東京市大森区 平和島

文字数 6,574文字

空中警戒管制機(AWACS)クリスタロス(Krystalos)@E-767

「こちら、空中警戒管制機(AWACS)クリスタロス(Krystalos)。当該作戦区域内における、トムキャット・ホーネット・ライトニング及び艦載各機の出撃を確認。指揮下の全機に告ぐ、情况を報告せよ」

 あれから十年近い歳月が過ぎた。その間、数多の戦乱が勃発し、様々な勢力が台頭し、そして衰亡した。群雄割拠の日本列島が、再び平和を取り戻すのも、恐らくは時間の問題だろう。残る最後の敵は、蝦夷島(北海道)を占領するロシア軍と、彼らに支援された革命政権「箱館コミューン」である。極東ロシア軍は、日露交流のための鉄道敷設という名目で、津軽海峡の青森・箱館間に世界最長級の海底トンネルを建設し、冷戦後も本州侵略の機会を窺っていたのである。更に、国際法・軍縮条約で新築が禁止された、あの対小惑星隕石砲の開発にまで手を染めていた。

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落合(おちあい)サザン(Southern)クロス(Cross)(わたる)@F-14D

(わたる)サザン(Southern)クロス(Cross)落合(おちあい)より全機、戦場ヶ原を突破する! 最悪の区域だが、これが最速の近道だ。来たか…前方に敵機影を確認、可変翼を戦闘形態に移行! あれは…ラインハート(Rinehart)?」

 対小惑星隕石砲の着弾を阻止するべく、日本各地に地対空ミサイルなどの迎撃システムが緊急配備されている。その中には、二十年近くに及ぶ試行錯誤と、堀越碧の執念によって、遂にレーザー兵器としての実用化を達成した、あの伊豆反射砲も含まれている。南東の羽田飛行場などからは、戦闘機・攻撃機の類が次々と離陸し、蝦夷島での最終決戦に出撃している。勇姉さんは数年前、政府・軍部の実力者に出世した後、政変と内乱の末に帰天した。彼女の平和への遺志を受け継いだ聖姉さんは、今となっては大勢の信徒を抱える教会指導者の一人であり、傷病者の救護や、捕虜への教誨などに奔走している。そして…私の隣にいつも居てくれた仁さんは、もう…。

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「これが『第三次大戦』、あるいは『世界最終戦争』などと呼ばれる事になるのでしょうか? しかし、よりによって立花(りっか)様とアガタ(Agatha)様が敵方に与するとは…未だに信じがたいです」
 (たちばな)ラインハルト(Rinehart)立花(りっか)、そして中浦(なかうら)アガタ(Agatha)。箱館コミューンの日本側共謀者とされる彼らだが、かつては十三宮教会と協力した事もある知己である。ましてや橘立花は、私の先輩にして親友の一人でもあった。そんな彼らが名を連ねる箱館コミューンは、私達が所属する「旧世界」に対し、次のように宣戦布告して来た。曰く、諸人民は選択すべき運命を誤ったのであり、その大罪を(あがな)うには、小手先の改革など有害無益であり、日本も世界も破壊し尽くされた廃墟から創造し直すほかない(のかも知れない)のだと。信ずる心を以て、平和の礎石を成さんとする聖姉さんの祈りは、またも裏切られた。人は過ちを繰り返す…。

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十三宮(とさみや) 寿能城代(じゅのうじょうだい) (アキラ)

「橘立花と中浦アガタは、恐らく誰よりも人間を信じ、世界を慈しみ、万物を愛していた。そうあるべきと生きて来た。だが同時に、愛するに値する理想から遠ざかり、同じ過ちを繰り返す現実への憎しみも、劣らず強かった。希望と絶望、創造と破壊…二つの心が葛藤し、結局は後者のほうが勝ってしまったのだろう」
 姉さんの嘆きに、画面を眺めながら反応する富田(とみた)巌千代(いわちよ)、称号は「寿能城代(じゅのうじょうだい)」、生前戒名は「十三宮(とさみや)(アキラ)」。地理学専攻で、十三宮家に帰依して「創氏改名」し、教会の史誌編纂係らしき仕事を担当している。余談だが、これまで挙げた」「」「」「」「のように、十三宮家とその信徒は、(みやび)な漢字一文字の名前を好み、それを宗教上の法号(戒名・洗礼名)に用いるなど、教会なのに東アジア的な慣習を伝えている。とは言え例外も少なからず、その一人である須崎グラティア優和(ゆうな)が、続いて発言した。

