第壹話 バベルの塔

文字数 5,314文字

 美保関天満﨔木夜慧は、東京湾に飛来した弾道ミサイルを迎撃。地上部隊の生田兵庫斎宮星見が目覚めた時、故郷は無人の廃墟であった…。

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Planet Blue geographia

Aprikosen Hamlet

―もう一度、キミとつながる?ラノベADV!―

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 あの小惑星地球に衝突してから、三十年近くの歳月が過ぎようとしている。如何いかなる流星群よりも美しく、そして恐ろしくえた、星々の暴風雨。各地に隕石クレーターという名の傷痕を遺し、数多あまたの生命を殺し尽くし、少なくない国々を崩壊せしめた「石の魔女」。その混乱の中で、水素爆弾弾道ミサイルなどの大量破壊兵器が流出・拡散し、軍事独裁政権やテロリストの手に渡る事態が懸念された。辛うじて生き残った私達は、来たるべき新時代が、第三次世界大戦…いや、もっと深刻な「世界戦争」の時代に突入するのではないか…と戦慄した。だがしかし、その後の歴史は、意外な事に、最悪の想定よりかは、楽観的な方向へと進んだ。

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東京 士官学院

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十三宮(とさみや) 寿能(じゅのう)城代(じょうだい) (アキラ)

「…余談ですが、貝塚は単なる廃棄場ではなく、食糧や道具を感謝して神の世に送るという、宗教的な空間でもあったと考えられています。また、大森貝塚を発掘したエドワード(Edward) モース(Morse)教授は、埋葬された遺体が人骨として発見された事から、縄文時代食人風習があったのではないかとの説を提唱しました…って生田君、何か質問ですか?」

生田(いくた) 兵庫(ひょうご)

「明日の夜間演習、延期する事はできますか?」

「別に構わないが、何か急用でも?」

「実は親戚から、アイドルアニメの解散ライブに来い!と脅迫されていまして…」

斎宮(さいぐう) 星見(ほしみ)

「は?『アニメ』で『アイドル』? 一体どっちだよ?」

「いや、それが…話すと長くなるから言わないけど、『アニメでもありアイドルでもあるんだよ。確か、神戸のタイムラインにも写ってた」
「何だそれ? 意味が分かんねぇよ」
「まさかとは思うけど…それって、もしかして…」

 小惑星の悪夢から立ち上がらんとした先人達は、死に掛けていた文明を再建し、次世代の者達を懸命に守り抜いた。そうして生まれ育った私達の多くは、平日には学校・塾から帰ったお茶の間でアニメに瞳を輝かせ、休日をひたすらゲームで潰し、漫画なのか小説なのか分からないような漫画小説(light novel)で読書感想文を済ませる、そんな若者文化を自明に受け入れながら成長した。驚くべき事に、それらの中に描かれていた「未来」は、この現実世界において、既に実現しつつある。映像の中に居るパートナーとの恋愛、異次元の舞台を生放送(live)する尊き偶像(idol)、シミュレーションとリアルを一体化したバーチャル技術。そして、それらを支えるために、今この瞬間も原子核太陽光から生み出され続けている、莫大な電気エネルギー

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 そう…滅亡の危機を経験し、それを繰り返してはならぬと決意した私達人類は、諸刃の科学技術を、破壊と戦争のためではなく、創造と平和のために応用して行く道を選んだのである。いや…正確には、そうであって欲しいと願っていただけかも知れない。

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「そう言えば星見君、バレンタインの予定は?」
「黙れ大允(だいじょう)、もう終わった話だよ。それよりさ、アプリのコラボイベントで期間限定配信されたこの()、可愛くね?」
 最早(もはや)、神話と魔術の時代は終わり、人間と科学こそが全知全能だと過信する風潮は、日に日に強くなりつつある。戦争とやらも、今や作り話の中にしか存在しない出来事だと思っていた。そのはずだった。あのような形で、私達がもう一度、「世界の終わり」を目にしてしまうまでは…。

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東京湾 中央防波堤

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 見渡す限りの埋立て地に、砲台と戦車が整列している。かつて「御台場(おだいば)」と呼ばれた東京湾要塞には、美保関 大宰少弐 天満を指揮官とする、大森軍管区第三中隊が駐屯していた。小惑星衝突後の内戦を乗り越えた日本帝国は、東京自由都市同盟を中心として、新政府「日本連邦」への統一準備を進めていた。但し、東京湾では中央防波堤などの国境線を(めぐ)って、同盟内部での領土紛争が発生しており、平和島の同盟軍司令部は、美保関らに哨戒任務を命じたのである。

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﨔木(けやき) 長門守(ながとのかみ) 夜慧(やえ)

「みっほみっほみ~www」

あ゛ぁ゛っ!?

