第9話(終)

文字数 7,230文字

[その名はブルー・キャット]

ー対策室ー
大画面のテレビを見ている、大泉政務官と吉田警部
大泉「あれが、捜査官なのですか?」
吉田「ええまあ、そうらしいです」
大泉「女性なのか?」
長い黒髪と体形で判断したのだろう。
新藤「われわれには女学生に見えました」
宮川「はいからさん、だったよな」
鈴木刑事「窓から飛び出ていったな、10階だけど」
「ええと・・皆さんの言っていることがわからないのですが?」
額に手をあて悩む政務官、吉田警部も、どう説明したらいいのか(うな)った
「われわれもです」(苦笑い)

いっぽう栗元は原田に言う
「バカな、電磁サーベルは装甲歩兵ロボットにしかついてないしろものだぞ、そんなもの生身で振り回すわけがないだろう、危なっかしい」
原田「でもあの光は…それしかない、(やいば)のような薄い磁束場の中に10000度の高温プラズマを閉じ込め、触れるものすべてを焼き切る剣〔電磁サーベル〕別名ビームサーベル、プラズマ刃、(ライトサー〇ルは某映画と被るからNG)とも呼ばれるんだ」
栗元「SF映画じゃあるまいし・・」
原田「もうSFじゃないよ、フランスの核融合技術からNATO軍は持っているんだ、あれは武器とはいえない、兵器なんだ、必ず切れる刀は「武器」じゃない!防ぐ手立てはないんだ、拳銃も機関銃もレーザーだって、あの電磁フィールドと高熱で阻まれ中までとどかない。近接戦闘の中では最強無敵を誇る・・ただし、腕に自信があるならばの話だ!」

ードーム内ー
ジャララン(BGM付き)
ブルー「無双天下(むそうてんげ)・・・」
上段に構える剣
雲ジイ(いきなり、とっておき出すんじゃな)
ブルー「大和流舞刀剣術(おおわりゅうぶとうけんじゅつ)・・(いち)刀式」

     風はもう止んでいた


ー対策室ー
原田「GFPは〔軍警察〕だと言われています、昔でいう多国籍軍をより強力にしたもの、世界から選抜した実力者に「警察」という名前をつけたWGPOの軍事執行部隊、少数精鋭ですが威力は絶大だと、たった一人で軍1個中隊と同等のレベルだと」
栗元「じゃあ、あの女学生も戦闘集団の一人だと?」
原田「GFPの捜査官というならそうなのでしょう、実力者だと思われます」
鈴木刑事「その『実力者』っていうのはそもそも何なんだ、何の実力なの?」
「あらゆるものです」
とうとつに答えたのは大泉政務官だった。
「せ、政務官!?」
「私も同じことを聞いたんですよ、総理に・・」
「矢部総理にですか⁉」
「はい、総理はこうおっしゃっておられました」
「”実力者”とは人そのものだと」
「人、そのもの?」
政務官は説明する
「例えばスポーツならば実力のある人は五輪なりワールドカップなり、さまざまな国際大会でその力を発揮する場所があるでしょう、それは世界レベルの能力・実力の人ということです。頭脳ではノーベル賞、数学のフィールズ賞、チェスや囲碁などの頭脳ゲーム、設計、デザインでは世界コンペがあります。
しかしそういった華やかじゃないけれど、地味ではあっても世界レベルな能力を持つ人というのは存在するのです、言い方が悪いですが、それに何の意味があるの?それが役にたつの?という人が世界にはいっぱいいます、才能の無駄遣いともいわれますが・・・
それを無駄にはしないで、人類の役に立たせよう意味をもたせよう、というのがWGPOの方針なのでしょう」
鈴木刑事「まさか、そんな」
政務官「なにしろWGPO(世界政府準備機構)には発足当時から何もなかったのです
あったのは人、人材のみ。だけど・・人の力というものは実は何ものをも凌駕(りょうが)する可能性を秘めている、暗算の達人にコンピューターは不要です、拳法の達人に武器は要らないでしょう、いやそれこそ簡単な計算機や武器でも持たせたら鬼に金棒、手がつけられない・・・
だったらそういう人材を活用しよう、簡易な装備だけですむし、それしかないのだから・・そしてそれは実行され、その人たちは実際に戦争を止めてきた、47年もの間、紛争や 解決不可能と思える事件を何度も止めたり解決してきた。
森羅万象を救う人の力、マンパワー、その実績、その事実・・〔実〕の〔力〕を持つ者
〔実力者〕」
吉田警部「それが、あの女学生だというのですか?」
政務官「実力者に年齢や性別は関係ありません、若かろうが年配者だろうが女の子だろうが、
ウソか本当か中東紛争では12台の最新鋭戦車が一人の歩兵に敗れたと、その歩兵がGFPから派遣された捜査官だったという噂です」