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「何度苦悩しようとも、結末は同じです。初めからそれが、中浦の本質だったのです。あの者は元より(いか)れていました…片割れの八洲(やしま)様も、最後の堤防と成り得た宇都宮(うつのみや)宗房(むねふさ)さえも亡き今、もはや氾濫する事しかできない血液です。司教様…いえ、十三宮聖様! 私に案が御座います。もう二度と、あのような受難を(うた)わせぬために…!」

 大概の事では動揺しない須崎司祭が、珍しく震えている。その理由と、彼女が挙げた者達に関しては、話せば長くなるが、いずれ語るべき機会が訪れるであろう。いずれにせよ姉さんは、須崎司祭の思惑を裁可したくない。

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「錯乱の芽を摘むために、中浦の家を滅ぼせと? そして血を絶やせと? 優和様はそうお考えですか! はあ…優和様は隣人を懐疑し過ぎですよ、昔から」
「聖様は、ヒトという動物を信用し過ぎです。もうお若くもないのに…」
はい?」
ごめんなさい
「…お二方、禅問答などしている場合ではあるまい? 其の方(そのほう)の青年が、呆れた眼で見ている」
 言葉遣いが回りくどいのは、寿能城代も他人の事など言えない気がする。

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「アガタ様には生きて頂きます。元来、現し世(うつしよ)に生きる価値の無い衆生(しゅじょう)など、(あや)めて良い生命など、一つも無いのです。それは、天主がお決めになられる事です。私は、私は…人間を信じたいのです。いえ、信じなければならないのです!」

 「子孫は先祖の宿命から逃れられない」という世界観は、歴史を物語として解釈する際に一定の説得力を持ち得るが、適用を誤れば優生・差別思想に転ずるため、民衆に天賦人権を説法する立場として、安易に肯定する事はできない。しかし、そう考える姉さん自身が、シャーマンであった母に受胎して生まれ、十三宮の神聖な血統を受け継いだ事を根拠として、現在の地位にあり、オカルティストから「能力者」などと分類される人種なのである。その意味で、十三宮聖という人間は、平等主義と優生思想の両極を振幅する側面を持つが、変わらぬ底面を(彼女の好きな)一文字で表すならば、それはきっと「」なのだろう。

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「ええ…少なくとも、(ゆい)ちゃんは星川(ほしかわ)の、精士郎(せいしろう)様は八洲の業に終止符を打って下さいました。その代償も少なからず、でしたが…きっとアガタ様も、中浦の…今は祈りましょう」
 人は、自らの意志で変われる、運命をも乗り越えられる…姉さんは、その可能性に未来を懸ける覚悟を決めたようだ。

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「まあ、百年後の事は、百年後の者達に判断して頂ければ。それより須崎司祭、戦況のほうは?」

「あ、はい。それに関してですが、敵方の計画には、連合軍を蝦夷島に集結させた後、核爆発で一網打尽にする焦土戦術が含まれていると、大本営参謀局は解析しております。その手に乗らぬため、あえて戦力を数段に分散し、第一波の会津軍は既に交戦中、第二波の星川軍がこれに続き、兵站は出羽旅団清水(しみず)様が担っています。また、津軽十三湖(じゅうさんこ)には、私達の同胞も参陣している模様です」

十三湊(とさみなと)…私達安東(あんどう)の、始まりの地ですね」

 西宮(にしのみや)堯彦(たかひこ)(皇帝)・吉野(よしの) (すみれ)(首相)・星川(ほしかわ) (ゆい)(執権)らを首班とする日本連合政府は、「恐怖には恐怖を、核兵器には核兵器を」という大国の安全保障理論を批判し、此度(こたび)の作戦を極力、通常兵器で決着させたいと考えている。もっとも、それは我が国の立場に過ぎず、米英などの国連軍は、戦況次第であらゆる選択肢を検討するだろうし、ましてロシア軍には、大量破壊兵器使用への躊躇など皆無に近い。

