富田 巌千代

文字数 5,664文字

多くの味方に裏切られ、他者を愛する感情を失った一人の学生。


そこに現れた、時空を操る女神。


転移する次元、早送り巻き戻る歳月、繰り返される…あの年の夏。


流転の末に観測された世界で、あなたが認識する運命とは…!

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 昔この町に、一人の孤独な少年が居た。


自慢できるほどの才能は無く、比較的得意だったのは勉強とゲーム、そして自己主張だったので、周囲の者達から中途半端に嫉妬され、学校でも中途半端に浮いていた。


友達は少なく、当然の事だが恋人など絶対に居ない。


途中、失恋らしき出来事もあったらしいが、そんな経験があろうと無かろうと、自己に残されるのは、他者への不信だけであろう。

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 青年となった少年は、学問を志した。


趣味と夢だけで生きる事が叶わずとも、自分以外の人間などと(つが)わずとも、科学だけは自分を裏切らないと思ったからだ。


しかし、現実は簡単ではなかった。


大学でも仕事でも失敗を繰り返した青年は、自己が自己でない事に気付く。


他者への恋心などは大昔に吐き捨て、真なる自我は学術の中にこそあると信じたが、それすらも怪しくなった。


自分以外の人間には興味が無く、他者がいつ、どこで死のうと一向に構わなかったが、考えてみれば、唾棄すべき他者とは、ほかならぬ自分自身ではないのか…?

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2011(平成二十三)年7月下旬

東京都 渋谷区

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富田(とみた) 巌千代(いわちよ)

「…人は、いつか必ず死ぬ。ただ、遅いか早いかという誤差があるだけだ」

「それで、これからどうする? こんな所で延々と考え事に時間を費やして、どれだけ人を待たせれば気が済むのか?」

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「あなた様に待って欲しいとは、一言も頼んでいない。嫌なら立ち去ってくれ、私でない者よ」

「それは、こちらの台詞だ。ここは、あなた一人だけの場所ではないのだから。そんなに一人の世界が欲しいなら、自分の土地を買うなり借りるなりすれば良い…まあ、それを稼ぐ能力が無いから、ここに居るのだろう?」

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「あなた様に、私の何が分かる?」

「他者に抱いた勝手な期待を裏切られ、自分しか信じられないようになった。しかし、学者への進路も、教育者の夢も、何もかも挫折。遂に自分をも信じられなくなった…が、生きる希望を失った所で、死ぬ勇気さえも無い事に気付き、携帯ギャルゲーへと現実逃避して今に至る」

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「…気持ち悪い、物言う監視カメラのような人間だな」

「他人に見られたくない事は、人前でするな…そう言っていたのは、どこの誰でしたっけ?」

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「…そうだな、ここは少し騒がしい。静かな場所を探そう」

「どこに行く?」

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「私の人生は、この論文を書くためにあったようなものだ。この先どうなるかは分からないが、今はただ、どこか遠くの場所へと逃げ出したい。幸い、この論文で私が研究していたのは、あの世への出入口を巡る伝説だ。自分の人生を振り返るには、丁度良いだろう」

 帰るべき居場所を失ってもなお、自前の「卒業論文」を誇らしげに(めく)り、僅かに微笑む青年は、私が付いて来る事を肯定も否定もせず、渋谷駅へと踵を返した。


2011年の渋谷駅…当時の日本は、東北地方を襲った地震津波の直後であり、首都東京も混乱状態に陥っていた。


最悪の場合、東日本が放射能で壊滅するとの想定もあり、電力不足で薄暗くなった街頭を、多くの人々が不安と共にさ迷っていた。


その渦中を無言で通過する私達の記憶は、この辺りから曖昧になり始める。

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 震災から数か月が過ぎ、幸い東京周辺の電車は復旧していた。


しかし、プラットフォームから列車に乗り、目的地に降りる頃までの言動は、よほど疲れていたのだろうか、ほとんど覚えていない。


気付けば私達は、大宮駅の街を歩いていた。


青年の後を追うと、次第に市街地の建物が減り、田圃のような景色に移り変わってゆく。


やがて私達は、台地の林の中へと入り込み、そこは公園になっていた。


公園の奥のほうには、献花を供えられた墓碑が見える。


ここには、誰かの墓があるのだろうか…?

