耳なし芳一の話 導入フェイズ
文字数 715文字
・PC①の導入
伊賀の里で暮らすPC①は、ある時直属の上忍から呼び出され、以下の通り忍務を受けます。
・この包みの中の品物を、現在伊賀の里と内通している川並衆の上忍に届けてほしい。彼は川並衆の本拠地である美濃国南部、三つの川が合流し入り組んだ下流の島々のひとつに住んでいる。
・川並衆と敵対する宿儺衆が、伊勢国北部に潜伏している。日本西部の忍者勢力と川並衆とのやりとりを妨害しようとしているのだ。高い確率で遭遇し、戦闘になるだろう。特に亮一郎という名前の忍者が強いらしいので気を付けること。
ここでGMは、「小包①」のハンドアウトを公開します。
PC①が荷物を持って出発したところで、シーンを終了します。
・PC②の導入
PC①も登場します。
PCたちは伊賀と伊勢の国境の茶店に立ち寄っています。見知らぬ男がPC①のそばに近付き、「小包①」をすり取ろうとします。PCは宣言すればそれを阻止することができます。
PC①が荷物を守れば、泥棒は一瞬で忍者装束に着替え、「何も聞かずにその荷物を置いていけ」と脅します。泥棒は忍者ではありますがエキストラなので、PCたちは彼をどのように扱っても構いません。
泥棒が敗れると、茶店の店主がPC①を指さし叫びます。「その身のこなし、亮一郎殿の睨んだ通りお前はやはり忍者だったか。とするとその荷物も川並衆に届けられる物資に違いない!覚えておれ、その荷物我々が頂くぞ」店主はそう言って煙と共に消え去ります。
ここでGMは、「宿儺衆の陰謀」「亮一郎」のハンドアウトを公開します。
騒動ののち、PC①は再び荷物を持って茶店を後にします。それを見たPC②が、PC①を追いかけるところで、導入フェイズは終了です。