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「列島規模の、壮大な波状攻撃か…航空支援は?」

サザンクロス中隊及び旧日共軍が出撃致しましたが、日光戦場ヶ原の上空にて、ラインハルトの奇襲を受け、足留めを喰らっているとか…橘君は、箱館に居るはずなのですが…」

「立花様は異形(いぎょう)の存在、それくらいはするでしょう。しかも戦場ヶ原は、霊峰神話の舞台です。立花様ならば、時間稼ぎのためにも、結界の一つや二つなど簡単に展開しますよ…」

 我が友ながら、橘立花(左)は本当に面倒な奴だ。外見は人間だが、その実は不死身に近い生命体であり、仮に逮捕できたとしても、人並みの刑務所になど収容できまい。異世界?にならば封印できるかも知れないが、確証は無い。あいつを更生してやれる「理不尽な教育者」が居れば、それが最善なのだが…。

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「先陣が各個撃破されない時間差範囲で、後陣を合流させる必要が御座いますが、空軍の苦戦により、東海から第三波の編成を早めます。堀越駿河は引き続き伊豆SDIの配属ですので、つきましては津島三河に急北上して頂きます。また、大坂近衛(このえ)神戸宇喜多(うきた)様ら畿内軍残党は態度が不明瞭でしたが、山路(やまじ)香奈(かな)様によれば先刻応召し、彼らと九州鎮台が第四波以降を形成します。西海の潮流も、随分と変わったようですね…もう、あの日の瀬戸内海には…」

 山路(やまじ)香奈(かな)は、神戸における須崎配下の修道女(Sister)だが、詳細な経歴は不明である。少なくとも、家族を皆殺しにされてテロリストに走り結果として瀬戸内を泥沼戦争に沈めた事件の張本人…などと云う話では(きっと)ないはずだ。それはともかく、須崎司祭の悲哀に関しては、一方の責任者だった姉さんも理解している。あの海を(めぐ)って見て来た、数多の無惨な死も…。

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「ええ、決して忘れてはなりません…ですが、今は前に進まなくては…あの忌まわしき対小惑星隕石砲とやらを、一刻も早く!」
「聖様は御存知ですか? 対小惑星隕石砲に秘められた、もう一つの目的を…」
「地球文明を守護するというのは表向き。本当は最初から、大陸間の戦争を想定した軍事兵器だった、などと伺っておりますが…」

「実は、その先が御座います。軌道上に残る小惑星の破片を砲撃すれば隕石を人為的に落下させる事ができます。1位だか2位だか知りませんが、スーパーコンピューターとやらで世界最速の演算を行えば、落下地点の指定など容易です。そして…レールガンの射程を延長すれば、理論上は火星なども狙えます。もし将来、地球の支配者に従わぬ方々がそれらの天体に脱出した場合これを使って…」

 須崎司祭の話を聴くに従って、姉さんの表情が暗転する。しかも、今までの落胆とは明らかに様子が異なる。

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「…! なんでしょうか、この幻影は…?」
 姉さんの脳裏に、絶望的なビジョンが突如浮かんだ。全世界へと触手を伸ばす、恐怖による支配。憎悪の連鎖、次々と滅亡する国家。決して開けてはならない、異界への扉。復活の邪神、「神の右手と、悪魔の左手」を持つ少女。そして…再び地球に迫り来る、巨大な小惑星の陰影。しかも、この幻覚を覚えたのは、実は今が初めてではない。

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「…能登守(のとのかみ)様?」
能登(のと)百花(ひゃっか)ですか?」