ードーム内ー
ロボットは大きく手を広げ、伸ばした、両脚を開き、大股で万歳をした格好だ、
それは全体でみるとX(エックス)の形になる、
雲ジイ「いかんぞブルー!奴は手足のプルトニウムを腹で融合させる気じゃ」
ブルー「させないわ・・」
「てっ」
キルピンクは跳んだ、10mはジャンプした、あっという間に間合いをつめる・・

ー対策室ー
鈴木「まさか」
新藤「ホントなのか?」(震えている)
原田「ボクも聞いたことがあります・・第七次中東紛争で、たった一人の歩兵に最新鋭の機甲師団が全滅したとか?
なにか剣のようなもので、戦車がトウフみたいに刻まれ、それで戦闘の帰趨(きすう)が決まり、全面戦争は回避されたと」
宮川「それこそ都市伝説だろう?」
鈴木「昔の話だろ、あの女学生じゃないよな」
その時、パソコン画面を見ていた栗元があわてて言った!
栗元「しまった!ロボットに隠された部分があった、捜査官(ブルー)に教えないと・・」
宮川「もう遅い、マスクはないんだ」
栗元「海中ライトの裏に何かがあるんだ、ライトの部品じゃなかったんだ‼」

ロボットの肩のライトがこぼれ落ち、転がり出る閃光弾、
カアッ・・!!と閃光がほとばしる

キュオオォォ・・・ブルーの左目の瞳が収縮する
ブラウザー・コンタクトは一分間、閃光を遮断するのだ、
観客たちには何かが光り、まぶしくてよくわからなかった。ロボットの場所が閃光に包まれ、
キルピンクがそれに向かっていった・・・と思えば、終わっていた。
光が消えると・・・
いつの間にかピンクはロボットの後ろに立ち、少しかがんで装飾用の剣を下段にしていた。

一泊の後、バラバラ・・とロボットの手足は切断され、その場に崩れ落ちた。

(大和流『円天四肢斬魄(えんてんししざんぱく) 』)


鈴木刑事「う、うそだろ・・」
栗元「バカな、手足のジョイント部は2cmしか見えないのに?」
宮川「地雷に耐える装甲なのに?」
原田「一瞬で・・解体?」マウスを落とす原田


ードーム内ー
ブルー「ニョッカーの皆さーん、今です!冷凍ナパーム弾、てーっ!」
「イーッツ!」
BOM、BOM!と白い煙が上がると、地面に落ちたバラバラの手足は、たちまちカチコチに凍ってしまった。ニョッカーの皆さんの中の人は、自衛軍の災害特殊部隊員である、なので武器もあつかえるのだ。
「イーッッ!」
同時に大きなお椀のようなものを3人がかりで凍った手足に被せる(鉛で重いので)
カポン、カポンと、
服は皆つなぎの一体型だ、ピンクの衣装も一体型、オールドフィーチャーみたいなつなぎで放射線防護服のようになっている。
ブルー「良い仕事ですわー」
土埃(つちぼこり)も上がらないように地面との継ぎ目も冷凍される、
ブルー「後はおわんを地面ごと重機で(すく)って回収ね、グラウンドに穴が開くけど、修繕費は日本政府に請求よ」
「イーッツ!」

ブルーは残った、横たわる胴体に近づく、
本部(GFP)・・・頭部(みしるし)はどうしますか?」
(情報はない、破壊せよ)
その声は雲ジイではなく、低く陰鬱(いんうつ)な別の声だった。
「了解」
ザクリッ!と、電磁サーベルはロボットの頭部を貫いた、ロボットの光が消える・・・
これで中の電子機器類は、サーベルの磁気と高熱で完全修復不可能までに破壊された。