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埼玉県 大宮(おおみや)市 大宮区 寿能(じゅのう)

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「ここが、あなたの…」

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「ああ。もし今ここで私の人生が、そこまで言わずとも学生時代が終わるならば、ここが私の…最期の研究フィールドになるかも知れないな」

 大宮台地浦和・川口に囲まれた、大都市の中とは思えぬ一面の緑地。


ここが、この病める青年…富田巌千代が、歴史地理学の研究テーマに選んだ地域であり、論文を書いた場所であった。


ここには、縄文時代から平成時代に至るまでの、六千年もの歴史が刻まれており、この場所には…。

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「今この景色からは想像できないかも知れないが、ここには戦国時代、寿能城という砦があった。すぐ隣には、古来からの武蔵一宮氷川神社が鎮座し、神の御加護を受ける城を目指したのだろう。しかし…」

「しかし…?」

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 桃山時代の1590(天正十八)年、寿能城は豊臣・徳川軍の総攻撃を受けた。


それは天下統一へと向けた、戦国最後の決戦であり、この戦いで、寿能城を護るべく奮闘した武士団は全滅し、城内に避難していた女性・子供達は、城下の沼に身を投げ入水自決した…と言われているそうだ。

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「こんな何も無さそうな場所で、そんな悲劇があったなんて…」

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「この地には昔から、龍神様がおられるとの信仰がある。亡くなった犠牲者の魂は、龍神様の御慈悲によって救われ、蛍に生まれ変わった…そんな伝承が語り継がれている」

「もし神が居るならば、手を差し伸べて欲しいと願いたくなるほどの残酷な死は、今も昔もあるという事か」

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「ああ、全く以てその通りだ…だとすれば、私は…」

 そう言って青年は、単純な真理に気付いた。


昔の戦争にせよ、つい先日の大震災にせよ、生きたくても生きられなかった人々、あるいは懸命に生き延びようと尽力する人々が大勢、存在する。


それに比べ、自分の人生が思い通りにならない程度で、勝手に絶望し、死ぬ覚悟など無い癖に「死にたい」などと思う自分は、なんと滑稽なのだろうと。


しかし、ではどうすれば良いのか、今の青年には分からない。

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「ここだけの話だが、学問に疲れたら、趣味でも良いから小説を書きたいと思っている。今この時の現在とは似て非なる、もう一つの世界を舞台に。そして…その舞台の一つには、この城も登場させたいと思う。過去の悲しみを乗り越え、未来への文明を担って繁栄する、大いなる都として…」

「挫折しても、新しい目標を見付けられるとは、良かったじゃないか…日が暮れてきた。どこかに泊まる金も無いのだろう? 夕飯を済ませるなりして、そろそろ東京に戻ったほうが良いのでは?」

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「そうか、もうこんな時間か…」

 青年は、少し様子を変えて、見え始めた北極星へと手を伸ばす。


天空の中心に見える北極星は、宇宙の根源を連想させ、特に中華思想では、天の主である唯一最高の至上神を象徴する…と、この青年は学んだ事がある。


そして、天空とプラネタリウムを眺めながら育った青年にとって、あの星は、どんな人工の聖像よりも優れた十字架であり、天に掲げられた自然の御本尊であった。

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 北極星を見付ける事で、東西南北の方角が分かり、星座を探し、そうして自分が今、宇宙のどこに存在するのかを知る事ができる。


この青年にとって、それは一者の神を認識する事で、本当の自分、真なる自我を悟る行のようなものであった。


とうの昔に他者への愛情など棄て、遂には自分すらも信じられなくなった者の心に、最早「神」しか残らないのは、希望の行方として自然な結末ではある。


そして、探せば身近に居る理解者を探す余裕さえも無くした青年は、手を延ばした彼方の北天に向かって、語りかける。

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「天の主なる神よ。私は、あなた様の全てを知らない。けれど、あなた様は私の全てを御存知であるはず。ならば、教えて欲しい。全て、とは言わない。もし、こうでない世界があったとするならば、それはどんな世界であるのかを。私が信じ、望み、愛し、そして生きるべきに値する世界…それは、それは…」

 そう言って眼を閉じた青年に、どこからともなく声が掛けられた。

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「…ここは、龍神の聖域。自殺の名所などではありません。くれぐれも、勝手な真似はおやめ下さいね」

「あ…あなたは?」

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「御心配なく。結局、私には死ぬ勇気など無かった。ただ、では自分はどう生きたいのか、己の望みが分からないだけです…それで、あなた様は…?」