 思い起こすは能登(のと)彼岸(ひがん)、称号は「百花繚乱」など。数年前、当時の橘立花や勇姉さんと共に特務機関に居た人物で、聖姉さんとも親しかった。生け花を()で、華道を極めた芸術家であり、聖姉さんに心を読まれる隙を一切与えぬほど、常に静寂で波立たない精神の持ち主であった。姉さんとは、現代社会の重大課題である「能力者と一般市民の共存」に関して議論する事が多く、親交のあった数年間、十三宮聖は能登百花から多大な智慧を学んだ。「言ノ葉学園」という未詳地域の調査に向かって帰還せず、後に死亡情報が伝えられたが、今なお姉さんにとって、強く尊敬する先達の一人である。

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 ただ…一つだけ、気になる事があった。能登百花と関わるようになってから、聖姉さんは時折、世界が破滅するかの如き幻影に襲われたのである。もしそれが能登自身の意志であるならば、それは彼女の心中にこそ見出せるはずだが、そのようには感じられなかった。しかし、能登百花の失踪とほぼ同時に、あのビジョンも見えなくなった点には、何らかの因果を疑った。それが今、再び見えるという事は…。

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「能登守様には、無意識でも、天地の行く末を暗示する何かがあったのかも知れません。惜しい方を失った者ですね…いずれにせよ、そのような恐るべき兵器は、技術自体を葬る必要があります! 後代の方々が、誤って悪用しないために」
「技術を封印、ですか…そのような事ができれば、誰も苦労しないのですが…」
「前から気になっておりましたが、優和様はどうして、そこまで軍学にお詳しいのですか? 対小惑星隕石砲など、機密も多いかと思いますが…」
 今更ながら須崎司祭は、教会内でも武断派の津島三河や、是々非々の堀越駿河とは異なり、元来は聖姉さんよりも反戦的で、軍事研究を忌避して来たはずの平和主義者であった。

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「力が支配する世界の構造を変えるためには、例え嫌いでもその『』について知識を得る必要が御座います。それに…私はかつて、亡き父と共に『イザナミ計画』を…」
 須崎司祭がまた虚しそうな表情を見せたのも束の間、警報が鳴り響いた。寿能城代が、大急ぎで事態を確認する。

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「破壊措置命令だ! 先刻、対小惑星隕石砲の発射を確認したとの事! 大森区も迎撃態勢を取れとお達しか。区民の避難は完了しつつあるから、残るは…皆、訓練通りに頼みます!」
「遂に来ましたか…優和様、急ぎましょう!」
「はい!」
 恐れていた事態が、遂に訪れた。だが、既に最低限の備えは整えてある。迎撃ミサイルは全国に展開中、地域住民も避難中、最後まで残っているのは私達だけだ! が、この期に及んで寿能城代が、慌ただしく何かを用意している。

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「そうだ、最期に渡すべき物が…クラウドには転送したし、メディアへの保存も多分大丈夫。紙媒体は、これで良いか…青年、これを受け取って!」
 そう言って、何か文書らしき物を差し出した。

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「これはまあ、アーカイブみたいな物だ。あの小惑星から、今回の戦争に至るまで、国内の出来事を中心に、十三宮教会が所蔵する資料を集めてある。元来は、禍津日原(まがつひはら)大牧(おおまき)教諭が日記代わりに書き残していたが、その彼女も亡くなり、今は私達が編纂していた。あまり自信は無いが、もしかしたら将来、かつて日本や世界に何があったのかを伝える、貴重な文献の一つになる可能性もゼロではない。もし、あなた方が生き残ったら、その後も続くであろう歴史を、この最後の(page)に次ぐ物語を、あなた方の手で書き加え、本書を完成させて頂きたい。そして、この記録を未来まで守り抜いて欲しい」

 そういう重要な頼み事は対小惑星隕石砲が飛んで来る前に言えよと思っている間に、姉さんが返事をした。

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「…分かりました。でも顯ちゃん、まだ何か言い遺した事がありそうですね?」
「宇宙の歴史は確か137億年、地球は46億年。それらに比べれば、人類の数百万年、文明の六千年、ましてや私達が生きた現代など、地層の薄い表面でしかない。されど、この薄い一頁に、数多の生命と、彼らの想いが込められている。その積み重ねが、新しい歴史を築く…そして、この物語には主役も脇役も居ない。誰もが主人公に成り得る。無論、その候補にはあなた方も含まれている。そもそも宇宙空間では、全ての観測者が世界の中心なのだから。ただ、重大な不足が一つあって…まだ、タイトルが決まっていない。あなた方に委ねたい。本書に、良い題名を付けて下さい! 幸運を祈る」
「…はい、確かに受け取りました!」
 そして私達は、脱出を開始した。