ー対策室ー
プルルルル・・・と携帯音が鳴る
那希博士「ああキミか・・うむ・・わかった、後はまかせてくれたまえ」
それを見た原田
原田「は、博士、いつの間にブルー捜査官と電話番号交換したの?」
那希博士「いや、むこうは非通知じゃ。これはもともと原研(うち)のプルトニウムじゃからな」
窓が開いたから携帯が使えるのだ、まさかそこまで計算済み、とは思わないけど。
栗元「そうか、ドーム内で斬ったのは、気圧が高いせいでロボット内部のプルトニウムが外へ出るのを防ぐためか?」

ードーム内ー
携帯を切るブルー捜査官(撫子)
ブルー「原研に送って、はい、お終い」
雲ジイ「ブルー、いちおう放射線チェックはするんじゃぞ、マスクが取れたからのう」
ブルー「はいはい、リョーカイじゃ!」
雲ジイ「・・・」

ー対策室ー
栗元「あれが・・あれがGFPの捜査官」
原田「け、『剣術使い』の『実力者』だったのか?」原田はやっとわかった、
「どうりで作戦は(つたな)いはずだ・・」
栗元「だが最後の最後は実力がモノをいう、ブルー捜査官は、対策室(ここ)で、
斬って良い内部構造と、斬るための場所を捜査していたんだ。
政務官「本名は・・わからない、ですよね」
うなずく吉田警部
鈴木刑事「暗号名(コードネーム)は『青い猫(ブルーキャット)』と言っていましたけど・・」
政務官「ブルーキャット?青い猫?変わったコードネームですね」
(そうか、あれが『実力者』か)大泉政務官は官邸での首相との対話を思い出していた。

大泉政務官の回想(連絡した後の二人の議論)
矢部総理「・・・つまり結論は、WGPOとの連携。それが私の考える積極的平和主義というものだ」
大泉議員「平和のためなら国がなくなってもかまわない、と?」冷たく言う議員
矢部総理「日本がなくなるわけではない、WGPO(世界政府)の主要国として、アジアの地域社会として、これからも続いていくだろう」
大泉「バカなっ!」(ダンッ、と机を叩く大泉政務官)
「総理は日本を!国家を!世界の一市町村にするおつもりですか⁉ 」
と激昂する大泉議員、対して無表情な目の総理
総理「・・かつて日本は、薩摩や会津や長州など、いくつもの(はん)に分かれていた。
藩が違えば外国、大名は一国の主、戦国時代以前からお互い斬り合い殺し合いの戦争もしていた・・・」
「明治以降、やっと長い長い武家社会から、身分社会から脱却できたのだ。藩という地方政府が集まった「幕藩」から「日本」という強固な中央集権的な一つの国家となり、人々は「国民」となった。しかし明治になっても刀を捨てられない武士はいたし、会社というものがわからない商人も数多くいた」
大泉「昔からの国会議員を捨てられない自分は、刀を捨てられない武士だということですか?」
総理「私もだ、私だって政治家一族の出身だよ、しかし物事の変容は10年20年で変わるようなものじゃない、実際、明治の藩閥政治から抜け出せたのは大正時代になってからだよ、首相は薩摩と長州出身者じゃないとなれないという弊害・・・解除に40年以上かかっている」
大泉議員「しかし国家は・・」
総理「大泉くん、新しい時代が来たんだよ。明治や大正の頃のように変革と危機が交互に訪れる時代の過渡期それが今なんだ、大衆は浪漫な時代と言っていたが、政治は変革の時代でもあった。世界統合は時代の流れそのものだ、それはもう変えることのできない歴史の趨勢(すうせい)なんだ」
大泉議員「・・・・・」
総理「キミはまだ国家がなくなるのが気にいらないのだろう、だが政治家がいなくなるわけではないぞ、このままではキミはただの日本の一議員として終わる、いいとこで首相だ。
でもそうじゃないだろう、政治家として生まれたならば日本史ではなく世界史にのるような大政治家になりたまえ。WGPOが影というなら表に出せ、キミがやればいい、WGPOでキミが世界政府の初代大統領になれば良い。それをできるのが本物の政治家といえるのではないかね?」
大泉「こ、国家という頚木(くびき)から離れろとおっしゃるのですか?人類はまだそんなレベルでは・・」
総理「そんなレベルだよ、現代は宇宙への進出も始まろうかという時代だよ、月面にも火星にも基地がある。国単位で世界運営ができる時代ではもはやないんだ、世界はもう戦争はできない !第三次大戦によって国家方式による世界運営は終わりをむかえたんだ」
大泉「・・・・・」
総理「日本もそうだったが、思想やイデオロギーの切り替えはそんな簡単に運ぶわけではない、半世紀ぐらいのりしろ(過渡期)は必要だろう、逆に言えばのりしろ時期にどんな政策を執るかで今後数世紀のイニシアチブを握れるかもしれないのだ、明治維新で薩摩や長州が政治の中枢を担なったように、今こそ政治家の腕のみせどころじゃないかね?」
「し、しかし・・」勢いが落ちる大泉政務官
「大泉くんおぼえておきたまえ、政治とは未来を作る仕事だ!それはいつの時代でも変わらない。自分の道を行きたまえ、親父さんと違って良い、地盤は引き継いでも精神まで引き継ぐ必要はない!時代も人も変わるのだ、そういった政策の選択力、それらをすり合わせる調整力、そしてこれだと決めた道を進む信念、その3つがあれば偉大な政治家として歴史に残るだろう」
「・・・・」考え込む大泉議員
「・・わかりました総理、まだ納得はしていませんが、私はこれから警視庁に行ってきます、この目で世界政府の実力者、という者を見てきます」
矢部総理は、ここでやっと微笑んだ。
「そうこなくてはね、わたしの話より自分の足と目で確かめたほうが良いだろう」
「では、失礼します」
礼をしてドアに向かう大泉議員、その背中に総理の声がかかる
「いつか・・私の席に着いても、連絡の仕方はわかったね!キミは日本で『管理官』を見た唯一の2人目、なのだから」
「えっ?」
バタン!ドアは閉まってしまった。

