第4話
文字数 292文字
たかひろの部屋は、居酒屋から徒歩10分ほどの駅前にあるマンションの5階にあった。
たかひろは二人分の会計を済ませると、堀木と肩を組んで、足取りのおぼつかない彼を部屋まで連れていった。
ソファーに寝かせ、水を飲ませてやると、堀木は静かに寝息を立てはじめた。
たかひろは深いため息をつき、ベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。
ああ、とんでもないことになっちゃったなあ…。
養育費なんて大した額じゃないから、それぐらい貸してやってもいいとは思うけど、それよりも自己破産した方がいいと思うんだけどなあ…。
おいらだって、そんなにお金持ってるわけじゃないし…。
あれこれ考えているうちに、たかひろは眠ってしまった。