「…俺が悪かった、何でもするので赦して文殊」

 第三中隊のエリートとして知られる美保関天満は、先の戦争で活躍した英雄の一人である。御台場の決戦においては、自らが初号機を操縦する「ポタージュ スープ中隊」を率いて出撃し、智謀を以て敵軍を全滅させ、「戦場の文殊菩薩」と呼ばれた。また、その戦績を(たた)えられ、若くして「大宰少弐」という官名称号を授けられた。

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 そして、当時この軍神と死闘を繰り広げ、今は戦友として無二の親友に成ったのが、彼女の隣に居る﨔木 長門守 夜慧である。数年前、瀬戸内海を血に染めた泥沼戦争で故郷を焼かれ、炎上する中國地方から間一髪で脱出した。その後、名前を変え、本心を偽りながら放浪を続け、復讐の機会を(うかが)っていたが、果たして迎えた御台場決戦において、怨敵である美保関天満との再戦の末に和解し、彼女と共に戦う事を決意して、現在に至っている。

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「…で、何があったの?」
「長距離ミサイル、飛んで()M@STER!」
「どうしてもっと早く報告しないのよ! 大勢の人命に関わる事でしょ!」
「あ、ミサイルって死ぬんだ。ちょっと怪我するくらいだと思ってたw」
「あんた馬鹿ぁ? 至急、迎撃システムを展開して! 民間人の退避も!」
「はいはい、軌道計算…あ、解析が間に合わないって。これじゃ、迎撃も無理だな。詰んだw」
「はぁ…仕方ないわね。あたしが自分で撃ち墜として来るから、ロックキー解除して!」
「ちょっと美保、正気? いくらお前でも、今から一人でミサイルを堕天(おと)すなんて、無茶だ!」
「…確かに、答えは見付からないかも知れない」
「は?」
「でもね、諦めない限り、道は心に照らされるはずよ。それがこの世界だって事を、かつてあたしに教えてくれた文豪が居た。そして、それを命懸けで証明してくれた戦友も居る…そう、あたしの眼前にね!」
「天満…」

「大森軍管区第三中隊ポタージュ初号機、離陸準備完了。美保関 大宰少弐 天満、出撃します!」

 昨日まで、いや…数刻前まで平和の象徴だった青空に、歴戦の英雄が再び飛び立って行く。迫り来る飛翔体、迎え撃つ飛行機雲。﨔木夜慧はただ、それを見届ける事しかできない。だが、次に為すべき事は、既に心の(ほむら)を灯していた。

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「…もう二度と、奪わせない。決して、失わない。俺が俺自身である限り…未来も、運命も、何もかも…! さてと、俺も出撃だな」

 2678年2月13日、火曜日。日本列島の上空において、巨大な電磁波が観測されたのは、その直後の瞬間である。それは光であり、次いで爆発音であった。そして…。

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東京市 大森区 池上町

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「…まきちゃんの、太もも…」

 第三中隊が東京湾に派遣されている間、荏原台地 長栄山に拠点を置く大森軍管区第四中隊は、池上町周辺での任務に従事していた。もっとも、その「作戦」の内実は、バレンタイン聖日に伴う商店街での暴動対策であって、飽くまで平和の延長線上に過ぎなかった。

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「…ん? 何だよ…?」

 この第四中隊を率いる生田兵庫兵庫大允(ひょうごのだいじょう)斎宮星見は、はっきり言って、自分達の待遇に不満を抱いていた。どうせ「お祭り騒ぎ」するならば、せめてクリスマスの渋谷新宿池袋とかでリア充を爆破(物理)したかったし、そのような目標にして理想があったからこそ、日々の過酷な訓練・演習を乗り越えて来られたのである。その帰結が、地味な地元での、暇な警備係に終わるとは、今までの努力は一体何だったのか?と言わざるを得ない。しかし、そんな愚痴も長くは続かない…。