(ものすごいハードルを置かれてしまったかな?)政務官はひとりごちた。

ー対策室ー
原田「終わった、これで・・」
ヘナヘナと座り込む一同
宮川「核爆発は回避・・された」
栗元「やれやれ、寿命が縮まったぜ」
対策室は緊張から一転、安堵の空気が広がっていた。

ー後楽園ドームー
その頃ドームでは、軍隊や警察がスタンドにぞろぞろ出てきてものものしい感じであった、観客も一体何事かというように、不安を感じ始めている。アナウンサーも、もう収拾できない。警察はパニックを抑えねばならなかった・・

ー対策室ー
大泉政務官は決意をした(まずは小さくとも決めること、が第一歩ですね?総理)
政務官「それでは、ここから先はわたくしの出番かな」
一同「えっ?」皆は不思議そうな顔をした
政務官「警視庁(ここ)から、後楽園ドームにつながりますか?」
ニッコリと笑う政務官

ー後楽園ドームー
観客がだんだん騒ぎ始めたころに、ババンッ!とドームのオーロラビジョンに映ったのは、大泉政務官である。政務官は落ち着いた声でしゃべり始めた。

大泉「試合観戦のお客様方、こんにちは、大泉新次郎でございます。災害対策・復興政務官も拝命しております」
観客「おおおっ!」
「新次郎さまだわ」
「キャーしんちゃん」
「なんでえ、なんでえ、ちょっとイケメンなだけじゃん、ぶつぶつ・・・」
「わたしは大阪知事派なので別に・・」

大泉「お騒がせして申し訳ありません」
観客「やっぱりセレモニーだったのか?」
大泉「実は後楽園ドームに爆弾が仕掛けられた、という情報がはいりました。現在、警察や軍隊が捜索中なのです。ご観戦の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、なにぶん緊急事態なので、本日の試合は中止とさせて頂きます、再試合の日程は後ほど、野球機構と調整いたします」

「新次郎さまが言うのならしようがないわ」
「引き分けだったからな、仕切り直しか」
「また、試合が見れるならいいや」
パニック寸前の観客たちは、政務官の話で落ち着いたのだった。
政務官「観客の皆さまは、すみやかに係員と警察の指示に従って、順次、検査ゲートを通ってドーム外にご退出ください、ご協力をお願い致します」頭を下げる大泉政務官

爆弾ロボットは解体したが、長時間ドームに居続けるのはよろしくない、観客はすみやかに避難させねばならない、災害対策の大泉政務官、(みずか)らが言う効果は大きかった。
検査ゲートは放射線チェックも兼ねているのだ、プルトニウムはすぐに冷凍したから大丈夫とは思うが念のためである。

政務官(世界はもう戦争はできない・・・そうかもしれませんね、総理)

