第11話 猫スケッチ

文字数 1,085文字

今日はここで我が家の猫たちをスケッチしてみようと思う
スケッチといっても絵は描けないので言葉のスケッチ

まず、キコ
茶色の毛と白の毛が混じった毛並みをしているのだが
キコという名前はその茶の部分がもう1匹より多いので
キ(黄)コとつけたと保護主さんが言っていた

キコがもし人間だったらとても美人な子なんだろうなと思う
水原希子や皇室の紀子さまが同じ名前だが並べてもいいような気品のある顔をしている
雑種で長毛種の血が混じっているのだろう
耳からも数本の毛が生えている
これはリンクスティップと言われるものだそうで「山猫の耳毛」とのこと
獲物が動く音をより正確に聞き分けるためのものらしい。

目がぱっちりして大きくてアーモンドを横にしたような形をしている
ぱっちりしてても細めても美人度が高くてその細面は
私が思春期男子でキコが学校一の美人の女子学生だったら密かに憧れてるだろうな
などと思わせるほど
猫にそこまで思うのかと思うがそれくらい整っている顔をしたのがキコなのです

キコはとてもしなやかでジャンプが得意だ
来て間もない頃は高いところにはまだ上がらなかったけど
今や家にあるもの全てを飛び石のように利用して高いところへ登る
今のところの最高峰は冷蔵庫の上で窓から飛び移り冷蔵庫の上で満足そうな顔をして眠るのだ

キコは外出時、玄関で腹を見せながらうにゃんうにゃんと体をくねらせて
いってらっしゃい(行かないで?)とおかえりをしてくれるのですが
その時お腹を撫でてたら下腹が異常に盛り上がっていて
病気かと思ったら脚の筋肉だったってことがあった
それくらい脚力も発展していて
体は細身に見えるが触ると締まっていて筋肉があるのがわかる
担当の獣医さんにも「いい身体してますね」と言わせたほどだ

何にでも興味を持つし飽きるのも早い
子猫らしい性格をしていて
イタズラも大好き
おもちゃは特定のものしか気に入らず
人が触るものに興味を示す
新聞を包んでいたビニールやパンの袋、丸めて放り投げたらずっと遊んでる

大好きグッズは毛玉。
ブラッシングをしてできた毛玉に喰いつくように匂いを嗅ぐ。
大きな毛玉を作ろうと瓶に入れて置いたらその瓶ごと持って行こうとする
毛玉を作ってやるとそれをいつまでもいつまでも追いかけ回して遊ぶのだ
たいてい家具の下やらに入れてしまい見失うのだが
その匂いに執着する様子はフェチっぽいものも感じられるぐらい執拗だ

朝の四時五時に目覚めてみんな(モコも)を起こしまくる
人の足を噛み、頭を噛み、おでこや鼻を舐めて枕を奪って喉を鳴らす。はた迷惑なお嬢様である。

マニアックでエキセントリック
それがうちのキコ。

次回はモコをスケッチします。
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登場人物紹介

人①(私)

人②(夫)

猫①(キコ)

茶白

人という字の前髪

尻尾が長い、直毛

可愛いというより美人タイプ

性格:不思議ちゃん、ツンデレ

猫②(モコ)

茶白、背中に羽

オンザ眉の前髪

鍵尻尾、ふわふわ毛質

丸顔、可愛いタイプ

性格:おっとり、マイペース

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