわら)崩れ

 畿内軍特別陸戦隊香春町(筑紫県豊前郡)九州鎮台軍を撃破し、北九州市小倉区が陥落。山陰・山陽軍が北九州に上陸し、安芸広島市・石州浜田市から大宰府へと進撃。吉野菫、大宰府から西隣の大野城に退却を検討。


瀬戸内攻防戦

 九州鎮台軍、北九州を奪回。宇喜多清真周防屋代島に最後の攻勢、対して西(にし)ガスパール(Gaspard)玄可(げんか)旅団が防衛。


周防 山口の開城

 九州鎮台軍長門下関を陥落させ、次いで周防山口に侵攻。美保関(みほのせき) 大宰少弐(だざいのしょうに) 天満(てんま)禅定門(ぜんじょうもん)念々佳(ねねか)も山口市を空爆し、山口陥落。


石州口・太田口の戦い

 九州軍宇喜多軍は、安芸太田町石州益田で事実上の最終決戦。戦線は膠着し、休戦交渉が試みられる。九州軍が長門・周防に進駐した上で非武装地帯を設け、屋代島の返還が話し合われる。休戦宣言に際して最後の敵襲が発生するが、吉野菫・禅定門念々佳らは艦載戦闘機で脱出し、残存空軍の美保関天満と共に敵を爆砕。

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第四次埼京戦争 禍津日原会戦

 日本帝国政府が葉山円明ら共産主義者に占領された事を察知した西宮堯彦は、禍津日原総督府を日本帝国臨時政府に改組し、星川初と協力して東京奪還・クーデター討伐の兵を挙げた。これに対し、葉山は皇帝及び首相の名の下で、東京正規軍を動員した。西宮・星川連合軍(北軍)東京政府軍(南軍)は、埼京国境地帯である禍津日原で衝突した。


 大軍勢同士が正面衝突する総力戦となった第四次埼京戦争においては、戦闘区域内にある禍津日原第四学校の教職員や学生までもが戦闘に参加していた。例えば、星川初の長女である星川結が、浦和連隊を率いて戦場を中央突破したとの逸話は有名である。また、第三勢力として独自の行動を取っていた会津軍閥は、禍津日原では反星川の立場から東京軍として参戦し、泰邦清継の長女である清子がこれを率いていたと言われる。


 兵力は東京軍が圧倒的であり、陸軍大国の名高い星川軍も苦戦を強いられる。しかし、東京側にはこの作戦の真意に疑問を抱く将兵が少なからずおり、星川軍を一時的に後退させる事はできても、結局は星川お得意の塹壕射撃で返り討ちにされるなど、士気はあまり高くなかった。しかも、東京の勝利を約束するはずだった高瀬川航二郎将軍の大規模増援部隊は、それを先導する田中正弘将軍が星川に内応していたため、禍津日原に着陣しても交戦許可が下りず、戦闘に参加する事ができなかった。更に、事実上の参謀である大牧実葉が連合軍に攻囲され、指揮系統を失った東京軍は総崩れとなる。こうした中、葉山政権による幽閉から脱獄した大覚寺雲母日女が停戦を命じ、東京軍・星川軍は禍津日原から撤兵した。

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鎮西(ちんぜい)騒動 大宰府決戦

 反乱を起こした蓮池夏希大尉が九州に着陣、大宰府の戦いに臨むが、美保関天満が猛反撃で時間を稼ぐ。禅定門念々佳日本国民軍を率いて、九州の反乱討伐に向かう。大宰府を陥落させる事に失敗した蓮池軍は1か月後、八女(やめ)の戦い(筑紫県筑後郡八女市)で決戦に臨むが、増援軍の美保関少弐・禅定門念々佳らに完全包囲された蓮池大尉は失踪し、九州の内乱も平定された。

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2670(光復二十二)年

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 「上級生世代」は高等教育学校卒業(大学1年生)、「同級生世代」は高教学校3年生、「下級生世代」は高教2年生。