こうして新東京は「歩く核ミサイル攻撃」から回避されたのである、一般の人々は知らなかったが、それが真実であった。


ー都内 山の手の道ー
エッホ、エッホ、エッホ・・・
暮れなずむ中、一台のロボ (りき)車が走っている。
「ああ、またお買い物ができなかった・・・」
車内で落ち込んでる撫子
「何言っとるんじゃ、銀座が消滅せんで良かったと思わんか!」
雲ジイのカミナリがとぶ
「まあ、そうなんだけど~」
「マスクが飛ばされたので、声も通信も切れたがの、閃光弾は予想外じゃった」
「ちゃんと役に立ったじゃない、コンタクト機能・・」
「あれで目くらましして、起爆する手順じゃったんじゃな」
「寸前に斬ったけどね・・」
「それは見事じゃが、顔バレしたのじゃないか?」
「ロボットがいた方向には、スタンドはないし、設備カメラも付いてないはずだから大丈夫でしょ、たぶん?」
「・・一応、偽造プロフィールを日本アクションアクター名簿に入れておくわい、つじつまは合うじゃろ」
「ではこれにて一件落着ね!じゃあ締めましょう、ヨヨヨイ、ヨヨヨイ・・・」
「このスカー!誰がそんな昔の時代劇知っとるんじゃ、関西人もわからんわい!」
「えーっ、有名なのにぃ」

ロボ 力車はシルエットとなり、夕陽の中へと消えていった。

                    第2節【歩く未載留(ミサイル)】終わり

~後日談~
・吉田警部は[警視正]に昇進した、現場にしょっちゅう顔を出す、変わった警視正として警視庁でも有名になったのは、また別のお話。
・〔ケンさんの実況〕は視聴者に大人気で、巨阪戦の定番となった。
イヤイヤながらアナウンサーはいつも引っ張り出され、こちらも(のち)に室長に昇進するのだが、これもまた別のお話しである。


〔多忙なためインターバル期間をいただきます、第3節は来年になります(作者)〕
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登場人物紹介


大和撫子(おおわなでしこ)
17歳 出身地-京都

この物語の主人公。この春、瑞穂学園の編入試験にパスし京都から東京に出てきた美少女

親せきの大おじの家に下宿させてもらっている。実家は旧家で格式ばった厳しい家だったらしく、その反動から東京ではハメをはずしっぱなしである。性格は明るく活動的(言い変えればジャジャ馬)思いこんだら即実行するタイプ




ムホーマツ(WE45_HO-MM2)

人力車牽引ロボット〔45年製〕万能タイプ、ハンダオートマトン株式会社マルチタイプモデル2という意味

撫子が所有する個人用人力車の車夫である人型ロボット。ロボットが引くので“ロボ力車”とも呼ばれる。地上でしか使えないが、移動には便利なので重宝する。最高速度は時速30km(それ以上出ないようプログラムされているはずだが、撫子はリミッターをはずしている)アルコール燃料で電動部は燃料電池&太陽光で補う、俥の部分と分離できるので万能タイプといわれる



JJブラザーズ

ジャックとジャンクと呼ばれる二人組みの犯罪者コンビ国際指名手配(わるいやつ)リストDクラス、常にコンビで行動、黒服、黒帽子サングラスを着用、通称ブラックメン、主に金融犯罪を得意とする。ジャックの方は軍隊経験者



鈴木刑事

フツーの警視庁のフツーの刑事、中肉中背、視力体力→平均、身体能力→標準、顔→フツー(自称ややイケメン)苗字も一番多い「スズキ」、可もなく不可もなく・・(もうやめてくれー!本人)



吉田警部

警視庁でノンキャリで叩き上げできた警部、現場主義&実力主義者だけど、身だしなみには厳しいタイプ。身体も大きい、こわいけど部下の信頼は厚い、でも警察上層部からは煙たがられている、まあどんな組織でもそういうものです



矢部総理大臣

歴代長期政権の一つである日本の首相(誰かに似てるかもしれないけど気のせいです)問題はあったけど、雇用と株価を上げたのは紛れもない事実。アイコンがあってよかった!そもそも問題のない首相なんて今までいたっけ?だからこれで“いいんです”(川平ふう)



大泉議員

衆議院議員、将来有望な若手のホープ、のちに環境大臣となる、俳優の兄弟がいる(誰かに似てるかもしれないけど別人ですよ)干されたり落ち目の時期はあったけど、政治家なら皆な通る道、数十年後は世界大統領になれるかもしれないし、なれないかもしれない。


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