「この海を愛する者、とでも言えましょうか」

 公園の周囲には、池や用水路、より東には芝川という河川も流れてはいるが、そもそも埼玉に「海」は存在しない。


だが、青年には意味が理解できた。

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「…確かに、六千年前の縄文時代には『奥東京湾』という海があり、江戸時代に干拓されるまで、ここには辺り一面の湖沼と、それを用いた溜池が広がっていましたね」

「ええ、仰る通り」

「もしかして、博物館や保全活動の方ですか?」

「雇われてはおりませんが、この地を護りたいと願う者であるのは、間違いありません」

 この女性に、青年は妙な親近感を抱いた。

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「あ…あの、私が先程、虚空に向かって独り言を語っていたのも、聴かれてしまったのでしょうか…だとすれば、お恥ずかしい所をお見せ致しました…」

「いいえ、独り言ではありません。あなたの言霊は確かに、神に聞き届けられました。自己が望む世界を知りたい…と」

「そうだとしたら、ありがたいんですけどね」

「あなたも伝承の如く、蛍に生まれ変わりたいのですか?」

「それも悪くないのかも知れませんが、できれば人間が第一希望ですね(笑)
「そうですか…でしたら、こちらにいらっしゃい」
「はい?…え、あれ…これは、一体…?」

 女性が南東を指差すと共に、周囲の風景が一変する。


東方の河川から、突如として洪水のように水が溢れ、低地の田畑を水没させ、江戸時代の干拓前のような、広大な湖沼が出来上がっていた。


湖の中には、神に仕える鯉達が、聖なる光を帯びながら元気そうに泳いでおり、そして湖面の上空には、あの伝承に登場する、無数の蛍が…。

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「あなた様は、まさか…!」

「論文、とやらを読みました。あなたは、この地と海を愛し、かの水神にして龍神への信仰を、後世に語り継ごうと尽力されているようですね。実に大儀な志です。この地を守護する者として、褒美の一つでも授けましょう。さあ、付いて来なさい」

「は…はい!」

 その女性に導かれるまま、城跡から南東へと進む。


不思議な事に、湖の水面を踏んでも中に沈まず、水の上を歩く事ができる。


まるで『新約聖書』に出て来そうな光景だ。

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「どこに連れて行かれるのですか?」
「あなた方が望む世界」

 そして、大宮から浦和へと南東に進むと、湖面に浮かぶように並び立つ鳥居が見えてきた。


まるで、世界遺産の神社を見に来たような…いや、あるいはそれ以上に壮大な出来事が今、私達の眼前で引き起こされている。

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浦和市 緑区

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 そうして、湖面の上に建つ鳥居の門前に到着。


鳥居の更に南東には、縄文~江戸時代の遺跡が水没している。

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「この景観が、何を物語るか…あなた方ならば、お分かりですよね?」

「南東の遺跡は、龍神様の神殿。そして民俗学では、南東の方位には『常世の国』と呼ばれる、海彼(かいひ)異界があると言い伝えられている。つまり…あの鳥居は、別世界への門…」

「如何にも。この先に広がるのは、天国でも地獄でもなく、この世と同じように苦楽があり、それでいて現世とは似て非なる、もう一つのこの世です。これが、あなた方の望みでしょう?」

(な…なんか物凄くラノベみたいな展開だな…)

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「仮にも地理学を探究する者として、知られざる新天地を冒険できるとは本望です! 水の女神様、ありがとう御座います!」

「どう致しまして。鳥居を抜けたら、そのまま遺跡の池に飛び込みなさい。水底の穴が、常世への出入口になっているから。幸運を祈ります…」

「はい、行って参ります!」
「…仕方ない、私も付いて行ってあげるか」

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 私達は、この女性に言われた通り、鳥居の奥へと飛び込んだ。


鳥居を抜けた瞬間、先程までの水面歩行スキルが解除され、遺跡の水面を突き破る音が聞こえ、水温による若干の冷たさを感じた後、視界が暗くなり、心身が闇へと沈んでゆく…。

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 埼玉の龍神伝説を調べていた富田巌千代は、その熱意が本物の水神に伝わった事を、実に喜ばしく思っていた。


