第5話

文字数 757文字

たかひろが異変に気がついたのは、深夜2時頃だったと思われる。

ウッスラと人の気配を感じて目を覚ますと、堀木が馬乗りになり、たかひろの体に覆いかぶさっていた。

「ちょっと…堀木さん、コレ一体どういうことですか?」

たかひろは身の危険を感じて身体を起こそうとしたが、堀木の巨体が重くのしかかり、全く身動きがとれなかった。

「お前の寝顔、よく見るとカワイイな…。
肌もキレイだし、まつ毛も長くて…まるで女みたいだ…」

「いや、でもおいら、男ですよ?
チンコついてるの知ってますよね?」

「かわいけりゃいいじゃないか!
愛してるよ、たかひろ…。」

「愛してるですって?
それって、あなたの主観ですよね?
なんかそう言えるだけの根拠とかあるんですか?」

「生意気な口ばっかりききやがって、この野郎」

堀木はたかひろの華奢な体を抱きしめて、半ば強引にキスをした。

生暖かく、柔らかい舌と唾液が彼らの口内で混ざり合う。

たかひろにはもう、何も言うすべはなかった。

一枚一枚、服が剥ぎ取られていく―。

すっかり裸に剥かれたたかひろの身体をしげしげと見つめながら、堀木は感慨深げにこう言った。

「体はこんなに華奢なのに、ついてるものは立派なんだなあ…」

「あぁ…もう…お願いだから、勘弁してください…おいらに触らないで…」

堀木はたかひろのほんのり赤い乳首を摘みながら、片手でゆっくりとペニスを愛撫し始めた。

「なんだ、可愛い声も出せるんじゃん。
もっと、たくさん聞かせて…。」

イヤヨイヤヨモスキノウチ。

堀木の愛撫を受けながら、こんな言葉が脳裏に浮かんできた。

嫌がれば嫌がるほど、相手を興奮に導き、燃え上がらせてしまう。

ひょっとして、レイプされてる女の子って、こういう気持ちなのかな。

たかひろは、堀木の全てを受け入れるしかないのだと悟り、彼の与える快楽に身を委ね、溶けていった。


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