邯鄲 結末

文字数 1,080文字

 とにかく、PC①、PC②、レイトン・セタリアが生死問わず現場にいます。PC③は今すぐその場を立ち去って本部に戻っても構いませんし、この場に残ってPC②の顛末を見届けても構いません。

 PC②には以下の展開が待っています。複数の選択肢があるかもしれませんし、ないかもしれません。

・肉菓子木型を使い、生きた肉体を手に入れる
 PC②が肉菓子木型を持っているか誰かに譲渡され、なおかつ誰かが死亡している場合の展開です。肉菓子木型は現場にはないかもしれませんが、場所はわかります。PC①・PC③・レイトンいずれかの遺体(PCの「部下」が死亡しているなら、その遺体でもよい。そしてプレイヤーが出したエキストラでも!)を消費し(具体的な描写は避けます)、PC②が遺体と共に肉菓子木型に入れば、PC②は新たなキャラクター「PC②」としてこの世界に生まれ落ちます。その自我がレイトンの分身であったPC②と同一かどうかは、誰にも(忍神でさえも)判断はできません。
・死亡する
 肉菓子木型が使えず、レイトン・セタリアが死亡している場合の展開です。PC②は盧生枕の影響が残っているのか、少しだけ話す時間をおいてから、この世界から消え去ります。
・レイトン・セタリアとして目を覚ます
 肉菓子木型が使えず、レイトン・セタリアが生存している場合の展開です。気が付くと、PC②はレイトンになっていました――否、元々PC②という忍者は存在しておらず、レイトンの自我の“一部”とも呼べる何かがあるべき場所に戻ったのです。以降、PC②のプレイヤーはレイトン・セタリアを演じ、GMもPC②をレイトンとして扱います。
 レイトンは冷酷ではないが冷淡で自信過剰な性格で、PC①とはまるで違った過去があります。ですが、PC②だったこともある分身を解除したことで、その人格と記憶に何らかの影響を及ぼしている可能性があることを「レイトン・セタリア」に指摘してください。
 

 PC①やPC③が生きていれば、盧生枕の行方も含めて、各PCにどんなシーンにしたいかを聞き、結末を演出してください。

 その後、以下の文章を読み上げて締めくくります。

 PC②が苦しみ、迷いながらも生きぬいた(PC②に設定された年齢)年の生涯。傍目から見ればそれは、粟粥が炊き上がるまでの短い夢だったのであろう。だが、PC②というひとつの夢は、この世界にはっきりと痕跡を残した。PC②は考え、選択し、心のまま生きていたのだ。確実に。

 あるいは、この世界もひと語りの夢。これより覚める時が来た。だが、あなた方は今も一炊の夢の中で生きている。生きてゆく。

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