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「…どうなってんだよ、これは? おい大允、起きろ!」
「何だよ? 騒がしいな…あ~、良く寝た」

「どうして…どうして俺達は、こんな所で寝ていたんだ? 暇とは言え、あれでも任務中だろう? それに、ほかの奴らはどこに行った?」

 斎宮星見が冷静に異変を分析する一方、夢の中で推しのアイドルと何かをしていた生田兵庫も、ようやく意識が現実にログインして来た。

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「…あ、本当だ。僕達しか居ない…もしかして、置いて行かれたんじゃない? 取り敢えず、司令部に連絡を…」

「駄目だ、無線が繋がらない…え、圏外? ふざけんなよ、そんな馬鹿な…!」

「あっ、僕のもだ。電話もインターネットも使えない…って言うか、電源が入らない」
「これじゃ、期間限定ガチャも引けないな。あれ確か、今日までだった気が…」
「これじゃ、国鉄の時刻表アプリも開けないよ」
「…」
「…」
「「ちーがーうーだーろー!!」」

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「一体、何があったんだ? 大允、思い出せ! 俺達は昨日まで、何をしていた?」
「…何だろう? 思い出そうとすると、頭が痛い…あ、そう言えば…」
「何だ? 早く言え!」
「…えっと、確か…赤くて、(うるさ)くて、熱くて…そうだ、爆発だ! 空で何かが光ったんだよ! で、それを見た僕達は…」

「…ああ、俺も何となく思い出した。つまり、何かが上空で爆発して、その時の磁場か何かで、電子機器がぶっ壊れたわけか。で、ついでに俺達も気絶したと…でもさ、人間が意識を失うって、相当だろ?」

「爆発したのは、やっぱり弾道ミサイルかな? だとすると、日本にそんな物を撃って来る国と言えば…」
「だけど、それならアラートが反応するはずだ。前の戦争で、この国の防空システムがダメージを喰らったとは言え、レーダーを全てかいくぐってミサイルを着弾させるなんて、アメリカでも無理だろ?」
 理解できかねる情況を、状況としてどうにか理解しようと試みる二人。現時点で分かっているのは、「バレンタイン作戦」の途上、ミサイルと思しき弾頭が上空で炸裂し、それに伴う何らかの被害により、意識を失っていたという事。それも、恐らく数日間に及ぶ昏睡状態だったようだ。その間、通信などの電子機器が破壊され、最も不審なのは、第四中隊の仲間達が、忽然(こつぜん)と「蒸発」してしまったという事である。

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「だとすると、僕達が真っ先にやらなきゃいけない事は…」
「食糧の確保、だな。特に水分。手持ちの非常食には限りがあるし、まさか呑川の水を飲むわけにはいかないからな…急がないと、タイムアウトだ」

 呑川は、大森・蒲田を南北に流れる河川で、平安時代に北部の支流を()き止めた洗足池は、日蓮(にちれん)(かつ)海舟(かいしゅう)西郷(さいごう)隆盛(たかもり)ゆかりの名所でもある。人気(ひとけ)が無く、あらゆる機械が動かず、時間が止まっているかの如く錯覚させる街並みだが、この河川だけは、静かに波を刻み続けている。そうして川沿いを警戒しながら進むと、次第に見慣れた景色が近付いて来た。

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「あ…あれ、自販機じゃない?」
「本当だ。ああいうのは確か、災害用の非常電源が入ってるやつもあったはず。行って見ようぜ!」
「…待って、誰か人が居るよ!」
「良かった…俺達以外にも、生存者が居たようだな。それに、あの軍旗は第四中隊の物…つまり、味方だ」
 何も見出せなかった中、ようやく「味方」との合流を果たせたと思い、取り敢えず安堵する二人。恐らく相手も、東京同盟軍の本隊から孤立し、不明と不安の狭間で、ここまで来たのだろう。そんな事を考えながら、声を掛けようとしたのだが…。

