第12話 猫スケッチ②

文字数 1,214文字

今回はモコを描いてみたい

モコはその名の通り毛がふさふさモコモコしている
キコがストレートヘアだとすると
モコはカーリーヘアだ
硬くて直毛のキコに対して
柔らかくてふわふわなのがモコ

座った姿を後ろから見ると
キコは白の部分より茶の部分が多くて茶の部分が頭にかけてひょうたん型をしているが
モコは白の部分が多く白地に模様を描くように茶の部分がある

モコの背中には羽があって
ちょうど背中の真ん中あたりに広げた翼みたいに茶の部分がある
とても不思議だけど羽があるように見えるのだ

モコモコしているのでキコよりも体が大きく見えてしまうが
体重はキコの方があるし触ってみると地肌にいくまでに距離がある
ペルシャ絨毯のようだ

特徴的なのは
まあるい目と短い尻尾
キコは長く優雅な尻尾を持っているのだが
モコの尻尾は短く丸い
鍵しっぽというのだそう
その短い尻尾をちょこちょこ揺らしてちょこちょこ歩く様子はとても可愛い
お尻も丸くてコーギーのお尻にそっくりである
一時期はコーギーモコと我が家で呼ばれていたほどだ

丸さを体現しているのも関係あるのか
性格はキコと並べるとかなり温厚でおっとりしている
昔絵本で「デブの国ノッポの国」という絵本を読んだのを思い出す

モコはとても落ち着いていて冷静
そしてとても勇敢だ

例えば先般の夫婦喧嘩
私と夫が言い合いになり、騒いでいると
私のそばにいたキコは身を固くして目をまんまるにして私の顔を見てじっとしているのに
下の部屋にいたモコはトットットと階段を上がってきて
すたっと部屋の入り口に身を現したと同時に
「ニャア!」と一声鳴いて私の夫の間に立った
夫の方に体を向けてまた「ニャ!」と鳴く。そして私の方に顔を向けて視線を送る。
それが何を言わんとしていたのかはわからないけど
私と夫はモコの勇敢さに驚き喧嘩は有耶無耶になった。
モコはすごい。

来客の時もキコはびびりで逃げ回るのに
モコは腰が引けながらも相手が何者なのか嗅ぎ回っていた
先日遊びに来ていたうちの母も夜中目が覚めるたびにモコがそこにいて目が合ったと言っていた
ナワバリに入り込んだ大きい生き物たちが何者なのかモコは監視していたのだろう

しかしそんなモコにも弱点がある
モコはお尻も毛が長いので
しばしばウン○をつけて歩き回っている
そしてあちこちぺたんと座るので私は家中を拭き回らないといけないのだ
その点はキコはとても綺麗好きでお尻も綺麗にしている
モコは自分のそんなお尻を確認するが
手に負えないことがわかると見なかったふりをする。
最初は正気!?と思ったけど
まだ0歳だし我慢我慢だと日々拭き回った
しかしモコの可愛さに魅了されるうち
わかったモコよ
どれだけでも私は君のウン○を拭こう
どんどんやるといい、という境地に達してしまった
愛は偉大だ

それくらいモコは愛嬌があって可愛い

それにしても我が家のニャンたち、
対極のように違う双子のように思えるが
それでもとても似ているところもあるのだ。

それはまた別の機会にスケッチしてみたいと思う。


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登場人物紹介

人①(私)

人②(夫)

猫①(キコ)

茶白

人という字の前髪

尻尾が長い、直毛

可愛いというより美人タイプ

性格:不思議ちゃん、ツンデレ

猫②(モコ)

茶白、背中に羽

オンザ眉の前髪

鍵尻尾、ふわふわ毛質

丸顔、可愛いタイプ

性格:おっとり、マイペース

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