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登場人物紹介

【久遠実成】とさみや かんなぎ めぐみ

十三宮 巫部 仁

関東州 相模県 箱根町


・一人称「私」「めぐちゃん」

・二人称「あなた」「君(キミ)

・地位 同級生

・専攻 日本文化史(国語・日本史・倫理)

・属性 

・武技 庖丁・雷撃

・愛機 SCPX-02「自転火車(クラスター爆弾)


 主人公「あなた(夢小説)と共に箱根東京大森で幸せに暮らす、清純な巫女さん。母は十三宮命、姉は十三宮聖十三宮勇


「私、めぐちゃん! 大好きなあなたの、お嫁さんだよ^^」

【救世菩薩】とさみや いずのかみ ひじり

十三宮 伊豆守 聖

東海州 駿河県 伊豆郡 伊東市


・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 お姉ちゃん

・専攻 宗教哲学(神学修士)

・属性 

・武技 クリスタルタロット・雷撃

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 あなたの優しいお姉ちゃん、伊豆などで日本帝国自由天主教会(十三宮教会)を率いる神官(司祭→主教。母は十三宮命で、双子の十三宮勇、妹に十三宮仁が居る。


「あなたのお姉ちゃん、十三宮聖ですよ^^」

【正教非戦】すざき Gratia ゆうな

須崎 グラティア 優和

関東州 相模県 小田原市


・一人称「私(わたくし)

・二人称「使徒様

・地位 修道院長

・専攻 海洋学

・属性 

・武技 パワーストーン(アクアマリン)


 相模湾修道院で働く司祭だが、理系出身で海洋学にも詳しい。


「神様、お金が欲しいです…!」

【心焔文殊】みほのせき だざいのしょうに てんま

美保関 大宰少弐 天満

関東州 東京府 東京市 大森区


・一人称「あたし」

・二人称「分隊長

・地位 下級生

・専攻 軍事学

・属性 

・武技 レーザー剣

・愛機 ステルス戦闘機ラプター(高機能ミサイル)


 隕石による出雲 松江市の壊滅後、十三宮聖に保護されて東京大森へと移住。アプリコーゼン義勇軍の第三中隊(ポタージュ中隊)を率いる、正義感(と色情欲)の強い爆乳美少女。


「胸の豊かさは心の豊かさ、あたしなら隊長の期待に応えられますよ!」

【戦原維新】あららぎ むきょう

塔樹 無敎

関東州 東京府 東京市 大森区


一人称「自分」

二人称「隊長

地位・後輩

専攻・情報数学

属性・

武技・電磁レイルガン


 元来は「蘭木 訓」という学生だが、自らの存在をサイバースペースへと移す実験に成功した「バーチャロイド」であり、アプリコーゼン義勇軍の第四中隊に所属。


「世界の未来を、隊長と共に…!」

【五族協和】だいかくじ きらひめ

大覚寺 雲日女

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「予」

二人称「あなた様

地位・女帝

専攻・経済学

属性・

武技・パワーストーン(ダイヤモンド)


 大覚寺元化の皇女、日本帝国の初代皇帝「光復女帝」。

法と民意に基づく議会政治を尊重し、必要に応じて助言する。

臣民との交遊を楽しむ爆乳お姫様。


「あなた様のお体、予の胸に包み込んで差し上げます…

【天道顕現】ひもと だいしょうこく たける

日基 大相国 建

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「私」←(俺)

二人称「貴様

地位・太政大臣

専攻・政治史

属性・

武技・鉄剣

愛機・F/A-22A「ラプター」ステルス戦闘機(高機能ミサイル)