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聖徳時代

(2671~2678)

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2678(聖徳八)年

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世界最終戦争

 ロシア共和国の支援で、蝦夷(えぞ)箱館コミューンという革命軍が形成され、対小惑星隕石砲によって文明を破滅させようと決起する。これに対し日本帝国西宮堯彦・吉野菫星川軍星川結らが同盟して「日本連合政府」を結成し、国連軍と共に蝦夷島へと進撃。死亡したと思われていた十三宮仁が生還し、復帰。日本列島を主たる戦場とした、事実上の世界大戦によって、日本国家は壊滅に瀕するが、十三宮教会伊豆半島に建造した反射レーザー砲を用いて、対小惑星隕石砲の迎撃に挑む。


Planet Blue

 十三宮顯が蔵書していた文献を、十三宮聖が『Planet Blue』と命名する。


東アジア地中海戦争 終結

 四国・九州の一部を除く本州の大半が甚大な被害を受けるも、30年間続いた日本列島の内戦が(ようや)く収まり、東アジアの国際関係も安定しつつあるように思われた。12月31日、西宮堯彦が皇帝を御退位し、聖徳時代と日本帝国は終わりを迎える。

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共和時代

(2679~)

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2679年(共和元年)

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共和偃武(えんぶ)

 30年間も分裂していた日本帝国日本民主共和国が統一して「日本連邦」が誕生し、内戦に一応の終止符が打たれた。本州の壊滅により、政治の中軸が西日本へと移り、政府を占領した間宮主計が臨時大統領に就任。科学技術の進歩により、文明社会の急速なデジタル化が行われ、現実とバーチャルの境界が曖昧になる。


 昨年末の世界最終戦争で、四国・瀬戸内海を死守すべく奮戦して撃墜された石本ユミカ大将・鵜久森ミナト大佐・松山なつき中佐・松山いつき少佐・鷺原イズミ大尉らが奇跡的に帰還。疲弊した四国だけでは軍需品が足りないので、空母艦載機などを温存していた九州夢宮魅咲・神田エルンストらと合流。


メタバースの決戦

 自らを創造主だと思い込み「地球人類を絶滅寸前まで追い詰める」という最終削除プログラムを起動した東山備中(本体にして最終形態)が、水上ジャンヌ・嶺咲あずさと共に、地球文明に最後の試練を下す。「バーチャル空間から現実世界の事象を操作する」という禁忌を発動し、バイオハザード隕石雨を引き起こす。これに対して桜橋蘭香が、バーチャル宇宙に潜む東山備中の位置座標を特定し、浦霧光江らは、現実世界の攻撃部隊をサイバー空間に転送する技術を開発。サイドワインダーを中心とする「地球連合軍」が、戦闘機などに搭乗してバーチャル宇宙に進入し、アンダーギャラクシー虚人東山軍に総攻撃を仕掛ける。黒沢俄勝(東山軍の元幹部)や十三宮顯(嶺咲シンパ)も、さすがに東山・嶺咲の野望には付いて行けないので地球連合軍に加勢。十三宮仁が嶺咲を敗走させ、十三宮聖は東山と交戦。


歴史の終焉と最後の人間

 数千年前の『ギルガメシュ叙事詩』以来、常に戦争を繰り返して来た人類文明が、地球外の敵に立ち向かうため、一時的にであれ心を一つに結束せんとした事は、新時代の世界を照らす希望であった。この決戦で心身の力を使い過ぎた十三宮聖は、それら全てを見届けながら瀕死状態に陥る…。


「私はアルファであり、オメガである。最初の者にして、最後の者。初めであり、終わりである」(ヨハネ福音書)

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年月日不明

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 「スライダーの会」会長を務めていた十三宮顯が死去し、後継者の副会長によって遺稿『Planet Blue』が出版される。


「葬式も墓も要らないが、作品だけは後世に遺してくれないと呪います」(遺言)


「本書を…この年表を最後まで読んで下さった事、あの世から感謝しています」

(画面の向こう側のあなた様に、敬礼!)

