第272話 試行錯誤

文字数 420文字

 製作中の絵を(まだ始まったばかりの)どういう風に進めていこうかと迷いながら、悩みながら進行しているところだ。9分の1の試し書きをやりながら、少し分かることもあった。
 鉛筆の線の処理、背景の処理、忠実に書くことと作品の違い、何が描きたいか、表現したいかを明確にする、今の実力以上のものに軽はずみに挑戦しない、作品全体についての思い、などなど考えることができた。ただ、描く前から全てが決まるわけもなく、時間の経過と共に決まっていくこともあると思う。それが案外と大事なことかもしれない。

 そんなことで、昨日から本番の画紙に(下絵を写したもの)枝の書入れを始めた。楽しみながら一筆でも描きつづけることを主眼として進めて行きたいと思っている。さてさて、いつ完成するのやら。まったくど素人の絵の講釈につき合わせて申し訳なく、恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。どうでもいい、老人も日々の営みをなど、そんな「よしなしごと」を書き綴けることも生きることなのだ。


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