 日本人民共和国に従っていたが、アメリカ連邦に亡命し、米軍と共に人民共和国を崩壊させた、現代日本の英雄。

自由党を結成し、日本帝国の最高権力である太政大臣(大相国)を務める。

敬虔なキリシタン信仰に基づく、強固な使命感を持った政治家だが、自己だけでなく他者にも厳しい性格。


「私が切り開く新時代、それこそ貴様が物語るべき神話だ!」

【偶像崇拝】よしの Iolite すみれ

吉野 アイオライト 菫

西海道 筑紫県 筑前郡 大宰府


一人称「菫(ちゃん)」「アタシ」

二人称「プロデューサーちゃん

地位・西海道首相

専攻・芸術学

属性・

武技・両手剣

愛機・F-15S/MTD戦闘機(高機能ミサイル)


 九州グラビアイドルであり、日本帝国の西海道首相(民主社会党)なども務めた。

どんな仕事も真剣に取り組むが、自身の爆乳ボディーを人気獲得の武器として積極的に利用し、ファンへの大胆なサービス(枕営業)など、極めて開放的な性格を魅せるポピュリスト。


「菫の体、好きなだけ揉んでイイよぉ♪ プロデューサーちゃん

【青鳥開眼】とさみや Maeterlinck いさみ

十三宮 メーテルリンク 勇

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長君

・地位 中隊長

・専攻 航空工学

・属性 

・武技 銃剣

・愛機 艦載ステルス戦闘攻撃機ライトニング(対艦ミサイル)


 十三宮命の娘、十三宮聖の双子(当時はトサミヤ教団内の極秘出産で、厳密な姉妹関係は不明)十三宮仁の姉。宗教的平和主義者の聖よりも現実的・右翼的な思想を持っており、津島長政から軍事訓練を受け、禍津日原総督府駐屯軍に仕官し、航空戦部隊と特務機関に所属、後には東京政府の権力にも影響を及ぼす女傑となるが、全ての勝利は天下泰平のためであり、最期には自身の生命さえも捨て駒にした。敵・味方を瞬時に識別する能力があり、落合航ラズール中隊で活躍した後、自らサフィルス中隊のリーダーを拝命し、艦載ステルス戦闘攻撃機「ライトニング」を駆使して戦い、遂には彼女専用の試作機「アスウェル零式」までもが特注されるエース。主人公に悪戯をしたりするが、カップ麺も調理できないほど壊滅的に女子力が低く、政治・軍事以外は色々と抜けているのが不安。


我抗うならば

【暴飲愚者】AWACS Krystalos

空中警戒管制機 クリスタロス

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長

・地位 指揮官

・専攻 情報工学

・属性 

・武技 電子戦

・愛機 パシフィック管制機(ECM)


 旅客機を軍用に改造した空中警戒管制機で、日本国民軍の禍津日原総督府駐屯軍に所属。小惑星の破片が衝突した隕石クレーター(禍津日原)の上空を哨戒しており、有事には落合航十三宮勇などの部隊を指揮する。敵軍の攻撃が届きにくい高度を飛行しており、地上の司令部が壊滅しても上空から作戦を継続できるほか、敵のレーダーや無線通信を撹乱する電波妨害(電子戦機)機能も搭載できる。一見、冷静に任務を遂行する生真面目な性格だが、正体は割と優しい豊乳お姉ちゃんであり、頼めば(色々と)遊んでくれるらしい。


「分隊長、交戦を許可する」

【海天富猫】おちあい Lazur わたる

落合 ラズール 航

関東州 禍津日原総督府


・一人称「俺」

・二人称「貴様

・地位 司令官

・専攻 戦史

・属性 

・武技 機関砲

・愛機 スーパートムキャット艦載戦闘機(長距離高機能ミサイル)


