第16話 あんこ、海賊王になる

文字数 627文字

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【前回までのあらすじ】
AI翻訳機によって話せるようになったあんこ(♂)。
自分の意思を人間に伝えられるけど、人間の言葉は分からない。
猫からの一方通行のコミュニケーションは人間界でどこまで通用するのか?
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今日のあんこはママが好きな「ワンピース」の「ルフィモード」に設定されている。

大きい方のヤツが近づいてきたのであんこは言った。

「俺は海賊王になる男だ。」

「海賊王か~。いいな~。」

あんこは少しお腹が空いていたので大きい方のヤツに言った。

「メシをくれ、サンジ。」

「はい、俺はサンジか。ごはんいっぱい食べて海賊王になってね。」

「海賊王に俺はなる!」

***

あんこはごはんを食べ終わるとルンバに乗ってパトロールを始めた。

「サニー号に乗ってオレはワンピースを探しに行く!」

サニー号に乗ったルフィがハイテンションで言った。

「フランキー、面舵いっぱーい!」

あんこの号令とともにルンバは右に進路を変えた。

***

小さい方のヤツがあんこに近づいてきた。

「チョッパー、お前もサニー号に乗れ。一緒に冒険に出よう。」

「なんで僕がチョッパーなんだよ。ルンバになんか乗れないよ。」

小さい方のヤツは冷静に答えた。

***

あんこはママのところに行った。

「ウタ、歌を歌ってくれ。」

「あー、映画の主題歌ね。いいわよ、あんこ。」

「し~ん じだいは~・・・」

ママが歌い始めたら、あんこはルンバに乗って去って行った。

「海賊王に俺はなる!」
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