第361話 五味太郎
文字数 473文字
五味太郎さんの幸福論が新聞に掲載されていた。彼は言う。「幸せになる」という言い方も引っかかるし、幸せって、抽象的何だよね。「もっと具体的に言えよ」という感じがある。なるほどの五味さんの考え方だ。
実際に幸せって何?って、聞かれて、どう答えていいか分からない。お金があれば、たくさんの友人がいれば、立派な家に住んでいれば、健康であれば、それだけで充分に幸せだ、とは言えない。難しく、深い質問なのだ。
五味さんの考える幸せの基準は、喜怒哀楽に満ちていること、充足していることと答えている。また、「楽」に生きないと本気になれないとも言う。「楽」と「楽しい」とは、同じ字を使う。楽なことは楽しいことなのだ。自分の「楽」に向かって逃げたらいいと言う。それもひとつの生き方だと思う。
常に幸福の中に浸っていることは不可能なことだし、案外と不幸のそばに幸福が潜んでいでるかも知れない。○○論なんてものは、理屈の世界で、様々な人が勝手なことを言い合う、言葉の遊びかも知れない。そんな抽象的なものは、掴んだと持った瞬間、逃げ出されるものかも知れない。
倉敷にて
実際に幸せって何?って、聞かれて、どう答えていいか分からない。お金があれば、たくさんの友人がいれば、立派な家に住んでいれば、健康であれば、それだけで充分に幸せだ、とは言えない。難しく、深い質問なのだ。
五味さんの考える幸せの基準は、喜怒哀楽に満ちていること、充足していることと答えている。また、「楽」に生きないと本気になれないとも言う。「楽」と「楽しい」とは、同じ字を使う。楽なことは楽しいことなのだ。自分の「楽」に向かって逃げたらいいと言う。それもひとつの生き方だと思う。
常に幸福の中に浸っていることは不可能なことだし、案外と不幸のそばに幸福が潜んでいでるかも知れない。○○論なんてものは、理屈の世界で、様々な人が勝手なことを言い合う、言葉の遊びかも知れない。そんな抽象的なものは、掴んだと持った瞬間、逃げ出されるものかも知れない。
倉敷にて