第10話 猫のごはん

文字数 1,014文字

猫まんまと言うが
猫のごはん、私は特にいろいろ考えず
保護主さんからこれまであげていたものを聞いて
同じものを用意した。

今は1日4食、朝昼夕夜
1日の必要カロリーを4回に分けてあげる。
今は。

いやはやお恥ずかしい話ですが
ニャンたちが来たばかりは量を決めてはおらず
適当にあげていたのでした。

適当…

その頃のキコはよく食べた
あげたらあげるだけぺろりと平らげる
おお、すごいな育ち盛りなんだなあ
なんて思いながらよしよしたんとお食べとばかりあげていた。


ある日トイレの掃除をしていたら血便を発見
ええ、
なんの病気?
日々遊び走り回っており元気もあるしご飯もしっかり食べてる。
ネットで調べてもよくわからない
なにか病気があれば猫は元気も食欲も失うとのこと

病院に連れて行き検査をしてもらっても特に虫がいるということもない
薬をもらってしばらく飲ませると血便はなくなった

なんでしょうね〜

先生は特に明言しなかったが
しかし私は通院の途中で気づき始めていた

なんでしょうか、、

とか言いながら。

これはきっと、、


キコは出されたものを律儀にすべて食べてしまう
限界を超えても食べていたのだ。
一方、モコはよく残していた。
しかしそれが普通だった

キコは食べ過ぎだったのだ

…血便出るまで食べるとは。

適当に置いておけば適当に食べてくれるのだろうなどと考えていた自分を省みた

猫飼うの初めてとか言いながらなんとも大胆なことをしていたものだ
そして猫飼い経験者のはずなのにそんな私の行動になにも言わなかった夫。
謎だ

初心者の失敗としてよくあることなのかもしれないが
子猫に適当ったって無理な話なんだろう
それに生まれて3ヶ月、野良生活を送ってたのだから
ごはんが手に入った時にその都度しっかり確保する
そんな習慣がつくだろう
次はいつご飯が食べられるのか保証はないのだから

たくさんあげたらあるだけ食べてしまう
キコは厳しい生活を生き抜いてきたのだ

じゃあモコは?ってことになるけど
またお話しすることになると思うが
モコは天真爛漫で我が家の太陽と呼ばれているぐらいなので
キコが守ってあげていた説がある。

モコよりも敏感で神経質なキコはおっとりモコのためにそんな性格になったのかもしれない
モコのおっとりの破壊力はまた後日にするとして
キコの性質がひとつわかった出来事だった

以降、私は時間と量をきっちり守ってごはんをあげている。
慎重じゃない自分の性格も露呈し今思い返しても申し訳ないことをしたと思ってる。

ごめんねキコ
君はえらい。


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登場人物紹介

人①(私)

人②(夫)

猫①(キコ)

茶白

人という字の前髪

尻尾が長い、直毛

可愛いというより美人タイプ

性格:不思議ちゃん、ツンデレ

猫②(モコ)

茶白、背中に羽

オンザ眉の前髪

鍵尻尾、ふわふわ毛質

丸顔、可愛いタイプ

性格:おっとり、マイペース

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