第９話　子猫パワーとの奮闘

キコとモコがやってきたのは生後4ヶ月に入る頃。
体重は1400g程。

今10ヶ月になるのだけどまだまだ子猫の元気には振り回されっぱなしである。

徐々に人に慣れていくのかと思ってたけど
キコモコは保護猫なのに野良時代、人間には良い思い出があるようで
人間大好きでうちに来て間もない頃から寝転んでる私の胸の上に乗っかって寝ていたり
トイレもお風呂もついてまわり何処でも一緒に入ろうとする

猫の性格は3ヶ月で決まるという

人も三つ子の魂百までというが
人間には良い思い出がありそうだが
外の音には敏感で家の中にいてもびくびくしてたりする
なかなか複雑な子猫時代を過ごしたんだなあと思います

まず困ったのは一緒に寝る問題でした。

いいじゃないか
夢だったんだ
一緒に猫と寝る。

嬉しいなあと思い寝室を開け放しいざ寝ようとするが
寝ない、、
猫は1日の大半を寝て過ごすと聞いているが
寝るのは寝るけど眠りが浅く夜も寝たり起きたりを繰り返しているようだ

日にちが変わる頃におやすみーと寝たとしても
ニャンたち（というかキコ）は四時か五時頃に起こしにくる

その起こし方は足に飛びついてきて爪たてて掴んだり噛んだり
枕元に来て枕を独占して顔を舐めたり頭を匂ったり噛んだり。

起こしにくるのはキコで上記のような感じで
私に絡み、
なだめようとしてよしよしと撫でて寝てもらおうとするけど
寝る訳もなく
私が寝落ちしようとすると可愛い顔を近づけて猫パンチを喰らわしてくるのだ
私はこれをキコ地獄と名づけることにした
寝ている枕元にやってきてゴロニャンと絡みつき可愛い顔を近づけて顔を舐め可愛い仕草で猫パンチする
朝の四時や五時である
日中にしてくれたら良いのにと思うが、
このような行為は日中私が起きている時には決してしない
嫌がらせと思ってしまう私は心が狭いのだろうか

聞く話によると猫に合わせてだんだん起きるのが早くなり
朝五時に毎朝起きて猫にご飯をあげるようになったという人がいた
私は根っからの夜型で朝が苦手な人間で
1日が15時くらいから始まっても良いと思ってるくらいなもので
そんなことはできない

それにうちのニャンたちは食にそこまで執着してないようで
ごはんくれと言ってくる感じじゃないのだ
ごはんあげても寄ってこなかったり
こちらが呼んで抱えて連れて行くなどして
餌場に行き、あまり食べないようなら口元まで手であげる始末
ごはんよりあそびのほうが目がないようで
モコなんておもちゃが隣にあるとそわそわしてごはんをちょい食べしてはおもちゃのところにすっ飛んでゆく

なので起こしにくるのも遊んでくれ構ってくれ
の方なのだ。

そして日中は常にこちらの動きを伺い、トイレに行こうとすればトイレに
洗面所に入ろうとすれば洗面所に
とにかく一緒に行こうとする

そっと立ち上がり寝ているはずのニャンコに目をやると
寝ているはずなのに目が合う
そしてすっと腰を上げて着いてくる

いいのに、、
寝てて

飼い始めの2、3ヶ月はこれがとにかくストレスでどこにいても監視されてどこにいても着いて回られる。
可愛い、
いや可愛いけれども
足元をすり抜けたりまとわりついたり
それも２匹で着いてこられて絡まれながら歩くのは至難の業だ
日々これだと
あぁもう
ってなるのはきっと私だけではないはずだ


なんだ？
私が思ってた猫との暮らしとだいぶ違う
もっと癒されると思っていたが
日中も夜も癒されない

ニャンたちもたまに深く眠る時もあって平和な時間は訪れるが
そんなのは1日の2、3時間あれば良い方で後はずっと遊んだりうろうろ着いてきたりしている

子猫パワーの凄さを味わっている日々。。

お子様を育てていらっしゃる人に比べたら足元にも及ばないのだろう

そう思っているが
先日帰省した時に甥っ子（6歳）と再会した
私のことが好きと公言してくれている甥っ子はフレンチレストランだろうと構わずに私の膝で寝転びごろんごろんしていた

…やっぱ子猫よりすごいな

振り回されることにだいぶ免疫がついた私は全力で甥っ子と遊び、兄夫婦に随分感謝されたのでありました。。

早く落ち着いて欲しいが子猫の可愛い時期も貴重、、
複雑な今日この頃です。