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登場人物紹介

【久遠実成】とさみや かんなぎ めぐみ

十三宮 巫部 仁

関東州 相模県 箱根町


・一人称「私」「めぐちゃん」

・二人称「あなた」「君(キミ)

・地位 同級生

・専攻 日本文化史(国語・日本史・倫理)

・属性 

・武技 庖丁・雷撃

・愛機 SCPX-02「自転火車(クラスター爆弾)


 主人公「あなた(夢小説)と共に箱根東京大森で幸せに暮らす、清純な巫女さん。母は十三宮命、姉は十三宮聖十三宮勇


「私、めぐちゃん! 大好きなあなたの、お嫁さんだよ^^」

【救世菩薩】とさみや いずのかみ ひじり

十三宮 伊豆守 聖

東海州 駿河県 伊豆郡 伊東市


・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 お姉ちゃん

・専攻 宗教哲学(神学修士)

・属性 

・武技 クリスタルタロット・雷撃

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 あなたの優しいお姉ちゃん、伊豆などで日本帝国自由天主教会(十三宮教会)を率いる神官(司祭→主教。母は十三宮命で、双子の十三宮勇、妹に十三宮仁が居る。


「あなたのお姉ちゃん、十三宮聖ですよ^^」

【正教非戦】すざき Gratia ゆうな

須崎 グラティア 優和

関東州 相模県 小田原市


・一人称「私(わたくし)

・二人称「使徒様

・地位 修道院長

・専攻 海洋学

・属性 

・武技 パワーストーン(アクアマリン)


 相模湾修道院で働く司祭だが、理系出身で海洋学にも詳しい。


「神様、お金が欲しいです…!」

【心焔文殊】みほのせき だざいのしょうに てんま

美保関 大宰少弐 天満

関東州 東京府 東京市 大森区


・一人称「あたし」

・二人称「分隊長

・地位 下級生

・専攻 軍事学

・属性 

・武技 レーザー剣

・愛機 ステルス戦闘機ラプター(高機能ミサイル)


 隕石による出雲 松江市の壊滅後、十三宮聖に保護されて東京大森へと移住。アプリコーゼン義勇軍の第三中隊(ポタージュ中隊)を率いる、正義感(と色情欲)の強い爆乳美少女。


「胸の豊かさは心の豊かさ、あたしなら隊長の期待に応えられますよ!」

【戦原維新】あららぎ むきょう

塔樹 無敎

関東州 東京府 東京市 大森区


一人称「自分」

二人称「隊長

地位・後輩

専攻・情報数学

属性・

武技・電磁レイルガン


 元来は「蘭木 訓」という学生だが、自らの存在をサイバースペースへと移す実験に成功した「バーチャロイド」であり、アプリコーゼン義勇軍の第四中隊に所属。


「世界の未来を、隊長と共に…!」

【五族協和】だいかくじ きらひめ

大覚寺 雲日女

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「予」

二人称「あなた様

地位・女帝

専攻・経済学

属性・

武技・パワーストーン(ダイヤモンド)


 大覚寺元化の皇女、日本帝国の初代皇帝「光復女帝」。

法と民意に基づく議会政治を尊重し、必要に応じて助言する。

臣民との交遊を楽しむ爆乳お姫様。


「あなた様のお体、予の胸に包み込んで差し上げます…

【天道顕現】ひもと だいしょうこく たける

日基 大相国 建

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「私」←(俺)

二人称「貴様

地位・太政大臣

専攻・政治史

属性・

武技・鉄剣

愛機・F/A-22A「ラプター」ステルス戦闘機(高機能ミサイル)


