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酒中偶成
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前のエピソードへ「明日が来るのが怖くて」
いつでもぼくはゆらいでいて
文字数 173文字
いつでもぼくはゆらいでいて
みようとすればみるほどに
すがたかたちはぼやいていく
確率論の世界では
ありとなしの境さえとけてゆうかいする
あるいは永遠課題のオントロジー
存在論の世界では
いつでもじこはぎぎをていされている
いるかいなかもわからぬうちに
ふたしかなだいちをふらふらまわるうちに
うたがいをはらんだままに
にじむなみだとともに
確かに消えて無くなるのだろう
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酒に呑み疲れて
酒中偶成
中郷鷹花
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今日も酒に脳を溶かして
ああこの大気の水底に沈む我々は
雨垂れを肴に飲む
アテのない旅
消さずにおこう
ひとたび愛を知ったなら
何者にもなれなかった残骸が
遅咲きの花
自分がカラッポだから
明かりを消して寝る前に
明日が来るのが怖くて
いつでもぼくはゆらいでいて
酒に呑み疲れて
酔いどれてひとり歩く
花火
ああ、絶望を洗い流しておくれ
自分を自分で上塗りして
腐れ縁
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