楽聖と吟遊詩人
文字数 682文字
モーツァルト!
フルトヴェングラーによる、1954年の舞台。
いろんなドン・ジョバンニが you tube にあがっているけれど、これが僕のお気に入りです。
役者さんの表情、衣装、演技、舞台装置、音の流れ…
これ以上、このオペラのイメージに合うものはありませんでした。
そしてもう一本、こちらはいわば「現代版」ドン・ジョバンニです。
こちらは、うーん、という感じなのですが (独断ですみません)
02:34:20 辺りからのクライマックスを見て、これもアリかな、と思いました。
フルトヴェングラーのクライマックスと対比してみると
同じオペラとは思えないです。
このオペラの魅力は── ドン・ジョバンニの生きざまだと思います。
女たらし。放蕩貴族。放埓騎士。自由すぎた人生でした。
殺した騎士長の亡霊に、「生活を変えよ」「悔い改めよ」と迫られても
彼は断固拒否し、地獄の業火に焼かれて行きます。
変えられない自我、我欲を、とことん貫いた生涯でした。
※ この現代版、動画非公開になっていました…。
代わりに、現代版というわけでもなさそうだけど、クライマックスの短い動画を一つ、挙げておきます。
──────────
悪も正義も
よくわからない
そんな気分の時
なんか疲れちゃったなぁという時
吟遊詩人の唄でも聴いて下さい。
下田逸郎さんの「この世の夢」