しかし私達は、この伝承の全てを知っているわけではなく、仮に知っていたとしても、重要な事を忘れていた。


この地に宿る龍神は、人間の心身を捕食するのを好み、時として生贄を求め、さもなければ祟りを引き起こす、恐ろしい大蛇の「神」でもあったという事を。


そして…この龍神は、生贄となる獲物を(たぶら)かし、あの世に「お持ち帰り」するため、人間の美女に変身するという事を。


そう…つまり、私達は…。

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 2011年7月、今日のニュースをお伝え致します。昨日、埼玉県 浦和市 緑区にて、二人の水死体が発見されました。一人目は、東京都 大田(おおた)から渋谷区に通っていた学生、富田巌千代さんです。警察の調べによりますと、富田さんはブログなどで、過去の失恋や学業・就職などの悩みに関して、自暴自棄な投稿を繰り返しており、それらを苦にした自殺と見て捜査を進めています。そして、もう一人の身元は…。

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「あ、そう言えば…望みを叶える代償に命を頂くから、この世での人生は一旦終わり、元の世界には帰って来られないかも知れないという話、言い忘れてしまったわ…まあでも、この者達には必要ないでしょう…」

 水神は、足下に横たわる私達の遺体を眺める。


この二人は、神に騙されて命を奪われたも同然なのに、実に安らかな死相を浮かべていた。


富田巌千代に至っては、幸せな死に場所を見付けられたかのような表情で、両手を祈るように重ねていた。

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「生贄なんかに感謝されるなんて…約束通り、向こう側の世界に送ってあげましょう。この者達に、祝福を…御馳走様」

『Planet Blue 美少女萌え戦記』

十三宮 寿能城代 顯

「百五十億年の孤独」

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登場人物紹介

【久遠実成】とさみや かんなぎ めぐみ

十三宮 巫部 仁

関東州 相模県 箱根町


・一人称「私」「めぐちゃん」

・二人称「あなた」「君(キミ)

・地位 同級生

・専攻 日本文化史(国語・日本史・倫理)

・属性 

・武技 庖丁・雷撃

・愛機 SCPX-02「自転火車(クラスター爆弾)


 主人公「あなた(夢小説)と共に箱根東京大森で幸せに暮らす、清純な巫女さん。母は十三宮命、姉は十三宮聖十三宮勇


「私、めぐちゃん! 大好きなあなたの、お嫁さんだよ^^」

【救世菩薩】とさみや いずのかみ ひじり

十三宮 伊豆守 聖

東海州 駿河県 伊豆郡 伊東市


・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 お姉ちゃん

・専攻 宗教哲学(神学修士)

・属性 

・武技 クリスタルタロット・雷撃

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 あなたの優しいお姉ちゃん、伊豆などで日本帝国自由天主教会(十三宮教会)を率いる神官(司祭→主教。母は十三宮命で、双子の十三宮勇、妹に十三宮仁が居る。


「あなたのお姉ちゃん、十三宮聖ですよ^^」

【正教非戦】すざき Gratia ゆうな

須崎 グラティア 優和

関東州 相模県 小田原市


・一人称「私(わたくし)

・二人称「使徒様

・地位 修道院長

・専攻 海洋学

・属性 

・武技 パワーストーン(アクアマリン)


 相模湾修道院で働く司祭だが、理系出身で海洋学にも詳しい。


「神様、お金が欲しいです…!」

【心焔文殊】みほのせき だざいのしょうに てんま

美保関 大宰少弐 天満

関東州 東京府 東京市 大森区


・一人称「あたし」

・二人称「分隊長

・地位 下級生

・専攻 軍事学

・属性 

・武技 レーザー剣

・愛機 ステルス戦闘機ラプター(高機能ミサイル)


 隕石による出雲 松江市の壊滅後、十三宮聖に保護されて東京大森へと移住。アプリコーゼン義勇軍の第三中隊(ポタージュ中隊)を率いる、正義感(と色情欲)の強い爆乳美少女。


「胸の豊かさは心の豊かさ、あたしなら隊長の期待に応えられますよ!」

【戦原維新】あららぎ むきょう

塔樹 無敎

関東州 東京府 東京市 大森区


一人称「自分」

二人称「隊長

地位・後輩

専攻・情報数学

属性・

武技・電磁レイルガン


 元来は「蘭木 訓」という学生だが、自らの存在をサイバースペースへと移す実験に成功した「バーチャロイド」であり、アプリコーゼン義勇軍の第四中隊に所属。


「世界の未来を、隊長と共に…!」

【五族協和】だいかくじ きらひめ

大覚寺 雲日女

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「予」

二人称「あなた様

地位・女帝

専攻・経済学

属性・

武技・パワーストーン(ダイヤモンド)