 日本人民共和国に従っていたが、アメリカ連邦に亡命し、米軍と共に人民共和国を崩壊させた、現代日本の英雄。

自由党を結成し、日本帝国の最高権力である太政大臣(大相国)を務める。

敬虔なキリシタン信仰に基づく、強固な使命感を持った政治家だが、自己だけでなく他者にも厳しい性格。


「私が切り開く新時代、それこそ貴様が物語るべき神話だ!」

【偶像崇拝】よしの Iolite すみれ

吉野 アイオライト 菫

西海道 筑紫県 筑前郡 大宰府


一人称「菫(ちゃん)」「アタシ」

二人称「プロデューサーちゃん

地位・西海道首相

専攻・芸術学

属性・

武技・両手剣

愛機・F-15S/MTD戦闘機(高機能ミサイル)


 九州グラビアイドルであり、日本帝国の西海道首相(民主社会党)なども務めた。

どんな仕事も真剣に取り組むが、自身の爆乳ボディーを人気獲得の武器として積極的に利用し、ファンへの大胆なサービス(枕営業)など、極めて開放的な性格を魅せるポピュリスト。


「菫の体、好きなだけ揉んでイイよぉ♪ プロデューサーちゃん

【青鳥開眼】とさみや Maeterlinck いさみ

十三宮 メーテルリンク 勇

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長君

・地位 中隊長

・専攻 航空工学

・属性 

・武技 銃剣

・愛機 艦載ステルス戦闘攻撃機ライトニング(対艦ミサイル)


 十三宮命の娘、十三宮聖の双子(当時はトサミヤ教団内の極秘出産で、厳密な姉妹関係は不明)十三宮仁の姉。宗教的平和主義者の聖よりも現実的・右翼的な思想を持っており、津島長政から軍事訓練を受け、禍津日原総督府駐屯軍に仕官し、航空戦部隊と特務機関に所属、後には東京政府の権力にも影響を及ぼす女傑となるが、全ての勝利は天下泰平のためであり、最期には自身の生命さえも捨て駒にした。敵・味方を瞬時に識別する能力があり、落合航ラズール中隊で活躍した後、自らサフィルス中隊のリーダーを拝命し、艦載ステルス戦闘攻撃機「ライトニング」を駆使して戦い、遂には彼女専用の試作機「アスウェル零式」までもが特注されるエース。主人公に悪戯をしたりするが、カップ麺も調理できないほど壊滅的に女子力が低く、政治・軍事以外は色々と抜けているのが不安。


我抗うならば

【暴飲愚者】AWACS Krystalos

空中警戒管制機 クリスタロス

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長

・地位 指揮官

・専攻 情報工学

・属性 

・武技 電子戦

・愛機 パシフィック管制機(ECM)


 旅客機を軍用に改造した空中警戒管制機で、日本国民軍の禍津日原総督府駐屯軍に所属。小惑星の破片が衝突した隕石クレーター(禍津日原)の上空を哨戒しており、有事には落合航十三宮勇などの部隊を指揮する。敵軍の攻撃が届きにくい高度を飛行しており、地上の司令部が壊滅しても上空から作戦を継続できるほか、敵のレーダーや無線通信を撹乱する電波妨害(電子戦機)機能も搭載できる。一見、冷静に任務を遂行する生真面目な性格だが、正体は割と優しい豊乳お姉ちゃんであり、頼めば(色々と)遊んでくれるらしい。


「分隊長、交戦を許可する」

【海天富猫】おちあい Lazur わたる

落合 ラズール 航

関東州 禍津日原総督府


・一人称「俺」

・二人称「貴様

・地位 司令官

・専攻 戦史

・属性 

・武技 機関砲

・愛機 スーパートムキャット艦載戦闘機(長距離高機能ミサイル)