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「あ…あの、こんにちは!」
「おはこんばんにちは。俺は、第四中隊の斎宮星見です。こいつは、ダチの生田大允です。あなたも、俺達と同じ部隊ですよね?」
「僕達も、気付いたら仲間と離れ離れで、通信もできずに、困ってたんです」
「この自販機、停電でも使えるタイプですよね? 俺達も、ここで補給したいのですが…」
 何かがおかしい。相手は確かに、自分達の存在に気付いているが、一向に返事らしい返事をしない。ただ、一歩ずつこちらに近寄って来るだけだ。まるで、何か獣類のように…そして、それはどこかの映画で観た事があるような光景。二人は本能的に、異常を察した。

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「…これって、もしかして…」
「い…いや、そんなはずは…」
 目前に居る「人ではない人」が、その本性を二人に向けようとした、その瞬間の事だった。

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塔樹(あららぎ) 無敎(むきょう)

「離れろ! そいつは最早、ヒトではない!」

「え?」
「この声は…!」
 刹那(せつな)、聞き覚えのない銃声が(とどろ)き、「人でない人」の頭蓋骨が吹き飛ばされた。首から上を失った「」は、変色した血液を吹き飛ばしながら、地球の重力に従い、(たお)れた。そして、その背後に(たたず)んでいたのは…。

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登場人物紹介

【久遠実成】とさみや かんなぎ めぐみ

十三宮 巫部 仁

関東州 相模県 箱根町


・一人称「私」「めぐちゃん」

・二人称「あなた」「君(キミ)

・地位 同級生

・専攻 日本文化史(国語・日本史・倫理)

・属性 

・武技 庖丁・雷撃

・愛機 SCPX-02「自転火車(クラスター爆弾)


 主人公「あなた(夢小説)と共に箱根東京大森で幸せに暮らす、清純な巫女さん。母は十三宮命、姉は十三宮聖十三宮勇


「私、めぐちゃん! 大好きなあなたの、お嫁さんだよ^^」

【救世菩薩】とさみや いずのかみ ひじり

十三宮 伊豆守 聖

東海州 駿河県 伊豆郡 伊東市


・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 お姉ちゃん

・専攻 宗教哲学(神学修士)

・属性 

・武技 クリスタルタロット・雷撃

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 あなたの優しいお姉ちゃん、伊豆などで日本帝国自由天主教会(十三宮教会)を率いる神官(司祭→主教。母は十三宮命で、双子の十三宮勇、妹に十三宮仁が居る。


「あなたのお姉ちゃん、十三宮聖ですよ^^」

【正教非戦】すざき Gratia ゆうな

須崎 グラティア 優和

関東州 相模県 小田原市


・一人称「私(わたくし)

・二人称「使徒様

・地位 修道院長

・専攻 海洋学

・属性 

・武技 パワーストーン(アクアマリン)


 相模湾修道院で働く司祭だが、理系出身で海洋学にも詳しい。


「神様、お金が欲しいです…!」

【心焔文殊】みほのせき だざいのしょうに てんま

美保関 大宰少弐 天満

関東州 東京府 東京市 大森区


・一人称「あたし」

・二人称「分隊長

・地位 下級生

・専攻 軍事学

・属性 

・武技 レーザー剣

・愛機 ステルス戦闘機ラプター(高機能ミサイル)


 隕石による出雲 松江市の壊滅後、十三宮聖に保護されて東京大森へと移住。アプリコーゼン義勇軍の第三中隊(ポタージュ中隊)を率いる、正義感(と色情欲)の強い爆乳美少女。


「胸の豊かさは心の豊かさ、あたしなら隊長の期待に応えられますよ!」

【戦原維新】あららぎ むきょう

塔樹 無敎

関東州 東京府 東京市 大森区


一人称「自分」

二人称「隊長

地位・後輩

専攻・情報数学

属性・

武技・電磁レイルガン


 元来は「蘭木 訓」という学生だが、自らの存在をサイバースペースへと移す実験に成功した「バーチャロイド」であり、アプリコーゼン義勇軍の第四中隊に所属。


「世界の未来を、隊長と共に…!」

【五族協和】だいかくじ きらひめ

大覚寺 雲日女

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「予」

二人称「あなた様

地位・女帝

専攻・経済学

属性・

武技・パワーストーン(ダイヤモンド)


