第7話 あんこ、チビスケと遊ぶ

文字数 487文字

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【前回までのあらすじ】
AI翻訳機によって話せるようになったあんこ(♂)。
自分の意思を人間に伝えられるけど、人間の言葉は分からない。
猫からの一方通行のコミュニケーションは人間界でどこまで通用するのか?
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「ただいまー」

小さい方のヤツが帰ってきたのであんこは出迎える。

「今日は何して遊ぶん?」
あんこが小さい方のヤツに話しかけた。

小さい方のヤツはびっくりしてやはり言葉をなくした。

「あんこ・・・」

そしてママに向かって叫んだ。

「ママーあんこが喋った」

ママはまた笑いながら小さい方のヤツに説明した。

あんこは小さい方のヤツにおもちゃを持ってきて再度話しかけた。

「チビスケ、これで遊ぼうや。」

「おい、なんで僕がチビスケなんだよ、あんこ。」

当然だがあんこは機械を通して喋っているように見えるが、人間の言葉を理解しているわけではないので人間の問いかけには答えない。



「はよして」

あんこは再度催促する。

「わかったよ。」

チビスケとねこに名づけられた小さい方のヤツは仕方なくあんこが持ってきた猫じゃらしのおもちゃであんこと遊び始めた。
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