 世界大戦に出征後、中南米(ラテンアメリカ)に亡命していた落合翔(かける)の子で、昼は『新約聖書』と『銀河鉄道の夜』を愛読し、夜は南十字星座に瞳を輝かせながら育った。日本人民共和国崩壊後、西宮堯彦に従ってクレーター復興庁に所属(少佐)禍津日原駐屯軍基地司令官禍津日原総督海軍大臣を歴任し(中佐→大佐)、退役後も羽田国際空港に勤務。アメリカ連邦で海軍訓練を受け、日本国民軍ラズール中隊(第13海上空戦隊)エースとして、空中警戒管制機クリスタロスの指揮下に配属され、艦載戦闘機「スーパートムキャット」を自在に操る。幼くして天主教会に受洗し、敬虔な騎士道を胸に戦場を駆け抜ける…が、成人男性なのに美少女にしか見えず、何故かランジェリー下着である。


「俺も貴様も、天主と共に戦う!」

【塵勞御霊】くろさわ がしょうだいし ほうがい

黒沢 俄勝大姉 蓬艾

関東州 東京府 東京市 呑川


・一人称「私(わたくし)

・二人称「あなた様

・地位 武官

・専攻 宗教哲学

・属性 

・武技 尻尾鞭

・愛機 ステルス戦闘機ブラックウィドー(高機動ミサイル)


 禍津日原総督府の特務機関に拾われている、夜叉天狗の如き爆乳妖魔。


「黒沢俄勝と申します、お見知り置きを…合掌」

【滅思颯空】けやき ながとのかみ やえ

﨔木 長門守 夜慧

山陽道 周防県 長門郡 萩市


一人称「俺」

二人称「お前

地位・後輩

専攻・芸術学

属性・

武技・付け爪・時間停止

愛機・Su-47「ベルクート」戦闘機(長距離ミサイル)・Su-37「ターミネーター」戦闘機(高機動ミサイル)


 人工爪を装着した接近戦を得意とし、時間の進行を遅らせ、敵の武器やスキルを奪い取る超能力少女。

長州の出身だが、東京大森のアプリコーゼン第三中隊に「ポタージュⅡ」として参加する事も。


「…それでも、俺は…お前と共にある世界の愛とやらを、信じてやるよ!」

【天孫射命】さいぐう ほしみ

斎宮 星見

(レミ)


―少年飛行兵は風船爆弾の夢を見ない―

 近畿地方に暮らし、伊勢天照神宮に仕えていた少女。

和国の神々を祀る立場から、関西の畿内軍閥と協調していたが、東京政府との内戦が激化する中、東海道の津島長政に保護され、関東に脱出した。

神戸生田兵庫と共に、東京大森へと移住し、地上戦を担う義勇軍第四中隊に所属。

周囲に強力なエネルギーを発生させる「電戟ラケット」を駆使して戦い、豊かな胸が激しく揺れる

【神世黙示】うらじお Michael

浦塩 ミハエル

ロシア共和国 極東シベリア管区 沿海州 ウラジオストーク市


・属性 

・武技 対戦車ロケット砲

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 蝦夷島(北海道)を占領するロシア軍の指導者。軍需産業「アフィリランド」を経営し、新兵器の開発・販売に取り組む。電磁レールガンレーザー兵器のほか、人工地震や「気象兵器」なども実験しており、十三宮教会の「魔法(SCP)兵器」(飛行箒木・自転火車)や、虚人東山軍の量産型ドロイドにも、彼女の機関が関与していると言われる。迷える人間達に武器を授け、それによって引き起こされた戦争を見届ける「偽の救世主(アンチクライスト)」。


「戯れましょう、始まりにして終わりの時まで…!」

【太上帝君】たきやま みき

滝山 未來

RP-MUSIC「創造主”神の右手と、悪魔の左手を持つ人間”

月宮怜


 

 

【存在不明】ぜんじょうもん ねねか

禅定門 念々佳


【造反有理】とおの Phoinix まもる

遠野 フォイニクス 衛


瀬笈《せおい》 緋夏麗《あかり》


 1300年以上も生きている天使だが、今は現世に留《とど》まって十三宮《とさみや》教会軍に属し、地上に正義を実現すべく戦っている。天使とは思えぬ長短の兵装での暗闘を得意とするが、天使なので人間の感情に疎い所がある。

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