 大覚寺元化の皇女、日本帝国の初代皇帝「光復女帝」。

法と民意に基づく議会政治を尊重し、必要に応じて助言する。

臣民との交遊を楽しむ爆乳お姫様。


「あなた様のお体、予の胸に包み込んで差し上げます…

【天道顕現】ひもと だいしょうこく たける

日基 大相国 建

関東州 東京府 東京市 麹町区


一人称「私」←(俺)

二人称「貴様

地位・太政大臣

専攻・政治史

属性・

武技・鉄剣

愛機・F/A-22A「ラプター」ステルス戦闘機(高機能ミサイル)


 日本人民共和国に従っていたが、アメリカ連邦に亡命し、米軍と共に人民共和国を崩壊させた、現代日本の英雄。

自由党を結成し、日本帝国の最高権力である太政大臣(大相国)を務める。

敬虔なキリシタン信仰に基づく、強固な使命感を持った政治家だが、自己だけでなく他者にも厳しい性格。


「私が切り開く新時代、それこそ貴様が物語るべき神話だ!」

【偶像崇拝】よしの Iolite すみれ

吉野 アイオライト 菫

西海道 筑紫県 筑前郡 大宰府


一人称「菫(ちゃん)」「アタシ」

二人称「プロデューサーちゃん

地位・西海道首相

専攻・芸術学

属性・

武技・両手剣

愛機・F-15S/MTD戦闘機(高機能ミサイル)


 九州グラビアイドルであり、日本帝国の西海道首相(民主社会党)なども務めた。

どんな仕事も真剣に取り組むが、自身の爆乳ボディーを人気獲得の武器として積極的に利用し、ファンへの大胆なサービス(枕営業)など、極めて開放的な性格を魅せるポピュリスト。


「菫の体、好きなだけ揉んでイイよぉ♪ プロデューサーちゃん

【青鳥開眼】とさみや Maeterlinck いさみ

十三宮 メーテルリンク 勇

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長君

・地位 中隊長

・専攻 航空工学

・属性 

・武技 銃剣

・愛機 艦載ステルス戦闘攻撃機ライトニング(対艦ミサイル)


 十三宮命の娘、十三宮聖の双子(当時はトサミヤ教団内の極秘出産で、厳密な姉妹関係は不明)十三宮仁の姉。宗教的平和主義者の聖よりも現実的・右翼的な思想を持っており、津島長政から軍事訓練を受け、禍津日原総督府駐屯軍に仕官し、航空戦部隊と特務機関に所属、後には東京政府の権力にも影響を及ぼす女傑となるが、全ての勝利は天下泰平のためであり、最期には自身の生命さえも捨て駒にした。敵・味方を瞬時に識別する能力があり、落合航ラズール中隊で活躍した後、自らサフィルス中隊のリーダーを拝命し、艦載ステルス戦闘攻撃機「ライトニング」を駆使して戦い、遂には彼女専用の試作機「アスウェル零式」までもが特注されるエース。主人公に悪戯をしたりするが、カップ麺も調理できないほど壊滅的に女子力が低く、政治・軍事以外は色々と抜けているのが不安。


我抗うならば

【暴飲愚者】AWACS Krystalos

空中警戒管制機 クリスタロス

関東州 禍津日原総督府


・一人称「私」

・二人称「分隊長

・地位 指揮官

・専攻 情報工学

・属性 

・武技 電子戦

・愛機 パシフィック管制機(ECM)


 旅客機を軍用に改造した空中警戒管制機で、日本国民軍の禍津日原総督府駐屯軍に所属。小惑星の破片が衝突した隕石クレーター(禍津日原)の上空を哨戒しており、有事には落合航十三宮勇などの部隊を指揮する。敵軍の攻撃が届きにくい高度を飛行しており、地上の司令部が壊滅しても上空から作戦を継続できるほか、敵のレーダーや無線通信を撹乱する電波妨害(電子戦機)機能も搭載できる。一見、冷静に任務を遂行する生真面目な性格だが、正体は割と優しい豊乳お姉ちゃんであり、頼めば(色々と)遊んでくれるらしい。


「分隊長、交戦を許可する」

【海天富猫】おちあい Lazur わたる

落合 ラズール 航

関東州 禍津日原総督府


・一人称「俺」

・二人称「貴様

・地位 司令官

・専攻 戦史

・属性 

・武技 機関砲

・愛機 スーパートムキャット艦載戦闘機(長距離高機能ミサイル)


