第94話 ハメマラ

文字数 559文字

 ハメマラとは、男性の老化の進行を表す言葉として、成人男子にとって知らない人は少ないだろう。その進行スピードや”欲の張りぐあい”は個人差があるようだ。晩年までマラを振りかざしたいという欲は、ある種男性のあこがれでもある。いつまでも男としての本能を忘れたくないのだろう。
 歯に関しては、昨日のトラブルのとおり、三大欲求の一番である食欲を満足させられなくなる。お年寄りの男女が集まると、「食べる楽しみがなくなったら終わりだよ!」とか「温泉に入って美味しいものを食べる旅行が一番の趣味だわ」という会話がよく聞かれる。そのための8020運動とは、80歳で20本の自分の歯を持つことをいう。
 自分の目は、昨年末に白内障手術で新しい人口レンズが挿入された。若い時からの片目である自分にとっては、手術に不安があったが已むに已まれずの決断は無事に終了した。昔ほどではないけれど、読書が再開できたことはやはりうれしいことだ。
 マラに関しては二つの役目があり、性欲のほうはマラ状態にある。ほぼ、いや完全に卒業状態で、もうそれほどの欲もなく、無ければ無いでOKという状況。もう一方のおしっこの方は、夜の夜中に必要もないのに元気になり、しょっちゅうたたき起こされる。さほど効いているように思わないが、宣伝に負けて八味地黄丸の世話になっている。



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