 大覚寺元化の皇女、日本帝国の初代皇帝「光復女帝」。

法と民意に基づく議会政治を尊重し、必要に応じて助言する。

臣民との交遊を楽しむ爆乳お姫様。


「あなた様のお体、予の胸に包み込んで差し上げます…

【天道顕現】ひもと だいしょうこく たける

日基 大相国 建

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「私」←(俺)

二人称「貴様

地位・太政大臣

専攻・政治史

属性・

武技・鉄剣

愛機・F/A-22A「ラプター」ステルス戦闘機(高機能ミサイル)


 日本人民共和国に従っていたが、アメリカ連邦に亡命し、米軍と共に人民共和国を崩壊させた、現代日本の英雄。

自由党を結成し、日本帝国の最高権力である太政大臣(大相国)を務める。

敬虔なキリシタン信仰に基づく、強固な使命感を持った政治家だが、自己だけでなく他者にも厳しい性格。


「私が切り開く新時代、それこそ貴様が物語るべき神話だ!」

【偶像崇拝】よしの Iolite すみれ

吉野 アイオライト 菫

西海道 筑紫県 筑前郡 大宰府


一人称「菫(ちゃん)」「アタシ」

二人称「プロデューサーちゃん

地位・西海道首相

専攻・芸術学

属性・

武技・両手剣

愛機・F-15S/MTD戦闘機(高機能ミサイル)


 九州グラビアイドルであり、日本帝国の西海道首相(民主社会党)なども務めた。

どんな仕事も真剣に取り組むが、自身の爆乳ボディーを人気獲得の武器として積極的に利用し、ファンへの大胆なサービス(枕営業)など、極めて開放的な性格を魅せるポピュリスト。


「菫の体、好きなだけ揉んでイイよぉ♪ プロデューサーちゃん

【青鳥開眼】とさみや Maeterlinck いさみ

十三宮 メーテルリンク 勇

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長君

・地位 中隊長

・専攻 航空工学

・属性 

・武技 銃剣

・愛機 艦載ステルス戦闘攻撃機ライトニング(対艦ミサイル)


 十三宮命の娘、十三宮聖の双子(当時はトサミヤ教団内の極秘出産で、厳密な姉妹関係は不明)十三宮仁の姉。宗教的平和主義者の聖よりも現実的・右翼的な思想を持っており、津島長政から軍事訓練を受け、禍津日原総督府駐屯軍に仕官し、航空戦部隊と特務機関に所属、後には東京政府の権力にも影響を及ぼす女傑となるが、全ての勝利は天下泰平のためであり、最期には自身の生命さえも捨て駒にした。敵・味方を瞬時に識別する能力があり、落合航ラズール中隊で活躍した後、自らサフィルス中隊のリーダーを拝命し、艦載ステルス戦闘攻撃機「ライトニング」を駆使して戦い、遂には彼女専用の試作機「アスウェル零式」までもが特注されるエース。主人公に悪戯をしたりするが、カップ麺も調理できないほど壊滅的に女子力が低く、政治・軍事以外は色々と抜けているのが不安。


我抗うならば

【暴飲愚者】AWACS Krystalos

空中警戒管制機 クリスタロス

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長

・地位 指揮官

・専攻 情報工学

・属性 

・武技 電子戦

・愛機 パシフィック管制機(ECM)


 旅客機を軍用に改造した空中警戒管制機で、日本国民軍の禍津日原総督府駐屯軍に所属。小惑星の破片が衝突した隕石クレーター(禍津日原)の上空を哨戒しており、有事には落合航十三宮勇などの部隊を指揮する。敵軍の攻撃が届きにくい高度を飛行しており、地上の司令部が壊滅しても上空から作戦を継続できるほか、敵のレーダーや無線通信を撹乱する電波妨害(電子戦機)機能も搭載できる。一見、冷静に任務を遂行する生真面目な性格だが、正体は割と優しい豊乳お姉ちゃんであり、頼めば(色々と)遊んでくれるらしい。


「分隊長、交戦を許可する」

【海天富猫】おちあい Lazur わたる

落合 ラズール 航

関東州 禍津日原総督府


・一人称「俺」

・二人称「貴様

・地位 司令官

・専攻 戦史

・属性 

・武技 機関砲

・愛機 スーパートムキャット艦載戦闘機(長距離高機能ミサイル)