 世界大戦に出征後、中南米(ラテンアメリカ)に亡命していた落合翔(かける)の子で、昼は『新約聖書』と『銀河鉄道の夜』を愛読し、夜は南十字星座に瞳を輝かせながら育った。日本人民共和国崩壊後、西宮堯彦に従ってクレーター復興庁に所属(少佐)禍津日原駐屯軍基地司令官禍津日原総督海軍大臣を歴任し(中佐→大佐)、退役後も羽田国際空港に勤務。アメリカ連邦で海軍訓練を受け、日本国民軍ラズール中隊(第13海上空戦隊)エースとして、空中警戒管制機クリスタロスの指揮下に配属され、艦載戦闘機「スーパートムキャット」を自在に操る。幼くして天主教会に受洗し、敬虔な騎士道を胸に戦場を駆け抜ける…が、成人男性なのに美少女にしか見えず、何故かランジェリー下着である。


「俺も貴様も、天主と共に戦う!」

【塵勞御霊】くろさわ がしょうだいし ほうがい

黒沢 俄勝大姉 蓬艾

関東州 東京府 東京市 呑川


・一人称「私(わたくし)

・二人称「あなた様

・地位 武官

・専攻 宗教哲学

・属性 

・武技 尻尾鞭

・愛機 ステルス戦闘機ブラックウィドー(高機動ミサイル)


 禍津日原総督府の特務機関に拾われている、夜叉天狗の如き爆乳妖魔。


「黒沢俄勝と申します、お見知り置きを…合掌」

【滅思颯空】けやき ながとのかみ やえ

﨔木 長門守 夜慧

山陽道 周防県 長門郡 萩市


一人称「俺」

二人称「お前

地位・後輩

専攻・芸術学

属性・

武技・付け爪・時間停止

愛機・Su-47「ベルクート」戦闘機(長距離ミサイル)・Su-37「ターミネーター」戦闘機(高機動ミサイル)


 人工爪を装着した接近戦を得意とし、時間の進行を遅らせ、敵の武器やスキルを奪い取る超能力少女。

長州の出身だが、東京大森のアプリコーゼン第三中隊に「ポタージュⅡ」として参加する事も。


「…それでも、俺は…お前と共にある世界の愛とやらを、信じてやるよ!」

【天孫射命】さいぐう ほしみ

斎宮 星見

(レミ)


―少年飛行兵は風船爆弾の夢を見ない―

 近畿地方に暮らし、伊勢天照神宮に仕えていた少女。

和国の神々を祀る立場から、関西の畿内軍閥と協調していたが、東京政府との内戦が激化する中、東海道の津島長政に保護され、関東に脱出した。

神戸生田兵庫と共に、東京大森へと移住し、地上戦を担う義勇軍第四中隊に所属。

周囲に強力なエネルギーを発生させる「電戟ラケット」を駆使して戦い、豊かな胸が激しく揺れる

【神世黙示】うらじお Michael

浦塩 ミハエル

ロシア共和国 極東シベリア管区 沿海州 ウラジオストーク市


・属性 

・武技 対戦車ロケット砲

・愛機 SCPX-01「飛行箒木(大型爆弾)


 蝦夷島(北海道)を占領するロシア軍の指導者。軍需産業「アフィリランド」を経営し、新兵器の開発・販売に取り組む。電磁レールガンレーザー兵器のほか、人工地震や「気象兵器」なども実験しており、十三宮教会の「魔法(SCP)兵器」(飛行箒木・自転火車)や、虚人東山軍の量産型ドロイドにも、彼女の機関が関与していると言われる。迷える人間達に武器を授け、それによって引き起こされた戦争を見届ける「偽の救世主(アンチクライスト)」。


「戯れましょう、始まりにして終わりの時まで…!」

【太上帝君】たきやま みき

滝山 未來

RP-MUSIC「創造主”神の右手と、悪魔の左手を持つ人間”

月宮怜


 

 

【存在不明】ぜんじょうもん ねねか

禅定門 念々佳


【造反有理】とおの Phoinix まもる

遠野 フォイニクス 衛


瀬笈《せおい》 緋夏麗《あかり》


 1300年以上も生きている天使だが、今は現世に留《とど》まって十三宮《とさみや》教会軍に属し、地上に正義を実現すべく戦っている。天使とは思えぬ長短の兵装での暗闘を得意とするが、天使なので人間の感情に疎い所がある。

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