出家隠密が六忍! 導入フェイズ
文字数 806文字
以下の描写を読み上げてください。
最初は領主の屋敷で働いていた下男だった。
火始末を忘れていた下男が偶然領主の部屋を通りかかると、女が彼に覆いかぶさり彼の血を吸っているではないか。女の腰から下は大蛇であった。
下男はそれを見間違いだと思い込んだが、酒の席で知人の農夫にそれを話し、農夫はこっそり屋敷に忍び込んだ。果たして下男の証言は真であった。女の顔は領主の花嫁であった。
農夫は領主にあやかしが取り憑いていると進言したが、領主は逆に黙ってほしいと金を握らせる始末。農夫は約束を守らず、噂はたちまち広まった。
忍術バトルRPG シノビガミ「出家隠密が六忍!」
偽れぬもののために、影と影がぶつかりあう。
ここでGMは、すべてのハンドアウトを公開します。
・PC①~④の導入
PCたちは水を汲むために井戸にやってくると、領民から「藤本家当主の奥方が物の怪であるらしい」という噂を聞きます。領民は「主様は百姓の言うことは聞かなかったが、御仏の教えを貫くお坊様の言うことならお聞き入れ下さるかもしれません。どうかこの事態を何とかしてくれませんか」と口々に頼みます。
PCたちがそれぞれの方針を宣言した所で、シーンを終了します。
・PC⑤⑥の導入
PCたちは戸野羽の茶店に立ち寄っています。ふと見ると、茶店の奥で農夫のひとりが演説をしています。「主様はあの妖婦にまじないをかけられ、操られているに違いない!放っておくときっと我らまで殺されてしまう!一揆だ、こうなりゃ一揆を起こしてあの女を倒すんだ!」
演説に聞き入っていた若い娘がPCたちを見つけて言います。「ねえ、あんたら旅のお坊さんだね?聞いての通りさ。ここを治めるそれはお優しくて品のいいお侍様が、男をたらし込む悪い妖怪に魅入られてるのさ。お侍様を哀れに思ってくれるなら、あんたら行ってきて、妖怪を祓っておくれよ」
PCたちがそれぞれの方針を宣言したら、導入は終了です。