邯鄲 プレイヤー用表題
文字数 918文字
「夢だから、なお生きたいのです。あの夢のさめたように、この夢もさめる時が来るでしょう。その時が来るまでの間、私は真に生きたと云えるほど生きたいのです。あなたはそう思いませんか。」
―芥川龍之介『黄粱夢』より抜粋
忍術バトルRPG シノビガミ「邯鄲」
偽れぬもののために、影と影がぶつかりあう。
このシナリオは、3人用です。
現代編のレギュレーションを使用します。シナリオのリミット数は3です。
PC① 推奨:特になし
あなたは「盧生枕」という忍器を偶然手に入れ、保管している。忍務もへったくれもない状況で手に入れたこの枕だが、予想外に強力なものであると判明した。自分の手に負える代物ではない。あなたとPC②が滞在している街にもうじき流派の幹部が視察に来るので、さっさと渡して評価を高めた方がよいだろう。あなたの【使命】は、盧生枕を本部に上納することだ。
PC② 推奨:ハグレモノ
あなたは直属の上司から命令を受け、PC①の配下として忍び込んでいる。PC①は比較的強い忍者で、他流派の仕事を邪魔することもしばしばある。それを目障りに思った上司が、刺客としてあなたを送り込んだのだ。あなたの【使命】は、PC①を倒すことだ。
PC③ 推奨:特になし
あなたはPC①と対立する流派の忍者である。PC①が手に入れた「盧生枕」は、あなたの流派が探している忍器のひとつだ。PC①が所有する盧生枕を発見したあなたは、それを本部に連絡し、そのまま枕を奪取する忍務を受けた。あなたの【使命】は、盧生枕を本部に上納することだ。
流派が雇ったハグレモノも後から応援に来るらしい。それまで凌ぎ切ろう。
プライズ:盧生枕(ろせいちん)
PC①が本当につまらない経緯で手に入れた、青磁の枕。この枕で眠った者が見る夢は、通常の何倍もの体感時間と強い迫真性を持つ。夢の内容は忍法によって本人や周囲からの干渉も行え、幻覚を使った忍法の効果を高めるなど応用性も広い。
このプライズの持ち主は、【奥義】『黄粱一夢(こうりょういちむ)(完全成功: 《詐術》)』を使用できる。1度でも使用された場合使用済みとなり、そのシナリオではもう使用できない。
ドラマシーンで受け渡し可能。このプライズに【秘密】はない。