 世界大戦に出征後、中南米(ラテンアメリカ)に亡命していた落合翔(かける)の子で、昼は『新約聖書』と『銀河鉄道の夜』を愛読し、夜は南十字星座に瞳を輝かせながら育った。日本人民共和国崩壊後、西宮堯彦に従ってクレーター復興庁に所属(少佐)禍津日原駐屯軍基地司令官禍津日原総督海軍大臣を歴任し(中佐→大佐)、退役後も羽田国際空港に勤務。アメリカ連邦で海軍訓練を受け、日本国民軍ラズール中隊(第13海上空戦隊)エースとして、空中警戒管制機クリスタロスの指揮下に配属され、艦載戦闘機「スーパートムキャット」を自在に操る。幼くして天主教会に受洗し、敬虔な騎士道を胸に戦場を駆け抜ける…が、成人男性なのに美少女にしか見えず、何故かランジェリー下着である。


「俺も貴様も、天主と共に戦う!」

【塵勞御霊】くろさわ がしょうだいし ほうがい

黒沢 俄勝大姉 蓬艾

関東州 東京府 東京市 呑川


・一人称「私(わたくし)

・二人称「あなた様

・地位 武官

・専攻 宗教哲学

・属性 

・武技 尻尾鞭

・愛機 ステルス戦闘機ブラックウィドー(高機動ミサイル)


 禍津日原総督府の特務機関に拾われている、夜叉天狗の如き爆乳妖魔。


「黒沢俄勝と申します、お見知り置きを…合掌」

【滅思颯空】けやき ながとのかみ やえ

﨔木 長門守 夜慧

山陽道 周防県 長門郡 萩市


一人称「俺」

二人称「お前

地位・後輩

専攻・芸術学

属性・

武技・付け爪・時間停止

愛機・Su-47「ベルクート」戦闘機(長距離ミサイル)・Su-37「ターミネーター」戦闘機(高機動ミサイル)


 人工爪を装着した接近戦を得意とし、時間の進行を遅らせ、敵の武器やスキルを奪い取る超能力少女。

長州の出身だが、東京大森のアプリコーゼン第三中隊に「ポタージュⅡ」として参加する事も。


「…それでも、俺は…お前と共にある世界の愛とやらを、信じてやるよ!」

【天孫射命】さいぐう ほしみ

斎宮 星見

(レミ)


―少年飛行兵は風船爆弾の夢を見ない―

 近畿地方に暮らし、伊勢天照神宮に仕えていた少女。

和国の神々を祀る立場から、関西の畿内軍閥と協調していたが、東京政府との内戦が激化する中、東海道の津島長政に保護され、関東に脱出した。

神戸生田兵庫と共に、東京大森へと移住し、地上戦を担う義勇軍第四中隊に所属。

周囲に強力なエネルギーを発生させる「電戟ラケット」を駆使して戦い、豊かな胸が激しく揺れる

【神世黙示】うらじお Michael

浦塩 ミハエル

ロシア共和国 極東シベリア管区 沿海州 ウラジオストーク市


・属性 

・武技 対戦車ロケット砲

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 蝦夷島(北海道)を占領するロシア軍の指導者。軍需産業「アフィリランド」を経営し、新兵器の開発・販売に取り組む。電磁レールガンレーザー兵器のほか、人工地震や「気象兵器」なども実験しており、十三宮教会の「魔法(SCP)兵器」(飛行箒木・自転火車)や、虚人東山軍の量産型ドロイドにも、彼女の機関が関与していると言われる。迷える人間達に武器を授け、それによって引き起こされた戦争を見届ける「偽の救世主(アンチクライスト)」。


「戯れましょう、始まりにして終わりの時まで…!」

【太上帝君】たきやま みき

滝山 未來

RP-MUSIC「創造主”神の右手と、悪魔の左手を持つ人間”

月宮怜


 

 

【存在不明】ぜんじょうもん ねねか

禅定門 念々佳


【造反有理】とおの Phoinix まもる

遠野 フォイニクス 衛


瀬笈《せおい》 緋夏麗《あかり》


 1300年以上も生きている天使だが、今は現世に留《とど》まって十三宮《とさみや》教会軍に属し、地上に正義を実現すべく戦っている。天使とは思えぬ長短の兵装での暗闘を得意とするが、天使なので人間の感情に疎い所がある。

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