 世界大戦に出征後、中南米(ラテンアメリカ)に亡命していた落合翔(かける)の子で、昼は『新約聖書』と『銀河鉄道の夜』を愛読し、夜は南十字星座に瞳を輝かせながら育った。日本人民共和国崩壊後、西宮堯彦に従ってクレーター復興庁に所属(少佐)禍津日原駐屯軍基地司令官禍津日原総督海軍大臣を歴任し(中佐→大佐)、退役後も羽田国際空港に勤務。アメリカ連邦で海軍訓練を受け、日本国民軍ラズール中隊(第13海上空戦隊)エースとして、空中警戒管制機クリスタロスの指揮下に配属され、艦載戦闘機「スーパートムキャット」を自在に操る。幼くして天主教会に受洗し、敬虔な騎士道を胸に戦場を駆け抜ける…が、成人男性なのに美少女にしか見えず、何故かランジェリー下着である。


「俺も貴様も、天主と共に戦う!」

【塵勞御霊】くろさわ がしょうだいし ほうがい

黒沢 俄勝大姉 蓬艾

関東州 東京府 東京市 呑川


・一人称「私(わたくし)

・二人称「あなた様

・地位 武官

・専攻 宗教哲学

・属性 

・武技 尻尾鞭

・愛機 ステルス戦闘機ブラックウィドー(高機動ミサイル)


 禍津日原総督府の特務機関に拾われている、夜叉天狗の如き爆乳妖魔。


「黒沢俄勝と申します、お見知り置きを…合掌」

【滅思颯空】けやき ながとのかみ やえ

﨔木 長門守 夜慧

山陽道 周防県 長門郡 萩市


一人称「俺」

二人称「お前

地位・後輩

専攻・芸術学

属性・

武技・付け爪・時間停止

愛機・Su-47「ベルクート」戦闘機(長距離ミサイル)・Su-37「ターミネーター」戦闘機(高機動ミサイル)


 人工爪を装着した接近戦を得意とし、時間の進行を遅らせ、敵の武器やスキルを奪い取る超能力少女。

長州の出身だが、東京大森のアプリコーゼン第三中隊に「ポタージュⅡ」として参加する事も。


「…それでも、俺は…お前と共にある世界の愛とやらを、信じてやるよ!」

【天孫射命】さいぐう ほしみ

斎宮 星見

(レミ)


―少年飛行兵は風船爆弾の夢を見ない―

 近畿地方に暮らし、伊勢天照神宮に仕えていた少女。

和国の神々を祀る立場から、関西の畿内軍閥と協調していたが、東京政府との内戦が激化する中、東海道の津島長政に保護され、関東に脱出した。

神戸生田兵庫と共に、東京大森へと移住し、地上戦を担う義勇軍第四中隊に所属。

周囲に強力なエネルギーを発生させる「電戟ラケット」を駆使して戦い、豊かな胸が激しく揺れる

【神世黙示】うらじお Michael

浦塩 ミハエル

ロシア共和国 極東シベリア管区 沿海州 ウラジオストーク市


・属性 

・武技 対戦車ロケット砲

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 蝦夷島(北海道)を占領するロシア軍の指導者。軍需産業「アフィリランド」を経営し、新兵器の開発・販売に取り組む。電磁レールガンレーザー兵器のほか、人工地震や「気象兵器」なども実験しており、十三宮教会の「魔法(SCP)兵器」(飛行箒木・自転火車)や、虚人東山軍の量産型ドロイドにも、彼女の機関が関与していると言われる。迷える人間達に武器を授け、それによって引き起こされた戦争を見届ける「偽の救世主(アンチクライスト)」。


「戯れましょう、始まりにして終わりの時まで…!」

【太上帝君】たきやま みき

滝山 未來

RP-MUSIC「創造主”神の右手と、悪魔の左手を持つ人間”

月宮怜


 

 

【存在不明】ぜんじょうもん ねねか

禅定門 念々佳


【造反有理】とおの Phoinix まもる

遠野 フォイニクス 衛


瀬笈《せおい》 緋夏麗《あかり》


 1300年以上も生きている天使だが、今は現世に留《とど》まって十三宮《とさみや》教会軍に属し、地上に正義を実現すべく戦っている。天使とは思えぬ長短の兵装での暗闘を得意とするが、天使なので人間の感情に疎い所がある。

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