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文字数 282文字
テーブルの上の拳銃(9mm SIG SAUER P320)にむけて身を倒して瞬時につかみ反撃するには時機を逸していた。よくて「髪つきの頭皮」を壁に残してどこかに拉致られる、しかしその先はどこなのだ?
窓外の夕景がとおざかり、片目をつぶったトオルが戯れに僕を散弾銃の先に狙ってみせる。咲良が、そう咲良がここにいるのだ。見えるのか見えないのかわからない、そのピンポン玉の目でウインクして
「誘惑しちゃうぞ」そういった矢先に、ぱさり、ぱさりとなにものかが近づいてくる。ぼくはどこにいきたかったのだろう? 遠藤を逮捕して解決するはずだった事件の先になにをみていたのだろう?
窓外の夕景がとおざかり、片目をつぶったトオルが戯れに僕を散弾銃の先に狙ってみせる。咲良が、そう咲良がここにいるのだ。見えるのか見えないのかわからない、そのピンポン玉の目でウインクして
「誘惑しちゃうぞ」そういった矢先に、ぱさり、ぱさりとなにものかが近づいてくる。ぼくはどこにいきたかったのだろう? 遠藤を逮捕して解決するはずだった事件の先になにをみていたのだろう?
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